5月14日、2021(令和3)年5月開会議会(第1日)が開催され、補正予算6件が可決されました。議長・副議長の選挙(投票)も行われました。
枚方市議会議員の奥野みかです。
2021(令和3)年5月開会議会(第1日)は、5月14日(金曜日)に開催されました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対して、国の緊急事態宣言が5月31日まで延長された中での開催で、今回についてもマスク着用での出席、入口の扉や窓を開放しての開催となりました。
冒頭、市長の挨拶では、「緊急事態宣言」の期間延長が決定し、本市でも、公共施設の休館やイベント自粛の措置を、5月31日まで延長したこと、新規感染者数は依然として高い水準で、重症病床使用率は100%を超える等、医療のひっ迫は長期化し、重症化しても簡単には入院できない状況等になっている現状に触れ、市として、学校におけるPCR検査体制の確立、増加する自宅療養者に対応する体制の整備、救急搬送先に時間がかかる場合に駆け付ける特別チームの編成(消防組合)など、さまざまな対策を講じているとの報告がありました。
第1日目は、報告案件の後、前年度の決算見込みに伴う繰越金の計上となる補正予算案件6件の議案審議が行われ、すべて原案可決となりました。
その後、枚方市議会議長の選挙、枚方市議会副議長の選挙がありました。
議長には、有山正信議員(公明党議員団)が、副議長には岩本優祐議員(大阪維新の会 枚方市議会議員団)が選挙(投票)により選出され、演壇で就任のあいさつを行われました。退任となった野村生代前議長、山口 勤前副議長も、演壇で退任のあいさつを行われました。
議事は、「枚方市議会議長(野村生代)の辞職許可について」→「許可」→「枚方市議会議長の選挙」→「選挙(投票)有山正信」→「枚方市議会副議長(山口 勤)の辞職許可について」→「許可」→「枚方市議会副議長の選挙」→「選挙(投票)岩本優祐」 という流れで進みました。
→【枚方市ホームページ】第70代枚方市議会議長と第73代枚方市議会副議長を選出しました。
会期について、5月開会議会は、5月14日(金曜日)から5月18日(火曜日)までの5日間となります。
なお、枚方市議会は通年議会を導入していますので、令和3年定例会の会期は、2021(令和3)年5月14日から2022(令和4)年4月28日までの350日間となります。
※開会議会:枚方市議会は、5月から翌年4月までを会期とする通年議会を導入しており、その間、開会議会に始まり、定例月議会が4回開催されるほか、緊急議会、閉会議会が必要に応じて開催されることになっています。市長が年1回、5月に定例会を招集しますが、そうして開かれる最初の議会を開会議会と言います。5月の開会議会では、定例会の会期を決定します。なお、年4回の定例月議会は、議長から通知となります。
▶ 付議事件議決結果一覧
(※クリックするとPDFファイルが開きます。)
私の属する「連合市民の会」は、西田政充議員と八尾善之議員が入会され、漆原周義議員が退会され、5人の会派となり、5月14日より、会派代表は西田政充議員です。新しい会期を新しい会派で迎えます。
補正予算案件での議案質疑
◇大阪府枚方市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について
【議員からの質問】は次のとおり。
・傷病手当金の積算について(令和2年度の実績は 9件)
・被雇用者のみならず、事業主は対象とならないのか。府内の状況について。
【市からの答弁】は次のとおり。
・3月31日までの国の財政支援が延長となった。請求期限は2年。
・給与等の支払いを受けている労働者が新型コロナウイルス感染症に感染した場合や症状があり疑われる場合に休まれたことに対する国の財政支援であり、府内、事業主を対象とする自治体はない。
▶ 新型コロナウイルス感染症に係る国民健康保険傷病手当金について(枚方市ホームページ)
報告案件での議案質疑
【議員からの質問】は次のとおり。
・個人情報保護にかかる、体制づくりと職員意識のあり方について。
・今年4月から導入されている内部統制制度と情報漏洩について。
・公用車事故防止の取り組みについて。
・作業に従事する職員の数とパッカー車(塵芥車)の運転手の数について。10年間で職員は△55人、班編成のあり方も変化(3人→2人)し、運転手1人当たりの負担が大きいのではないか。
・車両に搭載する機能(衝突被害軽減ブレーキ等)、ハード面での事故防止の取り組みについて。
【市からの答弁】は次のとおり。
