11月23日、「なぜリベラルは敗け続けるのか~大阪という‟なんぎ”において」 専修大学教授の岡田憲治さんの講演を聞きました。
11月23日、連合大阪政策・政治フォーラム主催の講演会で専修大学教授・政治学者の岡田憲治さんのお話を聞きました。テーマは「なぜリベラルは敗け続けるのか~大阪という‟なんぎ”において」でした。
講演は、お住いの世田谷区(東京6区)のお話からはじまりました。
実は勝っているのに負けているリベラルの政党。リベラル派の政治家に対して、まずは「仁義くらい切りなはれ」と、人の気持ちの縫い目に沿って行動していますか、と日常の姿勢へのご指摘。
「桜を見る会」の報道等、教育上、悪くて子どもにテレビを見せられないという子育てママ。「うぜぇ」「やべぇ」「まじで」の言葉で終わってしまう高校生の会話に「英語の民間試験とかありえないよね」「文科省、まじやばいっしょ」というような言葉が登場しているイマ。子育てママや高校生が政治の話をするイマこそ、実は地殻変動が起こる。特に関西は厳しい選挙戦だったけれども「正確な敗因を共有しなはれ」。
アベノミクスは私たちを豊かにはしなかったけれども、野党側に代わりの旗が見えない中、「きちんと旗を立てなはれ」。「最低賃金1500円で月給24万円ですよ!」と言って惹きつけている政党もある。
各党の存在意義である綱領や基本政策が違うのはあたりまえなので、次の参議院選挙までのこれから3年間で協力し合えること、可能な協力項目(公約)の「リストを作りなはれ」。合併でも屋号でもなく、それが「政党連合」である。
そして、令和デモクラシーやパリテ、パラダイムシフト、ボトムアップという「難しい言葉使うのやめなはれ」。
次の参議院選挙に向けて闘いのヒントとして、桜、入試、消費税等々、「ゼニとカネとガッコーの話だけして289人統一候補を作りなはれ」。
これが最後のチャンス、負けたら日本の民主主義は終わってしまうかもしれないので、「本当は何を守りたいのかを考えなはれ」。そんなお話がテンポよく続きました。
地域においては、党というよりも、目の前の課題を解決するため、市民の暮らしをよくするため、協力可能な項目を模索しながら、政策形成のプロセスを踏んでいるのではないかと思います。お互いの違いを乗り越え、共有できる部分で、地域の課題解決のために一歩でも前に進めていくことができれば、と思っています。