9月27日、9月定例月議会の第6日目が終わりました。新型コロナウイルス感染症対策(第7弾)となる一般会計補正予算の追加議案等の審議が行われました。

2021/09/27

枚方市議会議員の奥野みかです。

9月定例月議会第6日目は、9月27日(月曜日)10時から始まり、報告案件1件、議案1件(補正予算)の審議が行われ、いずれも原案可決となりました。

さて、新型コロナウイルス感染症対策(第7弾)となる「令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第6号)」が可決され、2021年度(令和3年度)一般会計当初予算 1,414億円に対するこれまでの補正増額の合計は93.9億円となり、今回補正後の一般会計の額は 1,507.9億円となっています。

なお、決算特別委員会は、10月1日、4日、6日、7日、11日の5日間、10月14日が9月定例月議会の最終日の予定です。

意見書については、「コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書」、「出産育児一時金の増額を求める意見書」、「女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准に向けた環境整備を求める意見書」、「選択的夫婦別姓制度の法制化に向けた議論を求める意見書」の4件の意見書も採択されました。なお、連合市民の会として提案した「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書」にも賛成しましたが、結果は否決となりました。なぜ、この意見書が否決となるのか、非常に残念です。

9月27日の付議事件議決の結果一覧は次のとおりです。

付議事件議決結果一覧
(※クリックするとPDFファイルが開きます。)

なお、本会議終了後、全国的に「女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准」の働きかけなどに取り組んでおられる団体「女性差別撤廃条約実現アクション(OP-CEDAWアクション)」の皆さんと記念の写真を撮りました。

 

 

 


◇付議事件(9月27日)の概要について

報告 1件

報告第21号  専決事項の報告について(損害賠償の額を定めることについて、専決第6~8号:物損事故)

議案(補正予算)1件

議案第51号  令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第6号)
→補正額 216,367千円(新型コロナウイルス感染症対策第7弾)

意見書 5件

意見書第60号  コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書
意見書第61号  出産育児一時金の増額を求める意見書
意見書第62号  女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准に向けた環境整備を求める意見書
意見書第63号  選択的夫婦別姓制度の法制化に向けた議論を求める意見書
意見書第64号  沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書

 


補正予算案件での議案質疑

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅療養者及び濃厚接触者への配食サービス委託の追加対応など、新型コロナウイルス感染症対策(第7弾)として9月定例月議会に追加で計上された補正予算額は 2億2千万円、市負担額は 1億7千万円となります。そして、新型コロナウイルス感染症対策(第1弾から第7弾まで)の合計は 84億1千万円で、市負担額の合計は 37億8千万円となります。この市負担総額に対しては、国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(第1次交付額 12億4千万円)が充当される予定です。

新型コロナウイルス感染症対策(第7弾)である、議案第51号「令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第6号)」(補正予算額 216,367千円)については、多くの議員から質問がありました。

以下に議案第51号の主な事業の内容(新型コロナウイルス感染症対策の第7弾は【☆】印)と質疑内容の一部を掲載します。

◇観光を活用した地域経済の活性化事業経費【☆】

【内容】アフターコロナや大阪・関西万博を見据え、市の花「菊」をテーマに、「菊人形」をはじめ本市観光資源を活用した地域経済の活性化につながる取り組みを「ひらかたパーク」との連携を強化し、実施する。事業費総額は約1.6億円。そのうち、ひらパーが約1億円、市が 6,000万円。10月末~1月末の入園料の1/2を市が補助し4,900万円、事業費の1/2を市が補助し 720万円、市内飲食店の出店補助(市が全額) 360万円等で、合計6,000万円。
[予算額:60,000千円(市)

【議員からの質問】は次のとおり。
・目的達成にひらパーしかないのか。観光施策強化を考えるのであれば、DMO(観光地域づくり法人)[地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的アプローチを取り入れた観光地域づくりを行う舵取り役となる法人]につなげることについて。
・2025年までの事業実施について、ひらパーの確約は取れているのか。
・不要不急の外出を市民に促すことについて。
・菊人形を鑑賞できる期間は限られているが、その後、市民が行って、効果があるのか。
・車での行き来となると、周辺に立ち寄ることはない。
・連携協定など、一定、確約も必要ではないのか。京阪HDなどとの連携は?
・総務委員協議会で提案し、様々な意見を受け、取り下げられ、今回再提案となった経過について。フリーパス補助もなくなっている。入場想定も8.2万人から変更されている。
・今後のビジョンは?
・6,000万円の効果検証について。
・今回の事業の「観光施策の考え方」における位置づけについて。「菊」「七夕」をコンテンツとした観光の位置づけについて。
・興行の「大菊人形展」のテーマについて。魅力的なテーマ、子どもたちが感動するテーマであればよいが。
・この事業の投資効果について。

