3月30日、枚方寝屋川消防組合議会の令和2年第1回定例会が開催されました。

2020/03/30

3月30日(月曜日)、開会前の議会運営委員会に出席。そして議場へ。

本日の枚方寝屋川消防組合議会の第1回定例会では、報告1件(専決事項の報告)、議案6件(補正予算1件、当初予算1件、条例4件)の審議が行われました。

補正予算は、枚方市及び寝屋川市負担金の確定による精算や、消防債の減、前年度繰越金の計上等による補正額が▲29,950千円で、補正後の歳入歳出総額それぞれ7,520,879千円とするもの。

令和2年度当初予算は、対前年度比▲87,887千円(▲1.2%)の歳入歳出それぞれ7,462,939千円で、債務負担行為限度額は消防情報システム機器賃貸借等で149,030千円、感染防止衣貸借で8,998千円、地方債は消防防災施設整備事業で限度額178,100千円、一時借入金の借入れ最高額は300,000千円。
議案質疑で、新型コロナウイルス対策経費は何かあるかとの質問に対して、当初に計上はないが、今後の状況に応じて補正対応するとのことでした。

条例案件では、令和2年度から導入される会計年度任用職員制度に伴う整備として行う職員の服務の宣誓に関する条例の一部改正、ダクト火災が起こるリスクを減らすため行う枚方寝屋川消防組合火災予防条例の一部改正について、審議が行われました。議案はすべて原案可決。

一般質問では3議員が発言しました。

1.太田 徹議員「新型コロナウイルス対策について」
新型コロナウイルス対策にかかる両市保健所との連携、マスク等備品の確保、感染者を搬送した救急車の消毒や救急隊員の安全対策、救急車利用に関する市民への周知を要望。
→指定感染症は知事の事務であるが、保健所の移送協力を超える場合等、要請があれば対応する。

2.野口光男議員「中宮出張所への救急車配備・救急体制の充実について」
高齢化が進む中、救急要請が増え、救急体制の強化が求められている。次期将来構想計画を待たずに中宮出張所への救急車の配備を要望。
→総務省消防庁の配置基準では枚方市は16台であるが、現有17台。救急需要の増大は見込まれるので要検討。

※第4次将来構想計画(概要)より抜粋

管内配置図

3.田中優子議員「市民向けリーフレットの商業施設への配置について」
明石市消防局の「119コールシート」も参考となるが、慌ててしまうことが想定される119番に連絡時に必要なことやさまざまな連絡先の記載された消防組合作成のリーフレットを市役所や商業施設等での配布を、との要望。
→119番通報時に落ち着いて話してもらえるよう努めている。リーフレットは消防団が行う春・秋の家庭訪問や指令センター見学時に直接配布しているが、検討する。

※救急安心センターおおさか#7119や小児救急電話相談#8000をはじめ公共ダイアルの記載された消防組合作成のリーフレット

 

今年度の消防組合議会では、急増する高齢者からの救急要請に対する救急現場での対応の現状や課題などについてもいろいろと勉強をさせていただきました。本人意思の尊重も含む救急車の適正利用について、効率的な救急搬送体制の確保や救急隊の対応基準等の検討について、住み慣れた地域で安心して暮らすことを支える地域包括ケアシステム(在宅医療・介護)との関係について、さらには救急医療体制との関係について等、救急だけでもさまざまな課題があると思います。
火災対応、自然災害対応、防災・減災の取り組みも含めて、安全・安心を支える消防行政にはこれからも着目していきたいと思っています。

 


 

【報告事件 1件】

・報告第1号 専決事項の報告について
(車両物損損害賠償1件)

【補正予算 1件】

・議案第1号 令和元年度枚方寝屋川消防組合補正予算(第2号)
補正前の額 7,550,826千円
今回補正額 ▲29,950千円
歳入歳出総額 7,520,879千円
【歳入補正額内訳】
枚方市及び寝屋川市負担金の確定による精算▲93,370千円、府支出金の確定による精算▲392千円、人件費精算及びコミュニティ助成金の減額(雑入)▲100千円、消防防災施設整備事業債の対象となる車両購入契約額確定による減額▲7,800千円、前年度繰越金の計上71,712千円
【歳出補正額内訳】
人件費・需用費・ドローン購入経費等の確定及び少年少女消防クラブ活動費の減による常備消防費の減額▲24,483円、消防車両購入(救急車3台・救助工作車1台)の契約額確定による減額▲2,560千円、公債費の減額▲2,907千円

【当初予算 1件】

・議案第2号 令和2年度枚方寝屋川消防組合予算
歳入歳出予算は、前年度比▲87,887千円(▲1.2%)のそれぞれ7,462,939千円で、債務負担行為限度額は消防情報システム機器賃貸借等で149,030千円、感染防止衣貸借で8,998千円、地方債は消防防災施設整備事業で限度額178,100千円、一時借入金の借入れ最高額は300,000千円。
【歳入予算内訳】
枚方市(60.9092%)及び寝屋川市(39.0908%)負担金・交野市負担金7,188,323千円、緊急消防援助隊設備整備費補助金34,156千円、消防防災施設整備事業債178,100千円等。
【歳出予算内訳】
消防施設・消防機械・警防体制・大規模災害対策・特殊災害対策の整備事業経費、救急体制充実強化事業・救急高度化事業経費、職員給与等組織体制整備事業、人材育成・組織活性化事業経費、消防業務のアウトソーシング事業経費等の「常備消防費」で6,597,659千円、経費消防車両等購入費(ミニタンク車3台、救急車3台、査察車1台)221,600千円等の「消防施設費」で264,218千円、「公債費」で584,953千円等。

【条例の制定・改正・廃止 4件】

・議案第3号 職員の服務の宣誓に関する条例の一部改正について
(会計年度任用職員制度導入に伴い、任用形態に応じた服務の宣誓を任命権者が別に定めることができるという改正)

・議案第4号 枚方寝屋川消防組合火災予防条例の一部改正について
(下引きダクト方式の無煙ロースターの排気ダクト等について、点検・清掃等の維持管理義務を明記するとともに、新たにグリス除去装置の設置を義務付けるもの)
→無煙ロースター(焼肉店等)の火災発生のリスク。管内約90店舗、対象があることことなどから、類似火災の防止、ダクト火災が起こるリスクを減らすための改正。

・議員提出議案第1号 枚方寝屋川消防組合管理者の専決処分事項に関する条例の廃止について
(専決処分を新たに指定するための廃止)

・議員提出議案第1号 管理者の専決処分の指定について
(損害賠償の額に関する事項、和解及び調停に関する事項、権利の放棄に関する事項及び職員の賠償責任の免除に関する事項を管理者の専決処分として指定するもの)

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