総務委員協議会(9)「国際化施策に関する考え方」の策定について 質問の内容

2020/02/17

(9)「国際化施策に関する考え方」の策定について

質問1
市として、多文化共生をはじめ、国際化施策に関する理念や基本目標、取り組むべき課題などを体系的にまとめられたのは本当に大きな前進であると思う、私としては、これからの市全体としての取り組み姿勢に本当に期待をするところであるが、課題は、これが枚方市の市政運営の中にしっかりと位置付けられるのか、積極的に具体化されていくのかということかと思う。その観点からいくつか質問をさせていただく。
「基本計画→実施計画→事業計画という行政計画体系を補完する性格」を持つものとして、市はさまざまな計画を策定しているが、今回の「国際化施策に関する考え方」は、どういう位置づけのものになるのか。

回答1

この「考え方」は、国際化施策に関する現時点での課題を抽出し、方向性を取りまとめた指針としてまとめたもので、今回、「考え方」として策定した後は、その方向性を基に、具体的な施策につなげていきたいと考えている。

質問2

市として課題を抽出し、方向性を取りまとめた指針ということですし、「考え方」の「はじめに」のところに記載されているように、国も地方公共団体に対して、地域の実情と特性を踏まえ指針・計画を策定し、多文化共生を計画的・総合的にするよう求めているわけであるから、今回、策定されるものは「総合計画・基本計画を補完する行政計画の性格」を持つものと理解してよいか。

回答2

方向性を示した指針として作成させていただいているが、パブリックコメントをすることを含め、広い意味での行政計画に含まれるものと認識している。

質問3

ということであるならば、明日の文教委員協議会の案件に、図書館3分室の見直しについて、「考え方」として提示していたけれども、今回、「見直し計画」として設定するという案件がある。行政が「考え方」として示すものは、暫定という印象が否めない。まだ確立したものではない、まだオーソライズされていない、という印象を与えてしまわないかと心配になる。印象だけならまだしも、市としての取り扱いについても懸念される。
「国際化施策に関する考え方」を、国も求めている指針・計画として策定するということである。「総合計画・基本計画を補完する行政計画の性格」を持つものとして策定するということである。
ということであるならば、「考え方」ではなく、「基本方針」とか「基本構想」とか「指針」とか、分野別行動計画に通常使用されている名称の方が理解しやすいのではないかと思うが、その点について、考えを伺う。

回答3

来年度以降も庁内で、具体的な施策につなげるために議論を進めていく予定であり、その中で、必要性が認められれば、「計画」としてまとめることも検討していきたいと考えている。

質問4

次に、今後、この「考え方」に示された取り組みを進めるにあたり、進行管理はどのようにするのか。

回答4

今回策定を予定している「考え方」の中には、具体の取り組みに対する進行管理は含まれていないが、来年度以降、庁内委員会において、この「考え方」に基づいて、各部署で取り組む事業などの集約・確認と進捗管理等を行ってまいりたいと考えている。

質問5

是非、各施策の進捗状況の評価を行い、PDCAサイクルで進行管理ができる体制を整えていただくようお願いする。
「国際化施策」は行政の幅広い分野にかかわるものである。そのため、他の行政計画にも関わることが多いと思う。そのような他の行政計画との整合性をどのように図っていくのか。

回答5

策定過程における庁内委員会や幹事会において、枚方市子ども・子育て事業支援計画や地域福祉計画などと整合を図ってきた。今後も引き続き、庁内全体への周知や庁内委員会を通じて、必要に応じ、それぞれの行政計画との調整を行っていく。

意見

お答えいただいた通り、今回、「子ども・子育て支援事業計画(案)」「地域福祉計画(案)」には、外国人市民等に対する取り組みの方向が記載されており、嬉しく思っている。
しかし、「すべての子どもの教育の保障を」という議会での質問させていただいた際、教育長は「国籍に関係なく、すべての子どもたちが生き生きと学ぶことができる学校園づくりに努めていく。」と言っていただいているにも関わらず、今回の文教委員協議会に報告のあった市長が定める「枚方市教育大綱(案)」には「基本的な考え方」で記載されているようなことは一言も触れられていない。教育分野における多文化共生施策、国際化施策の重要性を考えると、教育に関する計画とも整合性を図っていただき、さまざまな取り組みを具体化していただきたいと、これは強くお願いをしておく。

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