【市の答弁】としては次のとおり。
・枚方と言えば、菊人形、ひらパーが突出している。戦略的に進めるため、まずはひらパー。地域経済の発展も望み、他事業者との連携も考える。
・次年度以降も具体的に協議している。今回のような補助は次年度以降は考えていない。
・国・府基準(ガイドライン)を遵守して、事前予約など、工夫する。ワクチン接種も進み、全国的に社会経済活動を持ち上げることも課題となっている。
・菊人形の期間(約1か月)終了後は、宝探しゲーム(約2か月)で、本市魅力の再発見をいただきたいと考えている。写真展は1月末まで実施する。
・お得チケットなど、周辺に立ち寄ってもらえるよう工夫する。
・ひらパーと市の連携協定の内容は調整する。2025大阪万博をきっかけに、様々な民間事業者が手を携えること、そして、さらなる地域経済の活性化を期待する。
・今回再提案の経過は大きく3点。①ひらパー園内のみならず、広く市内への拡充がいるのではないか、②コロナの感染状況、③予算規模への指摘、を踏まえ、再度、ひらパーと検討してまとめたところ。フリーパスを渡すと、乗り物が主になってしまい、「興行菊人形+宝さがし」という本事業の趣旨に即さないので、フリーパスは想定しない。なお、入場想定は6万人程度を見込む。
・2025年大阪万博を見据え、菊中心で。長期的な取り組みをひらパーと実施する。ひらパー周辺、枚方宿のマップや店舗の紹介(クーポン券)等、事業者間の連携、相乗効果を期待。ひらパーとの連携の確実性を狙う。
・アンケート調査等を実施する。定期利用者以外の市内主要4駅の乗降者数を評価指標とする。
・本事業は、①魅力あるコンテンツの創出、②情報発信力の強化、③施策間連携の強化と統一した観光地域づくり体制の確立、という3つの戦略全てに当てはまる。「菊」「七夕」をコンテンツとして、今後の波及効果に期待する。
・平安時代、戦国時代、現在の西洋風ドレスの3体の女性を展示する予定。
・交流人口の増加や消費額の増加。定期利用者以外の市内主要4駅の乗降者数を評価指標とし、検証する。

◇感染拡大防止対策事業費【☆】

【内容】保育所等の新型コロナウイルス感染拡大防止対策に係る従事者へのPCR検査の追加対応分(民間保育所分で追加必要)。医療機関との単価契約で対応。[予算額:2,847千円

※6月定例月議会での対応
学校や保育所等において、各自で感染の有無を確認することによって感染拡大を防止するため、各施設へ抗原検査キットを配付。自分で検査できる抗原簡易キットを各施設に勤務する人向けに配布し、すぐに検査できるように常備する。保育所・幼稚園へ計4,600個、各小中学校へ計3,500個。また、教員や保育士に1人でも感染者が判明して休校(園)となった場合、濃厚接触者だけでなく教員全員と、在籍クラスなどで接触が認められる子どもに対してもPCR検査を実施する。[予算額:現計予算で対応(市)]

◇在宅療養者緊急対応事業費【☆】

【内容】新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅療養者及び濃厚接触者への配食サービス委託の追加対応分。陽性者は府10/10、濃厚接触者は市。[予算額:143,220千円(府 42,700千円・)]

※配食は、普通食@1,800円→@2,500円、アレルギー食@2,000円→@2,700円に変更されている。自宅療養セットは@40,000円。
※「配食、衛生用品等支援サービス受付発注支援業務」について、委託対応することとした。2021年9月10日~2022年3月31日、10,510,500円で契約。[現計予算で対応]

◇感染拡大防止対策事業費【☆】

【内容】小・中学校での新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、対面授業とオンライン授業を組み合わせた「ハイブリッド型授業」(2学期より開始、緊急事態宣言の間、実施予定)の充実を図るための機材購入。タブレット用三脚、ピンマイク、スピーカー、ケーブル、アダプター等、各学校現場の意見等を踏まえ配当できるよう対応。[予算額 10,300千円(国 5,510千円・)]

 


 

議案第51号 令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第6号)
(歳入歳出補正額 216.367千円、補正後の額 150,789,436千円
 ↓
※令和3年度当初予算は 141,400,000千円なので、ここまでで 9,389,436千円の補正増額になります。

