みんなが輝く未来をつくろう。5月1日は労働者の祭典、メーデーの日。第93回大阪地方メーデーは、3年ぶりに大阪城公園でリアル開催。オンラインでのライブ配信もありました。

2022/05/01

枚方市議会議員の奥野みかです。

5月1日は、労働者の祭典、メーデーの日。
第93回大阪地方メーデー(連合大阪)は、大阪城公園で開催し、YouTube LIVEでも配信されました。新型コロナウイルスの感染拡大で近年の集会はウェブ配信が中心となっていましたが、今年は3年ぶりにリアルでも開催。

私は、オンラインで参加しました。
新型コロナウイルス禍の影響で働く者の雇用環境はますます厳しくなっています。連合大阪とともに、働くことを軸とする安心社会の実現に向け、ともに頑張っていきたいです。

なお、YouTube LIVEでの配信を見逃された方も連合大阪ホームページからみることができます。
→ 第93回大阪地方メーデー
冒頭には、大阪のメーデー101年目のプロローグとして、オープニングムービーが流れます。

 

第93回大阪地方メーデースローガン
一人ひとりが尊重される 多様性を認め合う社会をめざし
みんなが輝く未来をつくろう!

▲ 連合大阪ホームページでの配信にリンクします(YouTube) 

 

 


 

当日採択された「第93回大阪地方メーデー宣言」です。
誰一人取り残されることのない社会、一人ひとりが尊重される多様性を認め合う社会をめざし、みんなが輝く未来を、この大阪の地から力をあわせてつくっていこう。この宣言の思いをしっかりと共有していきたいです。

第93回大阪地方メーデー宣言

私たちは本日、大阪で101年目を迎える「第93回大阪地方メーデー」を開催した。

2020年から今日に至るまで、新型コロナウイルス感染症により、人と人との接触が制限されてきた。いまだ収束の見通しは立たないものの、本日こうして大阪城公園に多くの仲間が3年ぶりに結集することができた。働くことの尊厳を守り、働く者の多様な思いを集結させるメーデーに際して、「つながること、団結すること」の重要性を再確認し、この喜びをみんなで分かち合いたい。

国内に目を向けると、激甚化・頻発化する自然災害をはじめ、私たちの生活に多大な影響を及ぼし続ける感染症、そして浮き彫りとなった社会的セーフティネットの脆弱性や深刻化するさまざまな格差が、今なお社会に大きな痛みを与え、多くの人たちが困難に直面している。

特にコロナ禍は、社会の脆弱さと不条理を明らかにした。だからこそ私たちは、自己責任の「自助」ではなく、支え合い・助け合いの「公助」と「共助」に重きを置く。その実現のためにも、ジェンダー平等はもとより、多様な価値観・背景を持つさまざまな人たちの社会対話をさらに進めていこう。

他方、世界に目を転じたとき、決して看過できないことがある。今から2ヵ月前、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始し、独立国の主権とそこに暮らす人々の生活を踏みにじっている。ウクライナ国民と連帯し、平和と秩序を武力によって破壊する暴挙を断じて許さず、核兵器のない平和で安定した世界を実現しよう。

さらに、ミャンマーでの市民弾圧など、人類普遍の価値たる人権を、今なお侵害し続ける国や地域も存在する。今こそ私たちは、連合結成時のスローガンである「平和 幸せ 道ひらく」の原点に立ち返り、平和・人権・環境・労働が守られる、自由で民主的な世界の構築に向け、国際連帯を深めていこう。

いまこの時も、私たちの生命・生活、そして社会を懸命に支え続けている数多くの働く仲間がいる。社会を支え続ける仲間たち、すべての働く仲間の奮闘を互いに称えつつ、誰一人取り残されることのない社会、一人ひとりが尊重される多様性を認め合う社会をめざし、みんなが輝く未来を、この大阪の地から力をあわせてつくっていこう。

以上、ここに宣言する。

2022年5月1日
第93回大阪地方メーデー

 

第26回参議院議員選挙必勝に向けて、第93回大阪地方メーデー特別決議も採択されました。

第93回大阪地方メーデー特別決議

私たちは「一人ひとりが尊重される 多様性を認め合う社会をめざし みんなが輝く未来をつくろう!」を合言葉に、第93回大阪地方メーデーを開催した。

新型コロナウイルス感染拡大が収束しない中、ロシアが引き起こしたウクライナ危機によって世界は激しく動揺し、先行きの不透明感がこれまで以上に強まっている。いま政治に求められていることは、場当たり的な経済的支援や景気対策ではなく、わが国が直面している国家的危機を克服し、「安心で持続可能な社会」の実現に向けた将来ビジョンを描き、いかに実行していくかである。

私たちがめざす「働くことを軸とする安心社会」とは、働くことに最も重要な価値を置き、誰もが公正な労働条件の下で、多様な働き方を通じて社会に参加でき、社会的・経済的に自立することを軸として、それを相互に支え合い、自己実現に挑戦できるセーフティネットが組み込まれている活力あふれる参加型の社会である。

この安心社会を実現するためには、課題解決につながる政策の具体化が不可欠である。コロナ禍で明らかとなった働き方・働かされ方という点での構造的な問題を解消し、未来への道筋を示すためにも、働く仲間のくらしと権利を守るために真剣に汗を流す政治家を1人でも多く国政の場に送り込まなければならない。

そのためにも、私たちは、来る第26回参議院議員選挙に向け、立憲民主党や国民民主党との連携を強め、大阪選挙区及び近畿各府県の予定候補者と、構成組織を代表して闘う全国比例代表の組織内予定候補者9人の勝利に全力を尽くす。

大阪は、2025年に大阪・関西万博を控えるなど、大きな時代の変化を迎えている。連合大阪として、希望ある大阪の未来づくりに向け、この第26回参議院議員選挙に組織の総力をあげて闘い抜き、来年春に施行予定の「大阪トリプル選挙」「第20回統一地方選挙」につなげていく。

以上、ここに決議する。

2022年5月1日
第93回大阪地方メーデー

 

なお、4月29日(祝)には、第93回メーデー中央大会も開催されました。
その様子は、連合のホームページに掲載されています。冒頭、メーデーの歴史の振り返りがあります。この動画も是非ご覧ください。
→ 第93回メーデー中央大会

▲ 連合ホームページでの配信にリンクします(YouTube) 

 


 

(※連合大阪ホームページより)

メーデーの歴史

メーデーは1886年5月1日に米国の労働者が8時間労働日を求めてゼネストに立ち上がったのを起源とします。当時、米国の労働者は低賃金と長時間労働に苦しめられ、労働時間の短縮は切実な要求でした。第1回国際メーデーは1890年にスタートしました。

日本では、1920年5月2日に第1回メーデーが東京・上野公園で開かれました。しかし治安維持法の下で労働運動は弾圧され、日本が次第に戦争への道に進む中で、1936年に起きた「2.26事件」を契機にメーデーは禁止されました。

第二次世界大戦後、メーデーは労働組合の復活とともに再び開かれ、わが国の労働者の地位や労働条件の向上、権利拡大をはじめ、人権・労働基本権の確立、民主主義の発展、世界の恒久平和に深く貢献し、その役割を果たしています。

大阪でのメーデーは、1921年に中之島で開かれてから、101年目となります。

私たちはメーデーの意義を重んじ、すべての働く仲間が団結・連帯することの重要性を訴えるとともに、未来に向けて新たな第一歩を大きく踏み出すメーデーにしたいと思います。

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