災害時における応急保育も、こども誰でも通園施設としても、臨時保育室(公立)の施設を活用する!? 2月17日、「公立保育施設の新たな役割について」の報告です。(教育子育て委員協議会報告③)

2025/02/17

枚方市議会議員の奥野みかです。

ここでは、「公立保育施設の新たな役割について」の報告です。

(3)公立保育施設の新たな役割について[公立保育幼稚園課]

2022(令和4)年9月に策定した「就学前の教育・保育施設に係るひらかたプラン(後期プラン)」における公立施設の担うべき役割を果たすため、大規模な自然災害など不測の事態により、施設の損壊等が生じて就学前施設の運営継続が困難となった場合においても、災害復旧や社会機能維持のために求められる応急保育を公立施設において実施する。
あわせて、未就園児を含む全ての子育て家庭に対する支援を強化するため、国における2026(令和8)年度からの本格実施を見据え、こども誰でも通園制度を公立施設において試行的に実施する。

◇災害時における応急保育の実施について →2025(令和7)年4月 事業開始

【実施場所】
市立渚西臨時保育室 (2022年10月開設)及び 市立さだ西臨時保育室(2021年10月開設)
※上記施設が使用できない場合は、市立教育文化センター及び市立サプリ村野で実施。

【対象児】
保育所、認定こども園等に通っている児童のうち、両親(ひとり親家庭含む)が、ともに以下のいずれかに該当する家庭の児童とします。
・医療従事者(災害拠点病院等に勤務している医師、看護師等)
・防災関係者(消防、自衛隊、警察官で、災害業務に携わる者)

【実施時間】
応急保育実施場所の安全確認を行った上で、自然災害などによる被害状況等を踏まえ、必要な時間帯において実施。

【申込方法】
市ホームページ等で登録の案内を行い、利用を希望される場合には、事前に登録していただく事前登録制とする。

【給食等】
昼食、おやつ、飲み物は持参とし、給食の提供は行いません。ただし、災害直後の時期に保護者が食事を持参できない場合等には、救急カレー等で対応します。

◇こども誰でも通園制度の試行実施について →2025(令和7)年7月 事業開始

【実施場所】
市立渚西臨時保育室 保育室

【対象児】
0歳6か月~満3歳未満の未就園児

【利用時間】
月10時間を上限とし、1回2.5時間の定期利用(3か月単位のコース設定、1コース12回)

【利用料金】
1回あたり750円(国設定の1時間300円から設定、おやつ提供は別途実費50円)

※2025(令和7)年3月定例月議会において、臨時保育室条例の制定・改正予定

 

他の委員の質問

・洪水ハザードマップの地域にある施設を選定した理由と災害時の対応策について。
・就学前の子どもたちの保育に必要な設備の整備について。
・2026(令和8)年度の本格実施する「こども誰でも通園制度」と一時預かり保育との違いについて。
→入院・リフレッシュは「一時預かり事業」となり、子どもの育ちを第一義とする「こども誰でも通園制度」とは異なる。習慣づけに効果。障がい特性やアレルギー対応は検討する。今回、公立で実施し、成果は私立にも共有し、2026(令和8)年度の本格実施に向け、準備する。
・一回2.5時間は短いのではないか。
→他市事例も踏まえ、試行実施。
・毎日、時間ごとに受け入れる子どもの障がい特性やアレルギー対応、利用者への説明・連絡、支援計画も求められるとなれば、どのように職員を配置するのか。ベテランが必要ではないか。保育はサービスではなく、福祉である。

 


【参考】

◇こども誰でも通園制度について (こども家庭庁)

ロゴ)
「こども誰でも通園制度」により、こどもたちが新しいモノ・コトに出会えるイメージをロゴマークとして表したもの。通園制度を利用したこどもたちの発見や驚きを「虫メガネ」で、輝く笑顔や未来を「星の煌めき」でシンプルに表現している。色覚障害の方にも配慮した配色、デザインとなっている


(紹介動画)

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