12月12日、「人にも自分にもあたらない社会を目指して~虐待の淵を生き抜いて~」、児童虐待防止機構オレンジCAPOの島田妙子さんの講演を聞きました。
「…だから~、毎週木曜日の1コマめにレポート提出って決まってるんだから、前の日までに書いとかないと。どうして学習しないかな~」
毎週木曜日、朝早く起きてバタバタと課題に取り組んでいる大学生の息子。あ~あ、また言っちゃった。深呼吸してから「頑張っているね」と声をかければよかった…。
怒りのシェアのワークでそんな朝の場面をシェアしました。
怒りがこみ上げてきたときにプシュッと分泌されるアドレナリンの作用は長くても6秒。6秒ルール。怒りのコントロール。その6秒をやり過ごす自分なりのテクニック、方法を決めよう。呪文でも、おまじないでも。深呼吸して、体の細胞に酸素をしっかり送って、精神の安定をつかさどるセロトニンを増やしてもいい。トレーニング、トレーニング…。
12月12日、ラポールで開催された講演会「人にも自分にもあたらない社会を目指して~虐待の淵を生き抜いて~」、講師は児童虐待防止機構オレンジCAPO(https://www.shimadataeko.net/)の島田妙子さんでした。
幼少期に受けた壮絶な虐待のお話には心が震えました。信頼できる先生との出会いもあり、これまで生き抜いてこられ、心の支えであったお兄さんの死を転機に自叙伝を執筆されるとともに、現在は「大人の心を助ける」講演活動等を積極的に行っておられるアンガーマネジメントファシリテーターでもある島田さん。
さまざまな問題を起こしている人に対しても、それは「感情の表現方法の問題」ととらえて、人が、人にも、モノにも、そして自分にもあたらない社会の実現を目指していると話される島田さんからは、怒りのコントロールの方法もたくさん教えていただきました。
例えば…
・腹が立つことがあったら「付箋」に書いてみる。SNSには書かない。A4用紙にも書かない。そもそも何に腹が立っているのスタート地点を確認する。それは心配?、それとも怒り?
・「~べき」「~はず」「~のに」は怒りに発展しやすい。ちょっと待ってみよう。
・身を守るための防衛感情は「F・F」、闘争(ファイト)か逃走(フライト)だけど、どういう行動をとるかは自分次第。アドレナリンのある間に行動しないこと。6秒あれば消えるので、6秒をやり過ごそう。
・でも、アドレナリン付きで怒っていいときもある。それは、誰かが傷つけられそうになっているとき、危険なとき、命を守るとき。それ以外の闘争(ファイト)は要らない。そのことを知るだけでも虐待防止になる。
・叱ると怒る。叱るにアドレナリンはつけない!相手の納得性を考えて。
いろいろとありがとうございました。