12月定例月議会で「公正な職務執行の推進について~公正な規律ある市政運営に対する市長の責任について」等、3つの項目について、一般質問を行いました。

2021/12/16

枚方市議会議員の奥野みかです。

枚方市議会の2021(令和3)年12月定例月議会、12月16日(木曜日)の3番目に一般質問に立ちました。
質問者29議員のうち、9番目。

今回も議場の演壇にも発言席にも、そして、傍聴席にも飛沫感染防止シート設置です。

森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題、その真相解明を求めた訴訟の突然の終結、国土交通省の基幹統計の書き換え問題等々、私の質問にちょうどかぶさるように、公文書・公用文書の取り扱いや管理に関わるさまざまな報道がありました。

いま、真摯な取り組みが喫緊の課題である新型コロナウイルス関連の政策にしても、1人10万円の子育て世帯への臨時特別給付金(子育て世帯等臨時特別支援事業)、1世帯10万円の住民税非課税世帯等給付金など、いったい、どこに理念があるのか全くわからないというものが出てきています。

「理念の欠如」と「拙速」は、結局は「矛盾」を生んでしまいます。そういった矛盾が、ブレブレの政策執行につながり、結果として、政治への不信や不満を増幅・増長させてしまうのではないでしょうか。

いったいどんな理念で、何を目的として実施するのか。何を根拠に、どう考え、どんな手続きを行っているのか。本市の市政運営においても、本当にわからないことだらけで、今、聞かせていただきたいことが山ほどあります。

そのような中、今回、私は以下の3点の質問を行い、事実や考え方の確認をしていきました。
持ち時間30分を少し超えてしまい、会派の時間をいただくことになりました。これだけはしっかりと伝えたい(外せない)、指摘しておかなければということが膨らんでしまいました。

【質問項目】

1.児童の放課後を豊かにするための取組について~総合型放課後事業の目指すもの~
2.中宮浄水場更新事業の総合評価一般競争入札で明らかになった課題への対応について
3.公正な職務執行の推進について~公正な規律ある市政運営に対する市長の責任について~

※質問の概要は以下のとおりです。質問のやりとりや詳細等については追って掲載します。

【質問の概要】

1.児童の放課後を豊かにするための取組について~総合型放課後事業の目指すもの~

綱渡りの留守家庭児童会室運営、何をすればよいかも検証できていない放課後こども教室。民間の力も借りてまとめてやれば何とかなるみたいな「総合型」で本当に子どもたちの豊かな放課後が実現できるのか。児童の放課後対策は、校庭や図書室の開放など、「居る場所」さえあればいいというものではない。児童福祉、学びの保障、子どもの社会教育の理念など、それぞれの事業目的を達成するためには何が課題で、その課題解決のために何を行うのか、「総合型」を実施するのであれば、その中でどのように解決されるのか等、想定される課題やリスクを丁寧に検討いただくことが必要であると意見。

2.中宮浄水場更新事業の総合評価一般競争入札で明らかになった課題への対応について

膜ろ過方式を採用したDBO発注での新中宮浄水場の更新工事と、場外29施設の浄水施設運転維持管理業務等委託について、合計約300億円・25年にわたる決めごと(契約)を、発注仕様を振り返ることもせず1者応札で手続きを進めてきている(総合評価一般競争入札)けれども、そのまま進むのであれば、審査会も数多くの指摘を行っておられるが、そこに想定されるリスクへの対応はきちんとしていただきたい。例えば、通常時も緊急時も市民に影響を及ぼさない(給水安定性)という観点からのバックアップ体制(運転管理人員の確保)など。また、想定を超える状況の変化、見込みと異なる費用変動等が発生した時、SPCを含む受注者は、極限までコストを削減するか、値上げを要求するか、事業撤退するかの3択しかないのではないかと懸念されるが、事業撤退の歯止めとなるペナルティを設定しておくべきではないかと指摘。

3.公正な職務執行の推進について~公正な規律ある市政運営に対する市長の責任について~

虚偽公文書の作成事件について、これまで事件の詳細の説明がないので、まずは事実を確認する。虚偽公文書の作成という、行政において決してあってはならない公正性を欠く事務処理が行われ、それを防ぐことができずに「重大な信用失墜」をもたらした時に、トップが自らを処分しない、責任をとらないということは、社会的にはあり得ない。職員のコンプライアンス意識の醸成も大切だけれども、どう考えても、市長・副市長の責任は免れ得ないのだから、当時の担当部長の責任にするだけでは職員はついていけない。「職員の先頭に立って襟を正し、より一層、気を引き締めるべき」は市長ご自身ではないか。ガバナンスを立て直し、公正な職務執行の推進のためにも、公正な規律のある市政運営に対する市長としての責任を果たしていただくためにも、市長はご自身を処分されるべきであると重ねて意見。

 

【市議会中継】

(※You Tubeのチャンネルにつながれば…。2:24:00くらいから始まります。)
▶ https://youtu.be/b6ZDqyrPaTI

 

 


 

私が取り組むとお約束した政策課題としては、

多様性を認め、差別と暴力のないまちをめざす
「さまざまな差別、ハラスメント、DV、性暴力等を許さず、被害を受けた人を支える体制の整備」

安心して出産・子育てができるまちをめざす
「放課後や長期休業期間の子どもたちの安全な居場所や活動場所の整備」、
「乳幼児や学童の保育等、子どもたちの成長を支える職場における処遇改善と人材の確保・育成の推進」

子どもたちが、生き生きと輝く教育のまちをめざす
「いじめや不登校、複雑な事情を抱える家庭への対応力を強化するため、さまざまな専門家が加わる学校体制の整備」

災害に強く、安全に暮らせるまちをめざす
「安定したライフライン確保に向けた水道施設の強化」、
「災害発生等の緊急時に必要な現場対応力の強化や現場業務の継続性を確保できる日常的業務体制の確立」

「草の根民主主義」が根づくまちをめざす
「公正で開かれた、説明能力の高い行政の実現」等にかかわる課題を設定しました。

今回は、上記の課題に係る質問を行いましたが、これまでの議会での質問なども振り返りながら、新たに取り組むべき政策課題の追加の必要性も感じているところです。政策課題の進捗を検証していきます。

^