「持続可能な社会の創り手の育成」「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」の2つをコンセプトとする国の教育振興基本計画(第4期)を参酌し、教育大綱を踏まえた「枚方市教育振興基本計画」の見直しへ。(教育子育て委員協議会報告②)
枚方市議会議員の奥野みかです。
8月28日に開催された教育子育て委員協議会の報告②です。
(2)枚方市教育振興基本計画の見直しについて[教育政策課]
本市教育施策の中長期的な方向性を示す「枚方市教育振興基本計画」について、2023年6月に閣議決定された国の教育振興基本計画(第4期)を参酌し、教育をめぐる国の動きや時代の変化を取り入れるとともに、本市において2024年3月に策定した、新たな「枚方市教育大綱」を踏まえながら、計画内容の充実に向けた見直しに取り組み、今後の教育振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るもの。
▲国の教育振興基本計画(第4期)リーフレットより抜粋
◇枚方市教育振興基本計画について
【内容】
2016年6月に策定した「枚方市教育振興基本計画」は、2027年度までを期間とする12年間の計画で、おおむね4年を目途に取り組みの検証・評価を行ったうえで、見直すこととしている。
前回、2020年9月の「枚方市教育振興基本計画」の見直し(2020年3月の「枚方市教育大綱」の策定)から4年が経過することから、国の第4期教育振興基本計画(2023年度~2027年度)のコンセプトである「持続可能な社会の創り手の育成」や「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」など、この間の時代の動きを取り入れるとともに、新たな「枚方市教育大綱」に示す、「社会を生き抜く力の育成」や、「豊かな心と健全な体の育成」、「誰一人取り残されない教育の実現」などを実現していくため、今後の基本方策に反映する見直しを行うもの。
なお、計画素案については、枚方市教育に関する事務の点検評価に携わっていただいている学識経験者等からの意見をいただきながら検討作業を進める。
【スケジュール】
10月に学識経験者への意見聴取を行い、教育子育て委員協議会へ計画の見直し案の説明の後、12月頃に素案に係るパブリックコメントの実施して、2025年1月、枚方市教育振興基本計画の見直しの予定。
※学識経験者→教育の点検評価員(学識経験者_3人)
■ 和田良彦(四天王寺大学副学長/点検評価員_委員長)
■ 浦嶋敏之(関西外国語大学教授/点検評価員_委員)
■ 木村典嗣(税理士/点検評価員_委員)
奥野の意見
「枚方市教育振興基本計画」は、2027(令和9)年度までを期間とする12年間の計画で、おおむね4年を目途に取り組みの検証・評価を行ったうえで、見直すこととしているというスキームの中で今回の見直しとの説明です。
2023(令和5)年6月に閣議決定された国の教育振興基本計画(第4期)(2023年度~2027年度)を参酌するということですが、2024(令和6)年4月以降、本市教育長が不在であること、また、そのような状況下、教育長人事に関する伏見市長の不適切な行いに対して議会として問責決議を行っている中での本計画の見直しには非常に違和感を覚えています。
他の委員の質問
・平成28年当初は、社会を「生きる力」としていたものが、社会を「生き抜く力」となっている。誰一人取り残さないとあるのに、人をけおとすような「生き抜く」はいかがなものか。「生き合う力」としたい。
・計画を作って、どのように変わったのか。いじめや不登校の状況は改善されたのか。やっていますという飾りではない。計画を尽くすことが目的になっていないか、危惧される。
→計画のPDCAを教育委員会で確認していくものと理解している。
【参考】国の教育振興基本計画(第4期)
◇国の教育振興基本計画(第4期)の概要
◇教育振興基本計画(第4期)リーフレット
◇次期教育振興基本計画について(答申)参考資料・データ集
【参考】枚方市教育振興基本計画策定の経過