・情報漏洩の防止対策として、情報セキュリティ監査(システム)の徹底と職員の意識向上のための研修の双方から取り組む。業務マニュアルの見直しも行う。
・内部統制制度は、事務の適正な執行を確保するための仕組みである。情報漏洩の再発防止に向け、リスク評価を行い、対応策を講じる。
・安全運転管理者を中心に、さらなる事故防止のための研修の充実。事故の原因分析を行う。
・従事職員数と運転手数について、平成23年度は、従事職員 145人のうち運転手 75人(52%)、令和5年度は、従事職員 90人のうち運転手 50人(56%)。
・パッカー車(塵芥車)にはドライブレコーダー、バックモニターを搭載し、負担軽減を図っている。
(※以下、議案の詳細を掲載します。)
【一般・特別・事業会計補正予算 6件】
議案第1号 令和3年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第2号)
(歳入歳出補正額 1,600,000千円、補正後の額 146,912,138千円)
・歳入:前年度繰越金 1,600,000千円
・歳出:予備費 1,600,000千円
議案第2号 令和3年度大阪府枚方市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
(歳入歳出補正額 611,020千円、補正後の額 43,921,020千円)
・歳入:府補助金(特別調整交付金分) 11,020千円、前年度繰越金 600,000千円
・歳出:傷病手当金 11,020千円、府補助金等償還金 10,000千円、予備費 590,000千円
議案第3号 令和3年度大阪府枚方市自動車駐車場特別会計補正予算(第1号)
(歳入歳出補正額 149,000千円、補正後の額 248,000千円)
・歳入:その他雑入 149,000千円
・歳出:前年度繰上充用金 149,000千円
議案第4号 令和3年度大阪府枚方市介護保険特別会計補正予算(第1号)
(歳入歳出補正額 900,000千円、補正後の額 35,903,000千円)
・歳入:前年度繰越金 900,000千円
・歳出:国庫負担金等償還金 228,209千円、介護給付費準備基金積立金 671,791千円
議案第5号 令和3年度大阪府枚方市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
(歳入歳出補正額 40,000千円、補正後の額 6,901,000千円)
・歳入:前年度繰越金 40,000千円
・歳出:大阪府後期高齢者医療広域連合負担金 30,000千円、保険料還付金 10,000千円
議案第6号 令和3年度大阪府枚方市母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計補正予算(第1号)
(歳入歳出補正額 12,000千円、補正後の額 41,000千円)
・歳入:前年度繰越金 12,000千円
・歳出:母子父子寡婦福祉資金貸付金 12,000千円
▶ 議長・副議長の選挙について
今回の議長及び副議長の選挙は、いずれも「指名推選」ではなく、「投票」による選出でした。私にとって、初めての経験です。
議長・副議長の選挙は、全議員(本会議の議長職も議員としての投票権あり)の「単記無記名」投票によるもので、書記(事務局職員)により所定の投票用紙が配付された後、議席番号順の点呼に応じて、演壇に設置された投票箱に順次投入していきました。開票は、全議員が投票立会人のようで、演壇において、開票立会人2人を配置し、開票事務は事務局職員が行いました。
「開票立会人は、1会派に片寄らないように指名するのが例である。」「開票立会人は、各派代表者会議の協議において候補者を出していない会派の議員を指名するのが例である。」「開票事務事務は、立会人の立会いのもとで、演壇において事務局職員が行うのが例である。」等と「例規解説集(枚方市議会)」に記載されています。
議長選挙は、開票立会人は、加藤議員(自由・市民の会)と門川議員(大阪維新の会 枚方市議会議員団)で、議長の選挙結果は、「投票総数30票、そのうち、有効投票18票、無効投票12票。有効投票中、有山正信議員18票。この選挙の法定得票数は5票であり、よって有山正信議員が当選した旨を報告する。」と報告されていました。
副議長選挙は、開票立会人は、一原議員(公明党議員団)と私(連合市民の会)で、副議長の選挙結果は、「投票総数30票、そのうち、有効投票28票、無効投票2票。有効投票中、岩本優祐議員18票、野口光男議員10票。この選挙の法定得票数は7票であり、よって岩本優祐議員が当選した旨を報告する。」と報告されていました。