市立ひらかた病院における新型コロナウイルス感染症への対応 ~8月20日、市立ひらかた病院の林道廣病院長のお話を聞かせていただきました。

2020/08/20
今日は「市立ひらかた病院における新型コロナウイルス感染症への対応」をテーマに市立ひらかた病院の林道廣病院長のお話を聞きました。
COVID-19について、感染症指定医療機関(第2種)としての市立ひらかた病院の感染症対応について、今後の課題について、3つのパートからお話いただきました。COVID-19の症状の現れ方や症状進行、薬物療法やサイトカインストーム等、難しい内容もありましたが、情報の整理には役立ちました。
存在するためだけに存在する、自らを複製することだけがミッションのウイルスに勝つことは無理。ウィズコロナをどう生きるか。しかし、病院はウィズアウトコロナでなければならないと思っている。院内感染を起こさないこと。市立ひらかた病院の役割は中等症の患者を重症にさせないこと、重症化する前に治療をして中等症で押さえ退院につなげることが大切。そんなお話もありました。
市立ひらかた病院では職員が一丸となって感染症対策に取り組んでおられますが、病院経営については、4~5月は月1.5億円の減収とのことで、空床補償料や診療報酬の加算等、国・府の支援があるといっても減収の1割程度ということでした。
感染症指定医療機関である市立ひらかた病院は、新型コロナウイルスの感染症対策という役割を担っていることで病院経営という観点からは多大なる損失を被っている状況です。感染症対策に伴う損失分は、市の一般会計からの繰入金を増額して補填すべきではないでしょうか。
また、病院経営においては、多額の人件費や物件費を日々動かしています。令和2年度の予算特別委員会において、新型コロナウイルス問題に対するリスクマネジメントの観点からも、いのちと安全を守るという公的病院の役割という観点からも、キャッシュフローの推移を確認することが大切であることを意見しましたが、何が起こるかわからない病院経営において、キャッシュフローを支える現金資金を重視していただきたいと思います。
このような状況では、令和2年度当初予算に計上されている市の一般会計からの繰入金の抑制は非常に困難になっているのではないかと考えます。
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