人権と地域の課題解決に向けた「まちづくり」に党派を超えて取り組む「おおさかヒューマンライツ自治体議員の会」の第3回総会及び記念講演会に出席しました。

2022/11/02

枚方市議会議員の奥野みかです。

11月2日は、「おおさかヒューマンライツ自治体議員の会」の総会及び記念講演会にリアルで参加しました。

「おおさかヒューマンライツ自治体議員の会」は、政党会派を超え、部落差別解消、人権行政(施策)確立、地域課題解決に向けた学習や情報交換、政策研究等の活動を行う会で、大阪府下の自治体の議員約90名(準会員含む)で構成されています。

今日の記念講演会は、一般社団法人_タウンスペースWAKWAKの岡本工介さん。「子ども・居場所の包括連携によるモデル地域づくり」がテーマ。誰一人取り残さない、ひとりぼっちのいないまち(社会的包摂:インクルーシブ)をめざし、子どもの貧困等の社会課題の解決に取り組んでいく。高槻富田地区での具体的な実践をご紹介いただきながら(見える化)、フロントランナーとして、社会運動をどう展開していくのか、公的施策にどのように組み込んでいけるのか、といった視点からのお話。

即応性・柔軟性・機動力といった「民」の強みをもつNPOでの実践を、継続性・信頼性をもつ「公」の施策につなぎ、重ねていく。
湯浅誠さんが理事長の「NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」の活動の紹介もありましたが、こども食堂等、地域の居場所の取り組みが時代の要請に応える取り組みであることは間違いありません。孤立・孤独対策にもつながります。誰一人取りこぼさない。声なきSOSをアウトリーチでつかみ、つないでいく。学校をプラットフォームにした地域連携や地域との共創。これらの活動の継続性を考えると、地域のキーマンとのつながりも欠かせません。
分野を超え、属性を超えた、重層的で包括的な取り組み、居場所の包括連携を進めていくための実践モデルづくりを、どうぞよろしくお願いいたします、と強く思いました。

議会での質問等につなげるロビイング活動や政策提言の重要性も語られました。改めて、頑張らねばと思いました。たくさんの資料もいただきましたので、しっかりと読み解いていきたいです。

また、「大阪府インターネット上の誹謗中傷や差別等の人権侵害のない謝意づくり条例における現状と課題」について、部落解放同盟大阪府連合会からの提案もありました。大阪府内では、大阪府・大東市・和泉市で条例が施行されており、16市町(枚方市含む)でモニタリングの実施、との報告もありましたが、実施状況には課題も。被害者支援・救済、教育・啓発の充実に向けた取り組みへのさらなる働きかけの要請がありました。

いつか、できたらいいな、ではなく、いま、できるよう取り組むのが差別の解消である。そんな最後の挨拶がとても心に響きました。

 

▶「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえのHPはこちらから。

 

 


 

人権と地域の課題解決に向けた「まちづくり」を地方政治のど真ん中にすえて、総花的な人権ではなく、各論に踏み込んだ人権課題の解決に向けた施策の推進に党派を超えてともに取り組んでいこう。2020年2月22日、「おおさかヒューマンライツ自治体議員の会」の結成集会が開催されました。

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