大阪広域水道企業団の高度浄水処理水の供給量の約8割を担う村野浄水場。1月21日、会派で視察しました。

2020/01/21

1月21日、山田大阪府議会議員とともに、会派で大阪広域水道企業団の村野浄水場を会派で視察しました。

 

大阪広域水道企業団の浄水場施設は、村野・庭窪・三島の3か所で、年間約5億2千万㎥の高度浄水処理水を府内全域(大阪市を除く)に供給しています(平成27年度)。これは府内(大阪市を除く)に供給されている水道水の約7割になるとのことです。
村野浄水場の施設能力は、高度浄水処理水1,797,000㎥/日(25mプールの約5000倍)で、企業団全体の施設能力である2,330,000㎥/日の約8割です。日本最大規模の基幹浄水場である村野浄水場には、平面系浄水施設のW(西)系・E(東)系、階層系浄水施設(K1系・K2系)がありますが、視察はW系を見せてもらいました。後発のため大きな土地の確保が困難で階層系となったようですが、階層系浄水施設は世界でも珍しく、枚方市と池田市にあるくらいのようです。

高架水槽です。

無線回線を用いて、広域にわたる送水管理を行っています。

コイセンサーは鯉の行動から異常を発見しようとい原水水質の監視システム。磯島取水場に取り入れられていて、浄水中央管理室で確認しています。浄水中央管理室では24時間体制で、水量・水質・薬品注入量等の情報を集中管理。いのちの水を守ってくれています。

平面系高度浄水処理施設では、オゾン発生器の放電管の取り換え作業中でした。

地球環境にやさしい対策として、階層系浄水施設の高低差を使った発電や沈殿池のふたに設置した太陽光パネルでの発電が行われています。村野浄水場で年間1億9,200万kWhの電力を使用しているうちのほんの一部ですが、発電した電気も運用されています。
浄水発生土は園芸用土(あくあふれん土)として、府内公共団体の緑化事業等に約8割が有効活用されているようです。見学に来られた方にも配布しているとのことで、私たちもいただきました。みずまるくんの水も。


 

平成23年4月より、水道用水供給事業と工業用水事業に取り組んできた企業団は、平成29年4月からは、四條畷市・太子町・千早赤阪村の水道事業にも取り組み、平成31年には、泉南市・阪南市・豊能町・忠岡町・田尻町・岬町の水道事業にも取り組んでいるとのことです。

企業団の現状と課題は、
①人口減少や節水機器の普及による水需要の減少に伴う収益の減少、
②経年管(法定耐用年数を超えた水道管)の更新需要の増大による支出の増加、
③ベテラン職員の大量退職による技術力の低下や技術継承の問題、とのことで、
府民の安全・安心を支えるため府域水道事業の広域化による効率化に取り組んでおり、まずは業務の共同化等のできることから、そして、将来的には経営の一体化・事業統合による「府域一水道」をめざしていくとのことでした。
現時点では、府内市町村の約1/3(14団体)において、企業団が取水から家庭までの水道事業全体を担っているとのことです。

➣府内水道事業の広域化について、資料はこちらから。

さて、「府域一水道」に向け、比較的大きな自治体の事業統合はまだ進んでいませんが、その動きの中で中宮浄水場の更新事業に取り組んでいる枚方市はどのような状況なのか、午後は中宮浄水場の視察に行くので、そちらの状況も学んでおきたいと思っています。大阪府民に供給されている水道水の約7割(大阪市を除く)が企業団からとのことですが、枚方市の受水割合(平成30年度)は16.7%と自己水の割合が高い自治体です。

なお、企業団の老朽管率(40年を超える経年管)は61.5%(平成29年度)、大阪市は46.5%、企業団の耐震化率は31.6%とのことで、更新にあたってはアセットマネジメントを行っているとの説明がありました。枚方市の「水道みち」と言われる府道の下を送水管が走っていますが、中環、外環の下にも送水管が敷設されています。大阪の管路は整備が早かったこともあり、老朽管率が全国平均よりはるかに高いようです。

以下、参考資料として、2018年度に大阪府市水道検討チームが作成された資料をアップします。
ホームページからの引用(副首都推進本部会議資料)です。

➣府内市町村水道事業の持続可能性について
(大阪府市水道検討チーム 2018年12月)

➣大阪府域水道の最適化検討について(中間報告)
(大阪府市水道検討チーム 2018年6月)

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