3月定例月議会、3月4日・5日は、2025(令和7)年度「市営運営方針」に対して、各派代表質問が行われました。
枚方市議会議員の奥野みかです。
3月4日、5日は、3月定例月議会の第1日目、2月25日に市長が報告した「2025(令和7)年度 市政運営方針」に対する各派代表質問が行われました。
▶ 代表質問の要旨
連合市民の会からは、野村いくよ議員が代表質問に立ちました。
危機事象に対して、今できることについての質問では、いつ起こるかわからない自然災害に対して、防災はもちろんのこと、減災の取り組みも必須で、老朽化した旧枚方市市民会館や大ホール棟(市役所第3分館)などの対応も急がなければならない。最優先しなければならないのは何かをしっかりと見極めて取り組んでいただきたいと要望。
シビックプライドについては、勝ち負けのある競争ではなく、対話しながらともにまちを創る「共創」の中で醸成されるのではないかと意見。また、子どもの人権と最善の利益の尊重については、改めて、子どもの権利条例の制定を求め、独立した機関となる救済制度の取り組みを要望。子どもの基本法の4つの原則のうちの一つである「意見の尊重」については、子どもたちへの結果のリターンを求められ、子どもを権利の主体とした子どもにやさしいまちづくりを進めていこうと述べられました。
外国人を傷つける貼り紙による差別事象が連続して発生したことについては、市長から、「差別事象は決して許されるものではないこと」、そして、「今後も引き続き人権侵害は許されるものではないことが、市民に効果的に伝わるようざまざまな手法で取り組む」との答弁がありましたが、すべての人の人権が尊重され、あらゆる人権侵害を許さない姿勢は、トップの市長の毅然とした姿勢・態度が重要であることを強く訴えられました。そして、多文化共生の実現のためには、観光やインバウンドでの集客ではなく、外国人市民等も、枚方市で安全安心に生活ができるよう、相談窓口の一元化を挙げられたのでようやく何らかの形で看板があがるのかと思うが、対応できる組織の構築を強く要望。
「ともに学び、ともに育つ」教育理念のもと、誰一人取り残されることのない学びの場の充実、インクルージョンの学校、そして、常時疲弊している状況にある学校現場の状況を把握していただき、さらなる人員の拡充等に取り組んでいただくよう要望。また、多様性に配慮したインクルーシブな避難所の運営についても要望。
選ばれるまちへのさらなる飛躍というのは、終わりのない挑戦ということで、話の流れを踏まえると、市庁舎の位置条例が市長の思う結果でない限り、市長は挑戦をし続けると言っているようにも聞こえるが、そこに市民や職員の皆さんと共に創る「共創」はあるのか。人口減少時代に向かっている中、いつまでも都市間競争を掲げるのではなく、まず、このまちに住んでいる人たちが、住んでよかった、住み続けたいと思えるまちづくりを進めていくべきではないかと訴えられました。そして、今回の代表質問は、「まちづくり」がコンセプトで、枚方の輝く未来は個人と社会のウェルビーイングだと考えていると述べられました。枚方に住むすべての人たちが主役になれるまちづくりを着実に進めていくべきではないかと意見をして、質問を終わられました。
[2025年3月4日_代表質問]
野村議員による代表質問(連合市民の会)の質問項目は、下記のとおりです。なお、他の会派の代表質問の項目も下記に掲載しています。
◇野村生代 議員(連合市民の会)
1.「はじめに」について
(1)危機事象に対して、今できることについて
(2)シビックプライドの醸成について
(3)絶好の機会を逃すことなく本市の魅力を発信することについて
2.「2つの最重点施策」について
(1)子どもの人権と最善の利益の尊重について
(2)安心して出産し、楽しく子育てができるまちづくりについて
(3)複雑・多様化している教育における課題について
(4)市駅周辺再整備事業について
3.「施策を推進するための基盤となる取り組み」について
(1)すべての施策の根底に人権尊重の視点を置き、人権侵害は許さない姿勢について
(2)職員のウェルビーイングの向上と、一層質の高い市民サービスの提供について
4.具体的な取組について
(1)新たに設ける5歳児健診について
(2)「(仮称)枚方市の支援教育の在り方について」の策定について
(3)不登校について
(4)教職員のワークライフバランスについて
(5)空き家対策について
(6)光善寺駅前について
(7)多様性に配慮した避難所運営について
