1月21日午後、会派で中宮浄水場施設の視察も行いました。

2020/01/21

1月21日、午前は大阪広域水道企業団の村野浄水場の視察を行いましたが、引き続き、午後は中宮浄水場に移動して視察をさせていただきました。山田府議とともに会派での視察です。

枚方市の水道事業は、大阪広域水道企業団の村野浄水場からとの浄水受水による受水系統と自己水系統の2系統。
自己水系統は、磯島取水場から取水した後、中宮浄水場で浄水処理を行い、田口山配水場及び春日受水場へと送水しています。田口山配水場は市北部の基幹的な配水施設となっており、北山配水場及び楠葉配水場へと送水。春日受水場は、市東部の基幹的な配水施設である津田低区配水場や市南部の大池配水場及び鷹塚山配水場へと送水しており、津田低区配水場からは東部の山間地域へと送水しています。
また、企業団からの浄水受水による受水系統は、春日受水場と香里受水場であり、香里受水場から市南部の大池配水場、鷹塚山配水場及び妙見山配水池へと送水しています。配水池と配水場の違いは、池にポンプが設置されれば配水場になるとのこと。
なお、春日受水場は、自己水系統と企業団からの浄水受水による受水系統が混合されることになっていますが、通常は自己水系統でまかなっているようです。企業団からの枚方市の受水割合(平成30年度)は16.7%とのことです。

府内では大阪市は100%自己水ですが、自己水の割合が2番目に高いのが枚方市、3番目が守口市のようです。
枚方市が広域化に踏み切れない理由の一つにコストの課題があるようですが、企業団からの受水の販売単価が72円/㎥であるのに対して、枚方市は45~50円/㎥のようです。

枚方の浄水は、磯島取水場で取水(施設能力13万㎥/日)され、中宮第1浄水場(施設能力9万㎥/日)、中宮第2浄水場(施設能力4万㎥/日)での浄水処理を経て、高度浄水施設(施設能力13万㎥/日)でオゾン活性炭処理が行われ、送水されています。高度浄水処理は平成10年度から。淀川水系ではカビ臭問題は解決しているようです。なお、浄水施設の施設能力13万㎥/日というのは、全国的にも40~50番目くらいの大きさとの説明がありました。

いま、隣接の元近畿財務局の跡地で新浄水施設の建設事業が進められていますが、中宮第1浄水場(施設能力9万㎥/日)を廃止し、「膜処理」(膜ろ過処理)の新浄水施設(施設能力11万㎥/日)に更新して、将来的には、水需要にあわせて、現在、施設能力13万㎥/日で行っている浄水処理について、新浄水施設(施設能力11万㎥/日)のみで対応できればと考えられているようです。

枚方市水道施設基本計画(2019年度~2068年度)を下記に掲載します。
ライフラインである水の安全・安心のため、水道施設の更新・耐震化が計画的に推進されることを願います。

(※クリックするとPDFが開きます。)

(※クリックするとPDFが開きます。)

 


隣接の新浄水施設用地

中央操作室

中宮第1浄水場の丸形高速凝集沈でん池
(※PAC、汚泥のコントロール等に技術力が必要)

中宮第2浄水場の横流式沈でん池

排水処理施設(加圧脱水)

排水処理施設(ケーキ)

 

枚方市のマンホールカードをいただきました。(※クリックするとPDFが開きます。)

^