地域の誇りを未来へ。10月12日、意賀美神社秋祭り~五穀豊穣を祈願する四町会によるふとん太鼓の巡行が行われました。
枚方市議会議員の奥野みかです。
10月12日(日)、意賀美(おかみ)神社の秋祭り~五穀豊穣を祈願するふとん太鼓巡行が行われました。午前の終わりのセレモニー、また、午後には雨がパラつくこともありましたが、雨にも負けず、四町(岡本町・岡東町・新町・三矢町)のふとん太鼓は力強く巡行し、沿道からは多くの声援もありました。
意賀美神社の秋祭りは、江戸・元禄のころから300年以上続く、地域の伝統行事です。近年は、地域の皆さんに加え、町内の事業所や市内の高等学校の学生さんなど、多くの方が担ぎ手として参加し、力を合わせてこの文化を守り続けておられます。お祭りを支えるつながりは、賑わいの場で地域の絆を深めるだけでなく、防災や、いざというときの助け合い、支え合いの力にもつながる大切なものです。地域の誰もが顔の見える関係で助け合える、その原点が、まさにこのお祭りにあると思います。
岡本町公園内で行われたセレモニーでは、「弁慶が (ヨイショ) エーラ エーラ エラサッサ!」と子どもみこしで元気に声をあげる子どもたちが、10年、20年後にはふとん太鼓を担ぐ若者へと成長していく。その未来を願い、これからもみんなで伝統を守り、次の世代へとつないでいきましょう、と挨拶させていただきました。
最後まで巡行をやり遂げた四町の皆さん、地域や沿道で巡行を支えてくださった地域の皆さん、本当にお疲れさまでした。地域の誇れる伝統を支える皆さんに、心から敬意と感謝を申し上げます。
意賀美(おかみ)神社の秋祭り~五穀豊穣を祈願する四町会(岡本町・岡東町・新町・三矢町)のふとん太鼓巡行は、江戸(元禄)時代より300年以上続くお祭りで、私たちのまち枚方の誇れる伝統文化です。意賀美神社の秋祭りは10月15日で、その日に各町から氏神さんの意賀美神社まで練り歩くふとん太鼓の奉納が行われていたようですが、最近は(2004(平成16)年頃から)、10月の第2日曜日(15日が日曜日の時は15日)に枚方宿地区を練り歩く枚方の伝統的なお祭りとして開催されています。
「ふとん太鼓」とは、朱色の布団を5枚重ねた形のみこし(高さ約4m、重さ約1トン)のことで、枚方では約300年前の江戸時代に始まったようです。現在は、伝統を受け継ぐ四町(岡本町、岡東町、新町、三矢町)が枚方宿地区周辺を勇壮に練り歩きます。
午前9時過ぎ、祭囃子と太鼓のリズムに合わせ、威勢のよい掛け声とともにふとん太鼓は各町のスタート地点を出発。それぞれ、京阪枚方市駅前ロータリーへ。
午前10時過ぎ、京阪枚方市駅前南口ロータリーに順次到着(岡東町は岡東中央公園側から、新町・岡本町・三矢町は中央ビル側から)、京阪高架下をくぐって北口ロータリー(新町・岡本町・岡東町・三矢町)を経て、ビオルネ前の信号を横断。
右はTサイト、中央はステーションヒル枚方、左は京阪枚方市駅です。
旧街道沿いでは枚方宿くらわんか五六市も開催されていました。 【10月12日(日)は五六市】
午前11時前、岡本町公園に四町(岡本町・岡東町・新町・三矢町)のふとん太鼓が集合し、セレモニーが行われました。今年の当番町は三矢町。壇上の来賓も三矢町のハッピを着用。伏見市長、番匠副議長、中司衆議院議員、山田府議会議員に続き、私も舞台で紹介していただきました。セレモニーの締めくくりは「四町揃い踏み」でした。
セレモニーの締めくくりの「四町揃い踏み」は圧巻でした。
午後は、旧街道沿いの練り歩きです。お昼休憩の後、12時30分頃に岡本町公園を出発(三矢町は三矢公園でお昼休憩)し、三矢公園、枚方公園駅前西口広場、鍵屋、三矢公園、岡本町公園と巡行し(14時過ぎ)、各町へと戻って行きました。
四町の皆さん、本当にお疲れさまです。そして、素晴らしい巡行を今年もありがとうございました。懸命に太鼓を担ぐ姿には、地域の誇りと心意気を感じました。地域のみなさんをつなぐまつりが、世代を超えてつながっていけるよう、「エーラ エーラ エラサッサ」と、本日、子どもみこしで元気に声をあげる子どもたちが、10年、20年後にはふとん太鼓を担ぐことができるよう、一年一年、伝統が継承されていくことを願います。
▼10年以上前、息子が子どもみこしに乗せていただいた際にいただいた「歌詞カード」です。
弁慶が、
東(あずま)のお国のその寺で、
七つ道具を背(せな)に負い、
五条の御橋の真ん中で、
エーラ、エーラ、エラサッサ。
牡丹に唐獅子、竹に虎、
虎追うて走るは 和藤内(わとうない)、
和藤内(わとうない)お方に知恵貸そか、
知恵の中山 清閑寺、(※誓願寺とする町もある)
清閑寺の和尚さん 坊(ぼん)さんで、
坊(ぼん)さん蛸(たこ)食うて 反吐(へど)ついて、
その手でお釈迦の顔撫でた、
お釈迦も呆れて飛んで出た、
エーラ、エーラ、エラサッサ。