枚方市支援教育充実審議会における検討状況について、中間報告のとりまとめ。今後の枚方市の支援教育のあり方については、2025年度に答申をいただく予定。(教育子育て委員協議会報告⑥)

2024/11/25

枚方市議会議員の奥野みかです。

11月25日に開催された教育子育て委員協議会の報告⑤です。

(6)枚方市支援教育充実審議会における検討状況について[支援教育課]

◇枚方市支援教育充実審議会

枚方市支援教育充実審議会において、これまでの本市の支援教育の現状や課題等を総括の上、一人一人に応じた指導方法や関係機関との連携など、支援教育の質の向上方策を含め、今後の枚方市の支援教育の在り方について、議論いただき、2025年度に答申をいただく予定。現在、審議会では「中間報告」の取りまとめを行っている。

※参考/【資料1】中間報告について(2024年度_第5回_2024年10月24日開催)

◇2024年度の支援教育について

◇枚方市支援教育充実審議会における議論の進捗

①「ともに学び、ともに育つ」教育について

②日本におけるインクルーシブ教育について
・枚方市の「ともに学び、ともに育つ」理念について
・市独自の少人数学級編制(いわゆるダブルカウント)について

③通常の学級における支援の充実について

④アセスメントについて
・通常の学級の充実について

⑤自立活動について

⑥支援学級について
・支援学級における自立活動について

⑦通級指導教室について
・通級指導教室の充実について

⑧将来的な学びの場の選択について
・学びの場の選択について
・将来的な学びの場の選択について

奥野の意見

本当に大切なことは、目の前の児童生徒のために、どの資源(教室、先生、教材等)をどう使うかということであって、子どもの実態に合わせて決められるべき指導(支援)が、時間数でどの教室とか、この教室ではこの指導、と、「教室」に児童生徒を合わさせるような流れ、自治体でのルールや環境、体制に左右されてしまう現状は「根本的に違う」と考えていること、また、教室担当の先生や支援員のみに任せない、チーム学校の校内支援体制をしっかりと整備いただきたいこと、さらに、市の福祉や保健分野との連携も含め、保護者に対する障害理解や制度活用等の研修・情報提供も、ぜひ行っていただきたいと考えます。
いろいろと課題はありますが…、2022年5月以降の本市での経過についてもポジティブに捉えることができればと考えます。保護者、支援者、教育者等々、支援の必要な児童生徒に関わる皆さんのさまざまな対話を通してインクルーシブな教育が実現されていくことにより、誰もが排除されず、大切にされ、自信を持って、いまを輝いて生きていくことができる社会の実現に向けた一歩前進につながることを願います。

他の委員の質問

・なぜ、支援教育充実審議会を立ち上げなければならなくなったのか。そもそも、教育委員会が保護者を不安にさせたのが始まり。どこまで保護者の意見が反映されるのか。「ともに学び、ともに育つ理念について、インクルーシブな社会構築のためこの理念を大切にしてきたことについては、これからも変わらない」とあるが、審議会の意見としては、「変えてはならない」ではないのか。市独自の少人数学級編制(いわゆるダブルカウント)についても、取り組みを続けるべきというのが審議会の意見であると思うが、どうも、市の考え方が示されてごまかされているのではないかと感じる。審議会の意見を率直に、真摯に示していただきたいと考える。
・通級指導教室と支援学級に通う児童の数の変化が示されている。通級指導教室の数が増えるのは理解できるが、支援学級の数が増えるのはなぜか。どのようにとらえているのか、見解を伺う。「困り感」に寄り添ったというのは、誰が寄り添っているのか。
→通常の学級での子どもたちの「困り感」に寄り添った指導を行う中で、通級指導教室に通う児童生徒数が増加。また、通級指導教室に通う児童等、年度途中から入級希望の児童生徒が一定数いること、また、新1年生の希望など、子どもたちの「困り感」に寄り添った対応となっていることから、支援学級の児童生徒数も増加したもの。
・「困り感」は、実は教員の方が感じているのではないか。枚方が突出して支援学級が多い。通常学級が居場所になっている。枚方は、教職員の思い、本人がしんどい状況があるのではないか。当事者、保護者だけではない。
・審議会の市民代表の方から「自立活動の目標は何か」との質問があったと聞く。座長は文科省・学習指導要領から答えられたと聞くが、目標を立てるのは教育委員会ではないか。「自立」をどう考えているのか、聞く。
→子どもたちの社会的自立をめざすものとして捉えている。
・ともに学び、ともに育つについて。教室の中で一緒に学ぶ。ともに学ぶが、一緒にいることだけになっていないか。ともに育つをしっかりと検討する必要があるのではないか。保護者代表と市民代表の思いを真摯に受け止め、最後までしっかりと議論を重ねてほしい。

 


【参考】

▶ 2024年度_第5回_枚方市支援教育充実審議会(2024年10月24日開催)

【資料1】中間報告について


▶ 2024年度_第4回_枚方市支援教育充実審議会(2024年9月19日開催)

【資料1】将来的な学びの場の選択について

 


【参考】

▶ 近い将来、枚方版支援教室(自校通級指導教室)の全小中学校への設置をめざす⁉ 2023(令和5)年度は、中学校は全19校に自校通級指導教室を設置するが、小学校はモデルとして、4ブロックにまんべんなく計9校の設置となるよう。(2022年9月14日)

 

▶ すべての子どもたちが、地域でともに育ちあうよう「ともに学び、ともに育つ」教育をめざしてきた枚方市の支援教育が変わるのか?(2022年7月29日)

 


【追記】

▶ 中間報告に係る説明会について(資料)(2024年12月20日、21日)※後日動画配信あり

 

▶ 2024年度_第6回_枚方市支援教育充実審議会(2024年11月21日開催)

【資料】

▶ 2024年度_第7回_枚方市支援教育充実審議会(2024年12月25日開催)

【資料】

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