公共施設の整備にあたっては、計画を示し、市民の意見等を聞くべきではないか。2月17日、「地域子育て支援拠点のさらなる拡充について」の報告です。(教育子育て委員協議会報告②)

2025/02/17

枚方市議会議員の奥野みかです。

ここでは、「地域子育て支援拠点のさらなる拡充について」の報告です。

(2)地域子育て支援拠点のさらなる拡充について[私立保育幼稚園課・公立保育幼稚園課]

◇(仮称)子ども未来館」について

・これまでから多くの保護者より、小さいお子さんが楽しく遊べる室内施設の設置について要望があるとともに、今年度策定予定の「枚方市子ども・若者総合計画(案)」において、子育て家庭が気軽に相談できる地域子育て支援拠点について、地域バランス等も踏まえながら、更なる設置を目指すこととしている。
・このような状況を踏まえ、枚方市公設市場サンパーク1階跡地を活用し、室内遊具や絵本コーナー等を備えた室内の遊び場である「(仮称)子ども未来館」を、2027(令和9)年6月頃を目途に設置する。
・また、子育て家庭が抱える悩みに対処し、子どもの成長や保護者への支援を推進する観点から、本施設に地域子育て支援拠点、及び、地域子育て相談機関の機能を備えるとともに、本市における全ての地域子育て支援拠点のネットワーク化を図り、その中心的役割も担う。

◇地域子育て支援拠点施設の増設

・地域の子育て支援のさらなる充実を図りため、既設の地域子育て支援拠点施設から遠く、利用しにくい状況にあった地域において、民間保育園を活用しエリアバランス等を考慮しながら、新たに2か所の地域子育て支援拠点を開設。

 


☆現在13か所→2025(令和7)年度にプラス2か所[長尾保育園・枚方たんぽぽ保育園]→2027(令和9)年度(6月)にプラス1か所[(仮称)子ども未来館]で、合計16か所を想定している。

 

※すでに「枚方市子ども・若者総合計画(案)」の「地域子育て支援拠点事業等の充実」に「(仮称)子ども未来館」のことが記載されている。→「枚方市子ども・若者総合計画(案)」142ページ

 

奥野の意見

すでに「枚方市子ども・若者総合計画(案)」の「地域子育て支援拠点事業等の充実」に「(仮称)子ども未来館」のことが記載されている。計画に記載しておくことで起債が有利であるためのとの説明を受けた。とはいえ、新たな公共施設の整備になる。「(仮称)子ども未来館」は、地域子育て支援拠点(ひろば事業)に加えて、地域子育て相談機関の位置づけも行うとのことである。今回、「案」が示されてはいるが、具体化にあたっては、「整備計画」をきちんと策定して市民に公表し、特に利用が想定される市民の意見等を適切に聴取するよう求めておく。

公的施設の「改修」ではあるが、公費を投じて整備する新しい施設であること。その場所で新たに整備する施設なら、市の考えとは違って、こういう施設・機能にしたほうがいいのではないかという代替案の意見はありうるし、それを聞き、検討する責任がある。「計画」を作って公表し、議会や市民の意見を聞くというのは、行政が行おうとしていることを公開し、説明するということ。計画、方針等を定めれば、パブリックコメントも実施しなければならない。そのことを避けるためではないと思うが、なぜ、「計画」を示すというプロセスを行わないのか。公共施設の整備にあたっては、計画を示し、審議会、議会、市民の意見等を聞くべきではないかというのが私の意見である。

 

▶ 新しく整備する施設として、整備や運営に関する計画・方針等を示すことが必要ではないか。6月2日、「➂街区に設置する生涯学習市民センター・図書館の指定管理者制度導入について」です。(総務委員協議会の報告④)(2023年6月2日)

 

他の委員の質問

・「(仮称)子ども未来館」の設置目的について。保護者が弁当を広げて食べられるスペース(飲食スペース)の設置やベビーカー置場の設置。子育て支援の拠点としての役割を持たせるよう保護者同士の交流が重要であり、横のつながりを育むためのスペースの設置について。
→ 地域子育て支援拠点のみならず、地域子育て相談機関としての役割も持つ。深刻な相談内容は、まるっとこどもセンター等、専門機関につなぐ体制を整備する。
・自転車置き場の改善。屋根付きのスペースが望ましい。
・民間園を活用して増設する2か所の地域子育て支援拠点施設の 開設曜日と時間について。
→週3日間の開設を予定。詳細は法人と相談しながら進める。
・「(仮称)子ども未来館」は無料か。 施設特性や事業目的を踏まえると無料で利用できることを希望。寝屋川市、茨木市の施設がは有料である。
→施設の利用そのものは無料が前提。詳細な運営方法は、国の動向等も踏まえて検討していく。
・駐車場について。非常に狭い。
→13台であるが、他施設との共用である。利用者の中でも、医療的ケア児等、支援の必要な子どもの優先利用を想定。自転車の利用や公共交通機関の利用(枚方公園駅から3分)を推奨する。
・施設に空きがあれば詰め込もうという今の枚方のやり方はどうかと思う。利用する者の立場から動線等の検討・検証が行われているのか、懸念する。利用者の立場に立った施設設計の重要性について。
・気軽に相談できる地域の相談機関の必要性。支援が必要な子どもや医療的ケアが必要な子どもへの対応体制の検討について。遊具の配置や職員の配置について。
→看護師や保健師の配置の必要性は認識している。(専門職も配置する。)
・子どもたちの遊び場とユニバーサルデザイン。すべての子どもたちを受け入れる体制づくりの必要性。子どもと親が一緒に楽しめる環境の整備。遊びの重要性と支援拠点としての役割について。
・プレイリーダー等の配置について。

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