【歳入】
▪学校保健特別対策事業費補助金 5,150千円(←小・中学校におけるハイブリッド授業の感染拡大防止対策事業に係る国庫補助金)
▪新型コロナウイルスワクチン感染症緊急包括支援交付金 42,700千円(← 在宅療養者緊急対応事業に係る府補助金)
財政調整基金繰入金 168,517千円

【歳出】 アンダーラインは新型コロナウイルス感染症対策(第7弾)関連】
観光を活用した地域経済の活性化事業経費
  60,000千円[市]【補】(←アフターコロナや大阪・関西万博を見据え、市の花「菊」をテーマに、「菊人形」をはじめ本市観光資源を活用した地域経済の活性化につながる取り組みを実施)
感染拡大防止対策事業費 2,847千円【委】[市](←保育所等の新型コロナウイルス感染拡大防止対策に係る従事者へのPCR検査の追加対応分)
在宅療養者緊急対応事業費 143,220千円[府 42,700千円・市]【委】(←新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅療養者及び濃厚接触者への配食サービス委託の追加対応分)
感染拡大防止対策事業費 10,300千円[国 5,510千円・市]【消・備】(←小・中学校での新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、対面授業とオンライン授業を組み合わせた「ハイブリッド型授業」の充実を図るための機材購入)

 


 

議案第110号 令和3年度大阪府枚方市一般会計予算 3月定例月議会
歳入歳出予算額 141,400,000千円

☆新型コロウイルス関連第1弾→予算額 962,654千円(うち市負担額 761,890千円):地域外来・検査センター運営委託料等

議案第154号 令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第1号) 3月定例月議会
歳入歳出補正額 3,912,138千円補正後の額 145,312,138千円

☆新型コロウイルス関連第2弾→補正予算額 3,912,138千円(うち市負担額 1,512,060千円):新型コロナウイルス感染症対策費(PCR検査、労働者派遣、薬局薬剤師に対する応援金支給業務など)や新型コロナウイルスワクチン接種対策事業費、学校ICT機器等整備事業費等

 

議案第1号 令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第2号) 5月定例月議会
歳入歳出補正額 1,600,000千円補正後の額 146,912,138千円

☆前年度繰越金

議案第8号 令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第3号) 6月定例月議会
歳入歳出補正額 210,699千円補正後の額 147,122,837千円

☆新型コロウイルス関連第4弾(第3弾は国民健康保険特別会計:傷病手当金で11,020千円)→補正予算額 202,350千円(うち市負担額 88,890千円):新型コロナウイルス感染症対策(高齢者施設従事者等PCR検査委託料)、入院医療費負担金、在宅療養者緊急対応事業(濃厚接触者への自宅療養セット配付)、家庭ごみ収集業務継続支援事業

議案第23号 令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第4号) 6月定例月議会
(歳入歳出補正額 2,238,943千円、補正後の額 149,361,780千円

☆新型コロウイルス関連第5弾→補正予算額 2,238,943千円(うち市負担額 871,946千円):新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金支給事業、感染拡大防止対策事業(抗原検査キットの配布、PCR検査の強化、感染防止対策備品)、新型コロナウイルスワクチン接種対策事業、飲食店等感染症対策備品購入事業、プレミアム付商品券事業等

議案第26号 令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第5号) 9月定例月議会
(歳入歳出補正額 1,211,289千円、補正後の額 150,573,069千円

☆新型コロウイルス関連第6弾→補正予算額 872,141千円(うち市負担額 329,455千円):新型コロナウイルス感染症の受診調整を行う「地域外来・検査センター」の設置、受診相談コールセンター運営業務や在宅療養者に対する看護師の訪問看護事業の拡充のための費用、変異株の流行による子どもたちへの感染拡大防止のための学校園・保育所等への支援等

議案第51号 令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第6号) 9月定例月議会
(歳入歳出補正額 216.367千円、補正後の額 150,789,436千円

☆新型コロウイルス関連第7弾→補正予算額 216,367千円(うち市負担額 168,517千円):地域経済の活性化につながる取り組み、保育所等の従事者へのPCR検査(追加)、在宅療養者及び濃厚接触者への配食サービス委託(追加分)、「ハイブリット型授業」の充実を図るための機材購入等

 ↓
※令和3年度当初予算は 141,400,000千円なので、ここまでで 9,389,436千円の補正増額になります。

★ここまでで、新型コロナウイルス感染症対策関連経費(第1弾~第7弾)は、8,413,613千円(うち市負担額 3,780,608千円)となっています。この市負担総額に対しては、国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(12億4千万円)が充当される予定です。

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