生活になくてはならない水をもっと身近に感じていただき、市民の皆さんの安心につなげたい。美味しい水を目指して、新しくなる中宮浄水場について、通信が創刊されたよう。

2022/08/06

枚方市議会議員の奥野みかです。

枚方市の水道事業では、築57年を超え、老朽化した第1浄水場(1日最大9万トン、急速沈殿池)の更新として、膜ろ過方式採用の新しい浄水場を建設することが予定されています。

DBO方式を採用した総合評価一般競争入札で事業者を選定するにあたり、応札が1社のみであったため、議会の質問において、競争性の確保等の課題を投げかけましたが、市は応札した民間事業者の提案内容を妥当であると認め、2021年12月20日に契約を締結し、現在は新浄水場供用開始に向け、市と事業者一丸となり業務を進めているとのことです。

事業スケジュールは、2021年度に設計業務に着手、2022年度後半以降、土の搬出などを行い、2023年度から本格的に建設工事に着手、2026年度末に工事完了、2027(令和9)年4月から水道水の供給が可能となる予定です。

 


 

この夏、創刊された「新中宮浄水場通信」(2022年8月1日)です。
新しい浄水場のコンセプトの1つである「安全・安心・安定」に基づき、市民の皆さんに安心を届けるため発刊されたもので、建築担当・機械設備担当・電気設備担当の「技術職」の職員さんが、市民の皆さんにどうすれば楽しくわかりやすく伝えられるのか、そんなことも工夫されて作られた通信とのことです。

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新中宮浄水場通信(創刊号) ~美味しい水を目指して~

 

 


 

中宮浄水場更新事業については、これまでの議会で、いくつかの課題を示しています。

▶ 中宮浄水場更新事業について質問しました。
(2021年6月定例月議会)
競争性の確保という公共契約上の大原則は、適正価格の実現だけではなく、長期にわたる効率性の担保のためにも不可欠で、長期にわたる無競争環境での業務展開は、利益確保のための質の低下や惰性による非効率を生み、さらに、発注者側の能力の低下により、受託事業者のコントロールが難しくなるリスクも高まること等を指摘しました。

▶ 中宮浄水場更新事業の総合評価一般競争入札で明らかになった課題への対応について質問しました。
(2021年12月定例月議会)
膜ろ過方式を採用したDBO発注での新中宮浄水場の更新工事と、場外29施設の浄水施設運転維持管理業務等委託について、合計約300億円・25年にわたる決めごと(契約)を、発注仕様を振り返ることもせず1者応札(総合評価一般競争入札)で手続きを進めてきていますが、このまま進めていくというのであれば、総合評価一般競争入札で明らかになった課題への対応を、さらに、「中宮浄水場更新事業総合評価一般競争入札審査会」も数多くの指摘を行っておられますが、評価結果などに記された想定されるリスクへの対応はきちんとしていただきたいと要望しました。

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