「地域公共サービスの充実をめざして頑張ります」~今、本当に大切なことは、「公共活用(公活)」 ではないでしょうか。

2022/01/04

枚方市議会議員の奥野みかです。

12月の定例月議会の振り返りについて、連合北河内地域協議会のHPに掲載されましたので、ご覧いただければ嬉しいです。

▶ 地域公共サービスの充実をめざして頑張ります(連合大阪北河内地域協議会HP)

 


 

地域公共サービスの充実をめざして頑張ります
奥野 枚方市議会議員(2022年01月)

昨年末より、全国で新型コロナウイルス新規感染者数の急速な増加が継続しています。多くの地域でオミクロン株のいわゆる市中感染が拡大し、デルタ株などに比べて感染力が非常に強いオミクロン株への急速な置き換わりが進んでいます。第5波では、重症化して亡くなる人を減らすためにも、在宅医療も含めた医療資源の確保が課題でしたが、今回のオミクロン株の場合は、重症化率は比較的低いものの軽症者が多発する大規模流行により、濃厚接触者も含め、働くことができない社会機能維持者等が増加し、いかに業務を継続することができるのか、すなわち、適切な業務継続計画(BCP)の遂行が大きな課題であると考えています。

この間、長きにわたる新型コロナウイルス禍や相次ぐ自然災害への対応に際して、いま、改めて「公」の意義や役割、地域公共サービスの重要性が再認識されているのではないでしょうか。

平時であっても、住民が安心して暮らすために不可欠な生活基盤を支える地域公共サービスの担い手も体制も圧倒的に不足していることが明らかになってきています。窓口業務の一面だけを見ると、オンライン処理・ICT化も有効ですし、地域公共サービスの業務委託による民間活力の活用が求められる面もあるとは思いますが、緊急・災害等の状況であっても縮小できない地域公共サービスの場合、業務委託の受託者でバックアップ体制が確立できるとは思えません。「公共財」でもある地域公共サービスの現場で働く人を育成するには、時間と継続性が必要です。行財政改革に、民間活力の活用を掲げられることも多いですが、今、本当に大切なことは、「公共活用(公活)」 ではないでしょうか。

みんなが安心して暮らせるまちをつくるため、地域公共サービスの充実、さらには、持続可能な地域公共サービスの確立に向け、働く皆さんの思いや声を届けていくことも私の役割だと思っていますので、引き続き、力を尽くしていきます。皆さんからのご意見、ご質問等もお寄せいただければ嬉しいです。

公文書は「民」の財産です。森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題、その真相解明を求めた損害賠償請求訴訟の突然の認諾、国土交通省の基幹統計の書き換え・二重計上問題等々、国においても、公文書の「改ざん」が大きな問題となっています。公務員による虚偽公文書の作成は、行政への信頼を失わせるとんでもない行為ですが、昨年、枚方市においても、「紺綬褒章」の国への推薦書類に、作成した虚偽の公文書を添付するという事案がありました。

虚偽公文書の作成という、行政において決してあってはならない公正性を欠く事務処理が行われ、それを防ぐことができずに「重大な信用失墜」をもたらした時に、トップが自らを処分しない、責任をとらないということは、社会的にはあり得ません。職員のコンプライアンス意識の醸成も大切ですが、どう考えても、市長・副市長の責任は免れ得ない事案であったことから、昨年12月の定例月議会の一般質問で、私は、「公正な職務執行の推進について~公正な規律ある市政運営に対する市長の責任について~」の質問を行い、「職員の先頭に立って襟を正し、より一層、気を引き締めるべき」は市長ご自身ではないか、ガバナンスを立て直し、公正な規律のある市政運営に対する市長としての責任を果たしていただくためにも、市長ご自身の処分を、と求めました。

その他、12月の定例月議会では、綱渡りの留守家庭児童会室運営、何をすればよいかも検証できていない放課後子ども教室、民間の力も借りてまとめてやれば何とかなるみたいな「総合型」で本当に子どもたちの豊かな放課後が実現できるのかという観点から、「児童の放課後を豊かにするための取組について ~総合型放課後事業の目指すもの~」の質問も行いました。

さらに、膜ろ過方式を採用したDBO発注での新中宮浄水場の更新工事と、場外29施設の浄水施設運転維持管理業務等委託について、合計約300億円・25年にわたる決めごと(契約)を、発注仕様を振り返ることもせず1者応札で手続きを進めてきている(総合評価一般競争入札)けれども、そのまま進むのであれば、審査会も数多くの指摘を行っておられるが、そこに想定されるリスクへの対応はきちんとしていただきたいとして、「中宮浄水場更新事業の総合評価一般競争入札で明らかになった課題への対応について」の質問も行いました。

また、12月16日には、枚方市に対して、連合大阪(河北地区協議会)として2022年度_政策・制度予算に対する要請も行いました。

すべての人が「今」を輝いて生きていける社会。一人ひとりのありのまま・多様性を認め合い、誰一人取り残されず、お互いさまで支え合える社会。誇りをもって安心して働き続けることのできる社会。みんなが安心して暮らせるまちをつくるために、いま、私ができること、しなければいけないことに、これからも引き続き取り組んでいきたいと思っています。公正な規律ある市政の実現に向け、これからもしっかりと枚方市の動きをウオッチしていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

^