2月26日、3月定例月議会の初日が終わりました。令和3年度の市政運営方針が提出され、3月5日、8日に各派の代表が質問します。

2021/02/26

枚方市議会議員の奥野みかです。

2021(令和3)年3月定例月議会初日は、2月26日(金曜日)10時から始まりました。

冒頭、市長の挨拶。新型コロナウイルス感染症について、複数の高齢者施設でクラスターの発生があり(12か所)、お亡くなりになられた方は50人となったこと、市は、市所管施設の利用を中止、市主催・共催のイベントは中止または延期とされていること(12月7日~)等の報告がありました。現在、新規感染者数は減少傾向にあり、3月7日までとされていた国による緊急事態宣言について、大阪府からは2月末日での解除要請が行われているところである。しかしながら、医療現場では厳しい状況が続いていることからも、現在の危機を乗り越えるため、引き続き、国・府と連携して取り組んでいきたい。なお、新型コロナウイルスワクチン接種については、2月15日には「新型コロナワクチン接種対策室」を設置し、国から示されるスケジュールに沿った実施ができるよう準備を進めている、との挨拶でした。

そして、市長による令和3年度の「市政運営方針」の説明。「作成時と現在の状況は食い違うところもあるが…」と最初に弁明されたのが印象に残ってしまいました。
その市政運営方針に対する代表質問は、3月5日、8日の2日間にわたって行われます。「連合市民の会」は番匠映仁議員が行います。

その後、一般・特別・事業会計の令和3年度予算案(10件)が提案され、予算特別委員会に付託となりました。
委員会は13人。「連合市民の会」からは漆原周義議員と私、奥野みかが委員です。

本日審議の議案は、補正予算案件で1件(病院事業会計)でした。3月1日基準日とする特殊勤務手当の補正増額があったため、他の案件に先行しての審議となり、可決されました。
昨年1月に発生した新型コロナウイルス感染症に対し、公立病院かつ第二種感染症指定医療機関として、増加する感染症患者に適切な医療を提供すべく取り組んでこられた市立ひらかた病院は、4月~12月の収益について、前年同期と比較すると約3.5億円の減収とのご報告ですが、空床補償分の補助金 10.4億円など、国・府の緊急的な補助金が大きな支援になっているようです。

さて、本会議閉会後、第1回の予算特別委員会が開催され、委員長・副委員長の選任、予算審査のスケジュールの確認、質問の順番等を決めました。予算特別委員会は、3月16日、18日、22日、23日、25日の5日間、いずれも午前10時から、枚方市役所別館4階の第3・4委員会室で開催されます。奥野みかの発言の順位は、12人中9番目です。

 

2月26日の付議事件議決の結果一覧は次のとおりです。

▶ 付議事件議決結果一覧
(※クリックするとPDFファイルが開きます。)

予算特別委員会設置・付託議案

【一般・特別・事業会計 令和3年度当初予算 10件】
議案第110号 令和3年度大阪府枚方市一般会計予算
議案第111号 令和3年度大阪府枚方市国民健康保険特別会計予算
議案第112号 令和3年度大阪府枚方市自転車駐車場特別会計予算
議案第113号 令和3年度大阪府枚方市財産区特別会計予算
議案第114号 令和3年度大阪府枚方市介護保険特別会計予算
議案第115号 令和3年度大阪府枚方市後期高齢者医療特別会計予算
議案第116号 令和3年度大阪府枚方市母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計予算
議案第117号 令和3年度大阪府枚方市水道事業会計予算
議案第118号 令和3年度大阪府枚方市病院事業会計予算
議案第119号 令和3年度大阪府枚方市下水道事業会計予算

 

▶ 予算特別委員名簿

 予算特別委員会質疑予定日一覧表

※クリックするとPDFファイルが開きます。

 

 


補正予算案件での議案質疑

議案第127号 令和2年度大阪府枚方市病院事業会計補正予算(第9号)

新型コロナ感染症患者の受入れ病床と人員を確保するための令和2年度中の緊急的な措置である国の「新型コロナウイルス感染症患者緊急支援事業補助金」を財源に、特別措置として職員に対する特殊勤務手当を新設し支給するもの、新型コロナウイルス感染症対応医療機器の購入、委託業者の従業員等への慰労金、府の新型ウイルス感染症緊急包括支援交付金(空床補償分)の増額補正等で、収益的収入 884,411千円、収益的支出 179,592千円、資本的収入 105,585千円、資本的支出 683千円の増額補正となっています。

【内容】

① 国の「新型コロナウイルス感染症患者緊急支援事業補助金」は、病床確保計画の最終フェーズとなった都道府県等(大阪府が含まれる)の新型コロナ患者を受け入れている医療機関に対して、確保した受入病床数に応じて補助がなされるもの。市立ひらかた病院の補助基準額(補助上限額)は、確保した受入病床数(フェーズ4ステージⅡ) 42床×@4,500千円=189,000千円。(収益的収入 144,970千円、資本的収入 44,030千円)
対象経費は、新型コロナ患者等の対応を行う医療従事者の人件費に補助基準額の2/3以上(国10/10)充当することが要件なので、病院職員(正職員、再任用職員、任期付職員、会計年度任用職員)に対する「特殊勤務手当」を新設し、医療職給料表の適用を受ける職員(医師・看護師等・医療技術員)・特定任期付職員(医師等)・看護補助者(会計年度任用職員)等に一律 20万円、その他職員(事務職)に一律 5万円、約650人に支給。予算額(収益的支出)は「手当等(収益的支出)」126,000千円。
補助基準額の1/3以下(国10/10)は、新型コロナウイルス感染症対応医療機器で、予算額(資本的支出)は「医療器具及び備品購入費」20,683千円。

② 屋外の簡易診察室(工事請負費 ▲20,000千円→賃借料 8,954千円に変更)

③ 職員への特殊勤務手当の支給に合わせ、委託業者の従業員等に一律 3万円の慰労金を支給。予算額(収益的支出)は「報償金」8,000千円。病院事業会計(自己財源)から支給。国の緊急支援事業補助金は活用しない 。

④ 府の新型ウイルス感染症緊急包括支援交付金のうち、空床補償に関する補助金(補助率10/10)について、総額は 1,043,824千円となるが、計上済額が 442,954千円であったので、差額 600,870千円の増額補正。
なお、算出根拠は下表のとおり。

 

◇2021年2月12日開催の第4回枚方市病院運営審議委員会の報告です。

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