枚方市小中学校体育館空調設備整備DBO事業について、モデル校の山田東小学校は、7月1日より供用開始となります。6月27日、見学会に参加しました。

2024/06/27

枚方市議会議員の奥野みかです。

6月27日(木曜日)、小中学校体育館空調設備整備DBO事業のモデル校で、7月1日から供用開始となる山田東小学校体育館空調設備の見学会に参加しました。7月1日からの供用開始は、小学校6校です。

学校体育館に入ると、ひんやりよく冷えていました。
蹉跎中学校体育館見学会では、冬の学校体育館を、本日の山田東小学校体育館見学会では夏の学校体育館の体験?です。

山田東小学校の校庭は全面芝です。すごい。手入れも行き届いています。

見学をした山田東小学校体育館には、室内機8台、室外機2台に加えて、発電機1台が設置されていました。

 

◇小中学校体育館空調設備整備DBO事業

小中学校体育館空調設備整備DBO事業は、子どもたちの熱中症対策に加えて避難所の環境改善にも繋がることから進められてきたもので、2023年10月11日~2040年3月31日が契約期間で、2024年度中に、まずは2024年6月30日までに19中学校(→中学校は、2024年4月10日に設置完了)、続いて2025年3月31日までに43小学校に空調設備が設置され、2040年3月31日までの15年間(中学校は2039年3月31日まで)の維持管理業務を包括するものです。新設される禁野小学校及び現禁野小学校(旧中宮北小学校)は含まれていません。請負金額は25億250万円で、受注者はエネテック大阪グループ(共同企業体)です。

近隣では、寝屋川市が中学校は設置済で、小学校が2025年度に完了予定、交野市・高槻市は、2025年度に小・中学校すべて完了予定との説明がありました。

 

◇空調設備機器は、ガスヒートポンプエアコン(GHP)_都市ガス方式

室外機は「電源自立型」のGHPで、災害対応型の自立ユニット(バッテリー、自立切替盤一体型)が備えられています。災害時であっても、都市ガスの供給があれば空調設備の運転が可能となり、また、災害による停電時には、自立運転により、電力の供給が可能になるため、充電器発電機の役割も果たせるようです。

枚方市では、市内の都市ガスの耐震化率は9割に達しているので、基本的に都市ガス方式は災害時に強いと考えているし、教室等空調設備が電気方式なので、互いにバックアップになると考えていると担当課。

なお、寝屋川市は、2020年末、市立中学校11校の体育館に停電対応型GHP(ガス空調)を導入するのに合わせ、備蓄したLPガスを活用して一定期間都市ガスと電気を確保することができる防災減災対応システム「BOGETS」を設置し、避難所のレジリエンス強化に取り組んでいるとのことです。

 

◇災害時の避難所としての役割

「第1次避難所」となっている小学校体育館では、発電した電力を分電盤に送ることで、普段から体育館で使用している照明(LED)や電気器具の使用(コンセントの一部を使用)ができるようになっています。

「発電機接続盤内にあるプラグ」を、「接続用コンセント」につなぐか、「ポータブル発電機」(常備)に接続するが、いずれかが選択できるようになっています。

 

今回見学した山田東小学校等の6小学校(第4期)は、7月1日から供用開始となります。第5期の6小学校は8月から供用開始、第6期の6小学校は9月から供用開始、第7期の6小学校は10月から供用開始と順次進められ、2025年3月31日までに43すべての小学校に空調設備が設置されるよう、工程(案)が組まれています。そして、その後、2040年3月31日までの15年間の維持管理業務が包括されています。

災害への備えは待ったなしです。児童生徒の日常生活における安全・安心に加えて、災害時の避難住民等の安全・安心につながる学校施設の整備ですから、順調に工事が進行するよう願っています。

本契約はDBO方式の契約で、整備後15年間の維持管理業務が包括されていますが、人件費等高騰の中、現請負金額(契約金額)で継続できるのかという懸念もあります。複数年にわたる業務委託では、もとより、契約期間中の人件費の変動について、あらかじめ変動を想定して入札を行っているものとして、契約金額の変更は行われていないと思います。しかしながら、近年、賃金の大幅な変動(上昇)が想定されることに加えて、契約期間が長期化していることなどから、最低賃金等に一定以上の変動がみられた場合には契約金額の変更が可能である等、リスクを共有して何らかの決めごとも必要になっているのではないかと考えているところです。

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