(8)障害者が地域での生活を試行的に体験できる機会や場の整備について
(9)多文化共生の実現について
5.「終わりに」について
(1)まちの魅力向上を図り、選ばれるまちへのさらなる飛躍について
(2)枚方の輝く未来について
◇岡市栄次郎 議員(大阪維新の会 枚方市議会議員団)
1.「はじめに」について
2.「2つの最重点施策」について
(1)子育て世帯をターゲットにした施策のさらなる拡充について
①安心して楽しく過ごせる、子育てできる環境の充実について
ア.社会を生き抜く力の育成について
イ.豊かな心と健全な体の育成について
ウ.誰一人取り残されない教育の実現について
エ.総合型放課後事業について
オ.こども誰でも通園制度について
②子どもたちの未来への可能性を最大限に伸ばす教育の充実について
ア.社会を生き抜く力の育成について
イ.豊かな心と健全な体の育成について
ウ.誰一人取り残されない教育の実現について
(2)枚方市駅周辺再整備事業の一層の推進について
3.「5つの基本目標を具体化する取り組み」について
(1)安全で、利便性の高いまちについて
①避難所における衛生環境の確保について
②下水道施設の維持管理について
③交通の将来像の実現に向けた取組について
④道路ネットワークの強化について
⑤地区の特性や状況に応じたまちづくりについて
(2)健やかに、生きがいを持って暮らせるまちについて
①保健所の移転について
②高齢者の生きがいと介護予防について
③多文化共生社会の実現に向けた取組について
(3)一人ひとりの成長を支え、豊かな心を育むまちについて
①アーバンスポーツに親しめる場の拡充について
(4)地域資源を生かし、人々が集い活力がみなぎるまちについて
①大阪・関西万博とひらかた万博の取組について
②観光施策について
③地域産業の活性化について
④今後の農業施策について
(5)自然と共生し、美しい環境を守り育てるまちについて
①地域脱炭素の取組について
4.「施策を推進するための基盤となる取り組み」について
(1)行財政改革について
(2)公共施設マネジメントの推進について
(3)市立ひらかた病院の経営について
(4)水道事業の経営健全化と経営基盤の強化について
(5)行政手続の取組について
(6)ふるさと納税のさらなる取組について
(7)スマートシティの推進について
(8)職員のウェルビーイングの向上について
5.「終わりに」について
(1)財政の健全化の維持について
(2)さらなる飛躍に向けたチームワークについて
◇藤田幸久 議員(公明党議員団)
1.「はじめに」について
2.「2つの最重点施策」について
(1)子育て世帯をターゲットにした施策のさらなる拡充について
①安心して楽しく過ごせる、子育てできる環境の充実について
ア.児童相談所と一時保護施設の開設について
イ.私立保育所(園)等における障害児保育の補助制度充実について
ウ.総合型放課後事業について
エ.「(仮称)子ども未来館」について
②子どもたちの未来への可能性を最大限に伸ばす教育の充実について
ア.課題解決型学習(PBL)の推進について
イ.中学校の全員給食について
ウ.支援教育の在り方について
エ.不登校などの児童、生徒への対策について
(2)枚方市駅周辺再整備事業の一層の推進について
①市駅周辺再整備事業について
3.「5つの基本目標を具体化する取り組み」について
(1)安全で、利便性の高いまちについて
①個別避難計画について
②直接避難型指定福祉避難所備蓄物資等補助制度について
③水道管路の維持管理の効率化について
④国の交付金を活用する本市独自の支援策について
⑤地域自主運行型コミュニティ交通について
⑥JR長尾駅周辺の道路ネットワークについて
⑦安全な通行空間の確保について
(2)健やかに、生きがいを持って暮らせるまちについて
①健やかに、生きがいを持って暮らせるまちについて
②ひらかたポイント事業について
③保健所の今後の役割について
④コミュニティソーシャルワーカー増員について
⑤民生委員・児童委員の担い手不足解消について
⑥高齢者支援の取組について
⑦多文化共生社会の実現について
⑧恒久平和に向けた取組について
(3)一人ひとりの成長を支え、豊かな心を育むまちについて
①文化芸術事業について
(4)地域資源を生かし、人々が集い活力がみなぎるまちについて
①ひらかた万博の取組について
②奨学金返還支援制度の創設について
③東部地域における課題解決について
(5)自然と共生し、美しい環境を守り育てるまちについて
