枚方市議会報第342号(2023年新春号)が発行されました。決算特別委員会での私の質疑も掲載されています。9月定例月議会の最終日、7億円を補正計上した「子育て世帯へのギフトカード配付事業」に対する質疑内容も掲載されています。

2022/12/23

枚方市議会議員の奥野みかです。

枚方市議会報第342号(2023年1月1日新春号)が発行されましたので、皆さんのお手元にまもなく届くと思います。

新春号では、議会で審議した主な取組、新春の挨拶、各会派新年の抱負とともに、2・3面に5日間にわたって開催された決算特別委員会の審査結果や各委員の質疑内容が掲載されています。

今回、連合市民の会選出で決算特別委員を務めた私の質問一部(以下の項目)は2面の左上に掲載されています。

「文化国際財団 残余財産は文化振興や国際化推進事業へ」
「市立ひらかた病院 地域医療充実のため 果たすべき役割は」
「新型コロナ感染症 臨時交付金活用事業 使途や効果の公表を」

決算特別委員会は、一般会計が2日(委員会別)、特別会計・企業会計が1日の開催日が設定されており、私は下記の質問を順次行いました。詳細はホームページに掲載していますので、ご覧いただければ嬉しいです。

決算関係の質問では、2020年度、そして2021年度ともに、コロナ対策関連経費が非常に多く、国・府から多くの財源も入ってきているけれども、コロナ対策関連経費を除くとどのような決算の状況になるのか、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の使途と執行状況の公表について、そして、この後の「正常化」へのシフトを考えると、度重なる多額の補正予算や予備費の執行、補助金支出の増大という要因をしっかりと検証しておく必要があるのではないか、さらに、本来的に行政がなすべき事業が見失われていないかという視点での質問から始めました。

また、今回、大きく問題提起をすべきは、解散した公益財団法人枚方市文化国際財団の残余財産 3.3億円を一般寄附金として収入し、そもそも何のためのお金だったのかを無視して使っていることについて、です。国際化施策も課題は多く、文化芸術の振興には公的な支えが絶対に必要です。総合文化芸術センターは作ったら終わりではありません。文化振興財産のかすめ取りではないのかとさえ感じられます。文化振興事業、国際交流推進事業を行うために市が出資して設立した公益財団法人枚方市文化国際財団の解散に伴い、寄附収受した資金については、そもそもの財団の設置目的であった国際化推進事業や、文化振興事業に資する財源となるよう、特定目的基金の設置を検討いただくよう、改めて、強く要望しました。

 

なお、私の方、濃厚接触者で自宅待機となったため、9月28日は、枚方市議会委員会条例_第15条の2(開催方法の特例)に基づき、委員長の許可を得て、委員会のオンライン出席で質問を行わせていただきました。

 

【一般会計 総務・教育子育て常任委員会分】9月28日

(1)令和3年度決算の対予算執行率について)
(2)新型コロナウイルス感染症関連事業の財源となる国庫支出金・府支出金について
(3)実質収支の黒字要因について
(4)新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の使途や効果の公表について
(5)緊急的対応から正常化へのシフトチェンジの必要について
(6)基金の運用状況について
(7)廃止となった「この街に住みたい基金」について
(8)国際交流推進事業経費について
(9)地域産業基盤強化奨励金について
(10)自治会館建設補助等経費について
(11)市民会館維持管理経費について

コロナ対応のための取り組みである限り、原則、地方公共団体が自由に使うことができる「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」充当事業の効果検証や公表ができていないことを確認し、市として政策判 断を行った説明責任を果たすべきことを指摘し、この後の「正常化」へのシフトを考えると、度重なる多額の補正予算や予備費の執行、補助金支出の増大という要因をしっかりと検証しておく必要があるのではないか、来的に行政がなすべき事業が見失われていないかと意見。
また、文化振興事業、国際交流推進事業を行うために市が出資して設立した枚方市文化国際財団の解散に伴い、寄附収受した資金については、そもそもの財団の設置目的であった国際化推進事業や、文化振興事業に資する財源となるよう、特定目的基金の設置を検討いただくよう、強く要望。
さらに、役割を終えた市民会館大ホール棟が、依然として危険な状態で残されていることを指摘し、老朽化した危険建築物である公共施設は、どうぞ、事故の起こる前に、自然災害等で建物倒壊等になる前に、できる限り早く、解体・撤去していただくよう要望。

 

【一般会計 市民福祉・建設環境常任委員会分】10月3日

(1)市有建築物保全計画の進捗状況について
(2)住居確保給付金給付事業費(新型コロナウイルス感染症対策応援基金繰入金分)について
(3)不安を抱える妊婦への分娩前ウイルス検査事業費(新型コロナウイルス感染症対策応援基金繰入金分)について
(4)地域外来・検査センター運営事業費について
(5)「新型コロナウイルス感染症対策応援基金」について

市民や事業者さんからの寄附金を財源とする「新型コロナウイルス感染症対策応援基金」を中心に質問。約6,000万円という多額の寄附金を、市は「必ず乗り越える。コロナの先へ」をキャッチフレーズとする「新型コロナウイルス感染症対策応援基金」に積み立ててきたが、その「応援基金」の2021年度末現在高「すべて」を、国財源もある既存事業やコロナ対応の事業費に充当したこと等、「適切とは言えない事務執行(運用の実態)」を指摘し、「寄附金」の取り扱いについて、説明責任を果たすべきであると指摘。

 

【特別会計及び企業会計】10月7日

(1)介護保険特別会計の「在宅医療・介護連携推進」事業について
(2)地域医療支援病院である市立ひらかた病院について

超高齢化が進む中、安全・安心に過ごせるまちづくりにおいて極めて重要な「在宅医療・介護」の推進、そして、感染症医療をはじめとする政策医療を推進するという課題に向けた取り組みを前へ進めるためには、「民間企業に任せることが秘訣」などという伏見市長の「民間依存志向」発想を根本的に改めてもらうことが必要であると意見。

 


 

◆ 子育て世帯へのギフトカード配付事業費

今回の議会報(第342号)には、10月13日の本会議における議案審議の内容も掲載されています。

補正予算案件で、7億円の委託料を計上した「子育て世帯へのギフトカード配付事業費(18歳以下の子ども1人当たり1万円のギフトカードの支給)」について、私が質問した内容も掲載されています。

▶ 業務費用が全額委託料 不適切な予算計上では

 

決算特別委員会で、A日程では、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の公表漏れ(市民への説明責任に問題あり )、また、B日程では寄附金を財源とする「新型コロナウイルス感染症対策応援基金」の使途(適切とは言えない事務執行)や、寄附者の思いなどを踏まえた説明責任の課題についてさまざま指摘してきましたが、このギフトカード事業についても、とても懸念されます。どうそ、次の決算審査や国の会計検査等の中で、大きな問題を指摘されることがないようにと願うばかりです。

枚方市子育て世帯へのギフトカード配付事業業務委託に係る公募について 

枚方市子育て世帯へのギフトカード配付事業について 

枚方市子育て世帯へのギフトカード配付事業 サービスセンターの受付時間について

 


 

2022年度決算の審査については、補正予算対応ではなく「予備費」の充当で執行すると説明されている職員会館の工事についても確認が必要ではないかと考えています。

 

^