3月31日、年度末の市民説明会の開催。枚方市駅周辺再整備基本計画の改訂素案に対するパブリックコメントも実施されています。市民の皆さんに本当のことを伝えようとしているのでしょうか。

2023/03/31

枚方市議会議員の奥野みかです。

昨年9月の議会で移転条例(市役所の位置を定める条例の改正議案/特別多数議決)は否決されたのに、市は「300億円を超える巨費を投じた事業を行って取得する大阪府の土地に枚方市役所を移転して建替えるという疑問だらけの事業」を強引に進めようとしています。

今、枚方市民にとって、大切なのは、いつやってきてもおかしくない大規模災害に「備える」ことです。私は、老朽化した市役所庁舎を早く建替えるためにも、コストのかかる大阪府の土地への移転ではなく、市の土地を活用することを求めています。そして、なお残る市有地の活用については、市民とともに、時間をかけて考えていくことを求めています。

枚方市駅周辺再整備基本計画の改訂素案に対するパブリックコメントは、本日3月31日より4月19日までの実施となっていますが、本日3月31日午後7時~と明日4月1日午前10時~、ラポールひらかたで「市民説明会」も開催されることになっています。直接会場へ、各回先着100人とのことです。

府知事及び府議会議員の選挙期間中、年度末から年度はじめに、たった1か所で、しかも2回のみの開催とは…⁉

私は、市の計画案に対する問題点を下記のとおりお示しし、まずは暮らしの安全・安心が大切であることを訴え、この市駅周辺再整備においては、大規模災害に備えることが大切であるとし、市庁舎移転案の全面見直しを求めています。

 


 

特別多数議決を要する市役所の位置に関する条例が地方議会に提案されたということ、そして、その条例が「否決」されたということは非常に珍しい、想定することのできなかった「事件」であると思います。
市が「はじめに結論ありき」の計画や考え方をまとめ、きちんとした説明をしていないように思いますので、私なりに市民の皆さんにわかりやすい説明を書いてみました。

 

「市役所の位置に関する条例の一部を改正する条例」の「否決」を受け、2021年3月策定の「枚方市駅周辺再整備基本計画」以降に提出され、この後、基本計画案の改定も想定されていた「④⑤街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)」は「(案)」以上のものになることはあり得ないと考えます。
9月の一般質問の冒頭に、「④⑤街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)」は、現時点では「(案)」であるが、この後、どのような手続きが予定されているのか質問した際、「『同まちづくりの考え方(案)』の取り扱いについては、9月2日の全員協議会や9月定例月議会でのご意見などを踏まえ、必要に応じて修正を行い、同議会終了後、速やかに、決裁処理を行い、確定するものである。」と部長は答弁されましたが、「市役所の位置に関する条例の一部を改正する条例」の「否決」となった今は、そんな想定はできないはずなんですが…。

 

「市役所」って何を指すの?
「大垣内町2丁目524番地」ってどこ?
「規則で定める日から施行」って誰がいつ決めるの?
「特別多数議決」なのに、なぜ、急ぐのか?
議案に対する質疑、そして、反対討論の内容を掲載しています。
もっともっと議会での議論を、そして、市民との対話を深めれば、みんなが納得できる、そして 50年先、100年先の、将来の枚方市民にも理解いただける再整備が可能になるのに、そうした努力をまったくしようとしないことに対して、枚方市のおける歴史的な判断を「はじめに結論ありき」で不適切かつ強引に進められることに対して強く抗議しました。

 

伏見市長はいったいどこを向いているのか、誰を気にしているのか。④街区に広がる広大な市有地を手放すことは、北河内府民センターの移転財源を貢ぐために大阪府に差し出すようなもので、長期的なまちづくりの観点での合理性はありません。今、枚方市民にとって、④⑤街区の公共用地を活用して再整備しなければならない公共課題は何であるのか、改めて考えていただくことが大切です。それは、老朽化し、落下物防護ネットを大きな壁面3面に張り巡らされている廃止された公共施設である市民会館大ホール棟を一刻も早く解体・撤去して、広い空間を確保して大規模災害に「備える」など、大規模災害対策等の公共課題を最も早く解決できる道を考えることではないでしょうか。

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