多様な皆さんがゆるやかに集まり、テーマを決めて「対話」する。5月7日、「学校のこと」をテーマに、初めての「みか’s cafe」を開催しました。

2023/05/07

枚方市議会議員の奥野みかです。

大型連休最後の日曜日、5月7日、初めての「みか’s cafe」を開催しました。大雨の中、集まってくださった皆さん、ありがとうございました。

【みか’s cafeの目的】

多様な皆さんがゆるやかに集まり、テーマを決めて「対話」する。
結論を求めるのではなく、多様性を尊重しながら、普段考えていること、日常の気づきを出し合う。
いつもと違う人たち、家族や職場以外の人と話す機会をつくる。
市政の方向性、議会の状況についてもお伝えしていきたい。

 

第1回目のテーマは「学校のこと」でした。

障がい者、外国人等、多様性がどんどん進んでいる中で学校はどうあるべきか、また、子どもたちはどんなことを感じ、何を考えてるんだろう等ということについて、ざっくばらんに話しました。ざっくりとしたテーマ設定でしたが、さまざまな年代や働き方をされている皆さんの「生」のお話がいろいろ飛び交いましたし、違った世界の価値観を垣間見たり、ちょっぴり掘り下げた有意義な「対話」も生まれ、楽しい「みか’s cafe」となりました。

同じ「学校」という現場で、時代によって変わることもあるし、不変の課題もあることを改めて感じました。先生の働き方改革(多忙化解消)もですが、やるべき、とされることが多くて「忙しい」子どもたちの「余裕のなさ」をめぐっての「対話」も弾みました。

「忙しい」子どもたちの「余裕のなさ」って、いろんな課題につながると思われますので、もっと深掘りできればいいな、と思いました。次回の「みか’s cafe」も、「学校のこと」をテーマとする対話を行いたいと考えています。引き続き、よろしくお願いいたします。

 

【皆さんから出てきたご意見等について】

・今の子どもたちは忙しすぎる。公立小学校4年生から6時間授業。学習指導要領に決められた時間の遵守が最優先となっている気がする。先生も児童も自分のことでいっぱいいっぱいで他人を慮る余裕がないように見受けられる。
・共稼ぎ9割。外の空間で遊ぶ子が減少。余裕があれば助け合いできるはず。
・隠れヤングケアラーも結構いる高校がある。
・子どもたちは話を聞いてもらいたいが、義務教育ではない高校では、ある程度ほっとかれる。そうやってこぼれていく子が多い。
・小学1年生の時に土台作りが必要。力のある先生が担当すべき。
・行事が多い。林間、臨海等は安全確保のハードルが上がったために減少したかも。
・運動会が、どちらかといえば発表会的になっている。暑い中、長時間の練習を強いられ、要支援の子は例外なく暴れている。
・アレルギー増加も一因。背景には環境問題や便利な食生活が潜む。リスク管理の問題で宿泊学習は心理的に避けたい。
・読書の重要性をもっと知ってほしい。他の子を待つ時間を本読む時間にする等工夫。読書は“一番早く賢くなれる”方法。課題に取り組む気力を養う。
・同じ間違いでも空白なのか、やってみて間違いなのかの違い。
・教師が心がけること。本当に怒っているときは怒らない(じっと耐える)。親にも言える。。
・家庭環境による差は否めないので、せめて学校で読書の習慣化を。
・人権学習で何を考えさせるか。ゆとり教育のときはできていた。
・自分たちがやってきていない教員も多い。

・幼稚園も保育園も同じ。詰め込み、大人の目を意識せざるを得ない状況に感じる。母親の意識も変わっている。
・運動会を見せ場とする風潮は幼稚園や保育所も同じ。親のため、園のメンツ的なものに。
・タイムスケジュール遵守にこだわる傾向が親にも園にも強い。子どもが指示待ち状態。先生の好き嫌いに左右される部分もある。

・約60年前の学校現場では、先生に任せるスタンスの保護者が多かった。学力高い地域では相対評価の通知簿が大変。当時から習い事は多い。放課後は学校で先生と遊ぶ生活。学習指導要領の規定範囲も少なく、先生にも余裕があったかも。
・行事は当時も多かった(修学旅行、林間学校、臨海学校、スキー、音楽会、陸上大会等)。
・時間的な忙しさは昔も変わらない。子どもの受け止め方、質の違いがあるのかも。
・ゆとり教育を経ての脱ゆとり教育(学習指導要領増加)の子どもたちへの影響はどうであるのか。
・長時間集中できない、待てない子どもの増加。TVすらも観れなくなっている。

・子どもファーストの企画(枚方小学校150周年事業)で、子どもたちが、30分、しっかり集中して楽しめていた。今の子どもたちも、可能性は持っている。
・昔より体験の差が大きくなっていると思う。(経済的格差もある)
・放課後の場所提供だけでも子どもたちは楽しそうにしている。「何もなければ子どもは自分でみつける。」大人が与えなくても自分で見つける。小さいときから訓練すればみんなできる。
・「暇」は大事。余裕のなさが、考える力の低下の原因ではないか。
・教育委員会は「教育の質の向上」を言うが、ICT活用により実現できているのか。
(例)心の天気予報アプリは果たして有効に機能しているのか(必要なのか)。集約データをみないとわからないが、システム構築に手間がかかるのではないか。
・機器やシステムに頼るのではなく、子どもたちの顔をみて、話を聞くことが重要。
・親子ともにしんどそうな家庭には、何もなくても毎日電話をしていた(母のフォロー等)。
・今日、頑張ったから、明日は頑張らなくても大丈夫等の言葉がけ。信頼関係づくり。

・教育支援アプリでは、若い教員がそのアドバイスに従ってれば大丈夫、という思考になるという危険性がある。
・費用対効果という考え方も必要であるとは思うが、「公共」の意義を忘れないようにすべきである。

 

 

 

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