①可燃ごみ広域処理施設の設置について
4.「施策を推進するための基盤となる取り組み」について
(1)旧中宮北小学校の跡地活用について
(2)市民窓口のシステム向上について
5.「終わりに」について
◇松岡ちひろ 議員(日本共産党議員団)
1.「はじめに」について
2.子ども、子育てに係る施策について
(1)保育について
(2)教育について
(3)留守家庭児童会室について
(4)児童相談所について
(5)子どもの権利擁護について
(6)わくわくする公園について
3.枚方市駅周辺再整備事業について
4.「5つの基本目標を具体化する取り組みについて」
(1)安全で、利便性の高いまちについて
①避難所について
②物価高騰に対する支援について
③交通問題について
④道路について
⑤水道、下水道のインフラ整備について
(2)健やかに、生きがいを持って暮らせるまちについて
①健康、暮らしの支援について
②高齢者支援について
③障害者支援について
④平和について
(3)一人ひとりの成長を支え、豊かな心を育むまちについて
①スポーツ環境の充実について
②図書館について
(4)地域資源を生かし、人々が集い活力がみなぎるまちについて
①万博について
②地域活性化について
③農業支援について
(5)自然と共生し、美しい環境を守り育てるまちについて
①気候危機について
5.「施策を推進するための基盤となる取り組み」について
(1)男女共同参画について
(2)公民連携について
(3)行政改革について
(4)ひらかた病院について
(5)職員体制について
6.「終わりに」について
◇長友克由 議員(自由民主党議員団)
1.「はじめに」について
2.「2つの最重点施策」について
(1)子育て世帯をターゲットにした施策のさらなる拡充について
①安心して楽しく過ごせる、子育てできる環境の充実について
ア.児童虐待に対する取組について
イ.妊娠、出産、育児の切れ目のない支援の強化について
ウ.新たな臨時保育室について
エ.私立保育所(園)等においての障害児保育について
オ.留守家庭児童会室について
カ.こども誰でも通園制度について
キ.子どもの遊び場の拡充について
②子どもたちの未来への可能性を最大限に伸ばす教育の充実について
ア.問題発見、解決能力の育成について
イ.誰一人取り残されない教育の実現について
ウ.不登校児童・生徒への対策について
エ.豊かな心と健全な体の育成について
オ.安全、安心な教育環境の実現に向けた取組について
(2)枚方市駅周辺再整備事業の一層の推進について
①枚方市駅北口駅前広場の拡張整備事業について
②これ以上先延ばしにすることができない枚方市駅周辺再整備について
③天野川から枚方宿、淀川にかけての回遊性の向上やさらなる来訪の促
進の取組について
3.「5つの基本目標を具体化する取り組み」について
(1)安全で、利便性の高いまちについて
①避難行動要支援者への取組について
②福祉避難所について
③公共施設における応急保育体制の整備について
④空き家対策について
⑤公共交通ネットワークを軸とした都市拠点の形成を図る取組について
⑥地域自主運行型コミュニティ交通の支援への取組について
⑦長尾駅周辺のまちづくりについて
(2)健やかに、生きがいを持って暮らせるまちについて
①高齢者の介護予防と生きがいについて
②障害者施策について
(3)一人ひとりの成長を支え、豊かな心を育むまちについて
①スポーツ環境の充実について
②野外活動センターについて
③文化芸術の振興を図る施策について
(4)地域資源を生かし、人々が集い活力がみなぎるまちについて
①大阪・関西万博について
②ひらかた万博について
③観光施策について
④地域産業の活性化について
⑤東部地域の活性化について
(5)自然と共生し、美しい環境を守り育てるまちについて
①2050年ゼロカーボンシティの実現について
4.「施策を推進するための基盤となる取り組み」について
(1)定住促進や人口誘導に向けての取組について
(2)行財政改革について
(3)旧中宮北小学校跡地の活用について
(4)市立ひらかた病院の現状と今後の取組について
(5)スマート自治体への転換をめざす取組について
(6)民間活力の活用や協働を推進する取組について
(7)枚方市駅周辺のスマートシティ化について
(8)職員のやりがいを感じながら働くことのできる職場環境の整備について
5.「終わりに」について
(1)市役所としてのチームワークについて
[2025年3月5日_代表質問]