子育てにやさしいまちをめざす千葉市では、試行的事業から取り組まれている「こども誰でも通園制度」を学び、0歳から耀くまち フロム エイジゼロ(AGE-0)のスローガンを掲げる上尾市では子ども・子育て支援複合施設AGECOCOを視察しました。教育子育て常任委員会の今年度の行政視察のテーマは「就学前の子育て支援」です。
枚方市議会議員の奥野みかです。
教育子育て常任委員会の今年度の先進都市研修(行政視察)のテーマは「就学前の子育て支援」で、2025年10月29日~30日、子育てにやさしいまちをめざす千葉県千葉市、0歳から耀くまち フロム エイジゼロ(AGE-0)のスローガンを掲げる埼玉県上尾市に行ってきました。
【千葉市/就学前の子育て支援∼こども誰でも通園制度を学ぶ】
全てのこどもの育ちを応援し、良質な成育環境を整えるとともに、全ての子育て家庭に対して、多様な働き方やライフスタイルにかかわらず支援を強化するため、「こども誰でも通園制度」が創設されました。この制度は、国において、月の中で一定の時間まで、就労要件に関係なく、時間単位などで柔軟に保育施設等を利用できる仕組みで、2026(令和8)年度から全国で本格的に実施されることが決まっています。

千葉市は、この本格実施に先立ち、この制度の効果や課題を検証するため、2024(令和6)年度に試行的事業に取り組まれており、事業の実施状況や、利用された方・施設の皆様へのアンケート調査等を行い、検証結果等をまとめた報告書も公表されています。また、2025(令和7)年度は、子ども・子育て支援法に基づく地域子ども・子育て支援事業として、こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)を実施されています。

資料:2024(令和6)年度こども誰でも通園制度試行的事業検証結果報告書
(※以下、資料より抜粋)
.png)
.png)
.png)




.png)
【議員からの質問の要旨】
◇こども誰でも通園制度について
・制度の概要と2025(令和7)年度の実施状況、主な変更点について
・試行実施時の待機児童の状況とー時預かりの利用状況について
・保育従事者の負担解消について、本格実施 に向けて、どう対応されるのか。
・実施体制の整備や職員確保において、取り組まれたこと(公立・私立)について
・利用調整について、施設と利用者との私的契約とされているが、具体的にはどの ように運営しているのか。
・支援が必要な子どもに対しては、どのように対応されたのか。また、保護者からの相談等に応じる体制に取り組まれたのか。
・試行的事業の検証結果を2025(令和7)年度の実施にどのように反映されたのか。
・国への要望内容について
【奥野の質問】
・枚方市では1か所(臨時保育室の専用室)であるが、千葉市は2024年度の試行的事業で25か所、今年度も25か所(10月1日時点では23か所)の実施か所数を確保されている。施設類型も多様で、一般型・0歳児・1歳児・2歳児の受け入れ数についても、園ごとに異なっている。一般型(在園児合同)・一般型(専用室独立)・余裕活用型という実施方法もさまざまで、利用時間もフレキシブル。このような柔軟な対応が可能となった理由について。(設定されたのか。許容されたのか。)
・保育従事者から「配置基準どおりの対応は難しく、1対1対応が必要」「在園児とのバランスの調整が必要」「 職員負担の増加に対応が必要」との職員体制強化・負担軽減についての意見への対応について。
・2歳児のみ受け入れている施設で満3歳を迎えてからの対応について。一時預かり事業に引き継げるのか。
・認可外保育施設での受け入れについて
・国要望(一定額の人件費の保障など)について(←市単独補助の予定はないとのこと)
・市議会からの要望について
◇子育て支援コンシェルジュについて(2013(平成25)年~)
・制度概要、相談体制や相談件数など、評価、課題
◇エンゼルヘルパー派遣事業について(市の単独事業、2002(平成14)年~)
・制度概要、支援内容や実績など、評価、課題
◇男性の育児休業取得促進奨励金について(市の単独事業、2013(平成26)年~)
・制度概要、実績など、評価、課題
(モノレール駅からのアクセスも便利)
(人が集う仕掛け/イベント開催もできるエントランスフロア)


(左側は車椅子利用者の傍聴席、右側は子連れの方の傍聴席)



(低層棟7階の屋上庭園/本庁機能は高層棟11階)
(人が集う仕掛け/市民ヴォイド:セレモニー、展示会の開催も可能)



(市民の憩いの場/縁側テラス・壁面緑化、プロムナードの街路樹)


2026(令和8)年、千葉市は、まちが開かれてから900年という大きな節目を迎えるようです。
▶ 新庁舎整備工事
【上尾市/子ども・子育て支援複合施設AGECOCOの視察】
上尾市は、首都東京から35kmの距離にあり、埼玉県の南東部に位置しています。
0歳から耀くまち~エイジゼロ(AGE-0)をめざす上尾市に2023年4月にオープンした子ども・子育て支援複合施設AGECOCOでは、子ども未来部長から、保育所・発達支援相談センター・児童発達支援センターつくし学園の複合化の説明を受けた後、施設を見学しました。
施設内に設置されたインクルーシブ遊具や外国製の機能訓練遊具も視察させていただきました。



【議員からの質問の要旨】
・待機児童の状況について
・AGECOCO の職員体制や施設間の連携状況について
・AGECOCO に各施設を集約することによる利点について
・AGECOCOに所在する大谷西保育所入園調整について
・子育て支援に関するDXの取組について(経過や課題など)
・産後ケア事業予約システム(あずかるこちゃん産後ケア)、及び導入の効果について
【奥野の質問】
・包括的にDXの取組を推進されることについて(オンライン母子相談/小児科・産婦人科オンライン、オンラインカウンセリング、あげお版ネウボラ)



(ベランダ/屋上菜園、開閉できる大屋根もあり。プールもここで)






(玄関ホール/ここで、「AGECOCOラウンジで遊ぼう!」が開催されています。)


(どこでも遊び場になっていきます)
(インクルーシブ遊具)

(外国製の機能訓練遊具)
(リハビリ室)

(子ども用トイレ)





◇「上尾市こども計画」
◇オンライン母子相談

▶ 妊娠期から0-3歳子育て世帯向け、無料オンラインカウンセリング

(上尾駅のピアノ)
(上尾駅のペデストリアンデッキ)

(上尾市役所上尾駅出張所)




