「稲むらの火」は我々の原点である。6月17日、校区コミュニティ協議会「防災会」の研修で「稲むらの火の館」に行ってきました。
枚方市議会議員の奥野みかです。
6月17日、校区コミュニティ協議会「防災会」の研修で和歌山県広川町に行ってきました。
安政の南海地震(1854年)による大津波に襲われた際、「稲むら(稲束を積み重ねたもの)の火」を灯して村人を救い、その後、大堤防築堤(長さ600m、高さ5mの防波堤)で紀州広村(現在の広川町)の防災百年の計を成し遂げた濱口梧陵。
その梧陵の「経世済民(世の中を治め、民衆を救うこと)」、「人命尊重」の精神を学び、受け継いでゆくために、梧陵ゆかりの地に「稲むらの火の館」(「濱口梧陵記念館」及び「津波防災教育センター」)が建てられているとのこと。
地域の皆さんと「濱口梧陵記念館」を見学し、「津波防災教育センター」で3D映像(津波防災と濱口梧陵物語)を視聴した後、枚方市の災害対応について学ぶ研修会となりました。講師は枚方市の防災担当のエキスパート。2023年6月18日は大阪北部地震から丸5年になりますが、その時の被害状況・避難状況等を振り返りながら、避難行動と防災の取り組み、共助に求められること等についてお話しいただきました。
「稲むらの火」は我々の原点である。コミュニティの防災担当の方からそのように聞いたと記憶しています。
自然災害は頻発化、激甚化してきています。忘れたころにやってくると言われる災害。釜石市の子どもたちの行動につながったと言われる「津波避難三原則(最善をつくせ、率先避難、想定にとらわれるな)」も、映像を通して改めて認識しました。
「生ける神」と小泉八雲に称されたという濱口梧陵。梧陵の火は消えていない。高い防災意識や人命尊重の強い思いをしっかりと受け止め、災害時のみならず、平時からの備え・心構えを養うことの大切さについても学べたと思います。
充実した研修の後は、昼食交流会。帰路、和歌山城に立ち寄りました。天守閣まで、遠かった~。紫陽花の花がとてもきれいでした。和歌山城の見どころは「石垣」らしいです。異なる時代の石垣を見ることができるから、とか。
とても学びの多い防災研修&交流会に参加させていただき、感謝します。ありがとうございました。