2021衆議院議員総選挙を振り返って ~小さくても無視できない「公正」を大切に、「納得解」の実現をめざして一歩前進を~
枚方市議会議員の奥野みかです。
第49回衆議院議員総選挙から1週間が経ちました。
コロナ禍でいのちとくらしが脅かされる中、政府の対策が迷走し、国民の不安と不信感が募り、社会全体に閉塞感が漂っている。自民党政権の看板は変わったけれども、その本質が変わることはなく、変えることもできないと思う。いまこそ、変えよう。この国のかたち、この国の政治のあり方を、一緒に変えていこうと強く訴える平野博文候補を大阪11区では応援してきましたが、残念ながら、支持者の皆さんの期待に応えられない残念な結果になりました。これまでご支援いただいた皆さんに、私の方からも心より感謝申し上げ、そして、今回、国会に戻っていただくことができなかった私自身の力不足をお詫びいたします。
立憲民主党は大きく議席を減らし、枝野幸男代表は辞任を表明しました。多くのご支援をいただいた皆さんのご期待に沿うことができない残念な結果になりました。大阪では、自民党も負けたけれど、有権者の批判票の受け皿には日本維新の会が選ばれたのではないかと見られます。
今回の衆議院選挙を経て、結果として、自公連立政権が継続することになりました。国政選挙において、国政を変えるというのは、本当に難しいものなんだなあ、というのが率直な感想です。危機管理下においては、政権が変わることによるリスクを回避したいという思いもあったのでしょうか。政権を担うということは、現下では、新型コロナ対策もさることながら、経済、社会保障、教育・子育て、外交・安保、環境・エネルギー、憲法、その他の考え方等、さまざまな領域にわたる信頼、そして信任をいただかないと大きな変化は起こせないということかと思います。
2021衆議院議員総選挙 選挙結果
2021年(令和3年)10月31日執行の「第49回衆議院議員総選挙」の結果(枚方市)は次のとおりです。
前回(2017年10月)と比べて、投票率は 7.73ポイント増の59.91%で、小選挙区の「平野博文」票は、61,247票→48,570票(△12,677票)でした。比例区では、「立憲民主党」票は、28,621票→22,783票(△5,838票)、「日本維新の会」票は、45,453票→83,605票(+38,152票)、「自由民主党」票は、46,048票→40,218票(△5,835票)となっています。(※以下、枚方市ホームページより転載)
前回、2017年(平成29年)10月22日執行の「第48回衆議院議員総選挙」の結果は次のとおりでした。
小さくても無視できない「公正」を大切に、「納得解」の実現をめざして一歩前進を
今回の国政選挙の結果を受け、自治体議員である私の役割について、振り返っています。
私としては、この後、日常の枚方市政・枚方市議会活動に全力を傾けてまいりますが、行政で30年間仕事をしてきた経験のある議員として、また、働きながら子育て・介護を担ってきた市民目線・女性からの目線を私の強みとして、市議会議員として活動しようと決意した原点を改めて認識しています。
私は、「幅広く確かな視点で現実をとらえ、課題解決に向けた一歩前進をめざします」、「多様性を認め合い、差別や暴力を許さない社会をめざします」という基本的な考え方をお約束して、市議会に臨んでいます。
自治体における議会の役割は、国政とは異なります。二元代表制のもと、選挙で選ばれた首長が進める市政が適切なものなのかどうかを議会がチェックすること。そして、多様な市民の多様な意見をできる限り反映すること。これが、自治体議会の役割であり、機能であると考えます。
そのことから、大切になってくるのは、市民目線を持ち、ファクト(事実)に基づいた議論をしっかりと行うこと(熟議)だと考えますので、議員として、その役割を引き続きしっかりと担っていきたい。誤った手続きを行っていないか、効果的で効率的な施策・事業となっているか、漏れ落ちている政策課題がないか等々の観点から、市政に対するチェックと提案に、これからも一所懸命に取り組んでいきたいと考えています。
リアルをめざす一つの正義でありたい。私は、そう考えています。
だから、納得できる解決策=「納得解」の実現をめざして、一歩でも前に進むことを大切にしていきたいと思います。
「幅広く確かな視点で現実をとらえる」ため、「正義」を常に意識して、現実に即して確認していく姿勢を大事にしたい。「課題解決に受けた一歩前進」は、実現可能性を追い求める。ファンタジーではなく、リアルをめざすことで、その時点での「一つの正義」を選択することが必要であると思います。
そして、さまざまな課題を前に、小さくても無視できない「公正」を、看過することなく大切にする。これが、私がめざす姿勢です。
多様性を誇りに、分かち合いを力に、支え合いを安心に。この考え方が、これからの社会にとって重要なことで、「多様性を認め合い、差別や暴力を許さない社会をめざす」ためにも、私は「公正」を大切にしていきたいと考えています。
皆さんとの対話を大切にしながら、市議会議員としての私の役割をしっかりと担っていきたいと考えておりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。
立憲民主党に所属する議員として取り組んだはじめての総選挙でした。
選挙期間中、さまざまなところで訴えさせていただいた内容です。ご覧いただき、ご意見・ご指摘等を頂戴できれば嬉しく思います。
落選が確実となった結果を受け、深夜12時をまわって、報道機関のインタビューに対応する平野博文さん。