異次元の少子化対策⁉「チルドレン・ファースト」が実現できるか。3月31日、国は「こども・子育て政策の強化について」を発表しましたが、もっと良い「子ども・子育てビジョン」が求められているのではないでしょうか。
枚方市議会議員の奥野みかです。
本日4月1日には、国において、新しい行政組織である「こども家庭庁」が発足します。
3月31日に、国は、少子化対策のたたき台である「こども・子育て政策の強化について」を取りまとめ、発表しています。
「多様な価値観・考え方を尊重しつつ」、
「個人の幸福追求を支援することで、結果として少子化のトレンドを反転させる」、
「社会全体で子ども・子育てを支えていく」などとしているものの、選択的夫婦別姓等には触れられておらず、伝統的家族観や固定的性別役割分担意識、自助や自己責任論についての言及はありません。
チルドレン・ファーストの考えのもと、立憲民主党は、3月16日に「もっと良い『子ども・子育てビジョン』(中間報告)」を発表しています。
「分断をなくし、社会全体で子どもの育ちを応援する」、
「多様な生き方や人権を尊重する」、
「結婚や子どもを持ちたい人の希望を叶える社会をつくる」とし、そのために、児童手当の拡充や教育の無償化等による子育てにかかる経済的負担の軽減、選択的夫婦別姓制度の導入等による伝統的家族観の転換、保育士の配置基準の見直しや教職員の処遇改善のための給特法廃止等の政策が盛り込まれています。
▶ 政府の少子化対策と立憲民主党の「子ども・子育てビジョン」の比較表
「こども家庭庁」というように、省庁の名称に「家庭」という文言が入るのはどうなのかなと思ってはいますが、新しい行政組織の発足です。
結婚・出産・子育て・育ちや学びなど、多岐多様な子どもをめぐる問題について、そして、子ども・子育てに関する施策について、縦割り行政の弊害を超えた取り組みが求められているということは共通の理解であると思います。子どもたち自身が優先されるチルドレン・ファーストの「子ども政策」が実現されることを願っています。
立憲民主党「もっと良い『子ども・子育てビジョン』」
すべての人の多様な生き方や人権を尊重するとともに、結婚や子どもをもちたい人の希望を叶える社会をつくる。子ども・子育て予算を増やし、結婚・出産・子育て・育ちや学びを阻む壁を取り除く。「チルドレン・ファースト」で、人々の分断をなくし、社会全体で子どもの育ちを支える。そんな社会を実現するためのビジョンです。もっと良い「子ども・子育てビジョン」です。