3月1日は「枚方市平和の日」です。市民一人ひとりが平和の大切さをしっかりと心に刻んでいけますように。

2022/02/24

枚方市議会議員の奥野みかです。

3月1日は「枚方市平和の日」です。
今日、2022年2月24日(木)から3月11日(金)まで、市役所別館1階ロビーでは、「禁野火薬庫の爆発」ミニパネル展が開催されています。(→枚方市フェイスブック「禁野火薬庫大爆発ミニパネル展」
1939(昭和14)年3月1日、当時の陸軍の禁野火薬庫が大爆発を起こし、約700人もの方が死傷しました。 爆発当時の様子などを記録した写真パネルを展示されています。

「平和の日」記念事業について

昨年度、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により残念ながら中止となった企画展「杉原千畝とユダヤ人の逃亡した足跡~寿福滋 写真展~」について、今年は2月23日(水)~28日(月)午前10時~午後6時(最終日は午後4時まで)、枚方市総合文化芸術センター ひらしん美術ギャラリーにて開催されています。「命のビザ」を得た避難民の旅路をたどった写真家・寿福滋さんの写真展です。入場無料。(「杉原千畝とユダヤ避難民の足跡を紹介」2022年2月24日、枚方市プレスリリース


※2月26日(土)に予定されていた「ひらかた平和フォーラム(しげちゃん一座による絵本ライブ「平和な未来を子どもたちへ」など)は新型コロナウイルス感染症拡大のため中止となっています。

<枚方市平和の日記念事業> 枚方市平和の燈火(あかり)が開催されます!

市内等の大学生を構成員とする実行委員会が企画・運営する「枚方市平和の燈火(あかり)」は、3月5日(土)午後5時30分~7時30分(※雨天の場合は6日(日)に順延)に実施されます。平和への願いや思いをキャンドルに込め、約5,000個のあかりに火を灯します。


(※クリックすると広報ひらかた2月号の「枚方市平和の日」特集のPDFが開きます。)

 


◆枚方市の平和施策について(市ホームページはこちらにも掲載されています) 

戦前、枚方市には旧陸軍の禁野火薬庫、枚方製造所、香里製造所の3つの工廠がありました。

その一つ、旧陸軍禁野火薬庫が大爆発を起こしたのは、1939(昭和14)年3月1日。天地を揺るがす爆発が約4時間、29回にわたって繰り返され、死傷者約700人、全半壊した家屋約821戸に及ぶ大惨事となりました。

枚方市は、大爆発が発生した日から50年後、そして、1954(昭和29)年3月1日に第五福竜丸がビキニ環礁でアメリカ軍が行った水爆実験に遭遇し、被爆した日から35年後の1989(平成元)年に、2つの大惨事を風化させず、市民一人ひとりが平和の大切さと平和への貢献について考える日として3月1日を「枚方市平和の日」に制定しました。

また、戦前には津田駅から禁野火薬庫と枚方製造所まで、軍用鉄道(現国道307号)が敷かれ、毎日大量の火薬や砲弾などが戦地に向けて積み出されていました。1991(平成3)年に、この軍用鉄道敷の一部であった中宮本町から中宮西之町までの約600メートルを「中宮平和ロード」として整備しました。ここでは、昔の鉄道敷をしのばせるSL形のトンネルや線路沿いに立てられていた軍用電柱等を保存・設置しています。

禁野火薬庫・枚方製造所ともに火薬を収蔵した倉庫は、爆発しても被害が拡大しないように、倉庫の屋根の高さまで達する堅牢な土塁で1棟ずつ囲まれていました。1945(昭和20)年の終戦により軍施設は閉鎖され、以後、周辺開発に伴い土塁や建物・施設等は取り除かれましたが、高陵小学校の南側には禁野火薬庫の土塁が、また、東側の校門付近や中宮第三団地内(写真)には枚方製造所の土塁が残り、戦争の生き証人となっています。

戦後、旧香里製造所は香里団地に生まれかわりましたが、計画外にあった煙突は撤去を免れ、水道局妙見山配水池の敷地内にそのまま残りました。この煙突は、宇治火薬製造所から運ばれてきた湿った火薬をスチーム熱で乾燥させるために建てられたものです。戦争につながる建造物を後世に残し平和のモニュメントにしようと、1984(昭和59)年、香里製造所の煙突を「平和を願う妙見山の煙突」として永久保存することにしました。

なお、禁野火薬庫の爆発から80年目という節目にあたる2019(令和元)年、伝えなければならない記憶として、禁野火薬庫大爆発に遭遇した枚方町(当時)在住小野清彦氏の手記と、同氏が収集した爆発関係新聞記事及び市教委文化財課市史資料室が補足して収集した新聞記事を1冊にまとめた資料集『禁野火薬庫爆発遭難手記』が刊行されました。

 


 

平和の鐘カリヨン(愛称「ヒラリヨン」)は、21世紀の平和のシンボルとして、1997(平成9)年、市制50周年を記念して岡東中央公園に建設されました。カリヨンとは、調律された鐘を複数組み合わせてメロディーを演奏する組み鐘のことで、市民公募により決定された愛称「ヒラリヨン」は、枚方とカリヨンの合成語。ヒラリヨンからは1日10回定時にメロディーが流れています。

平和の鐘カリヨン(ヒラリヨン)

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