自宅にひそむ転倒の危険を知る! 1月29日、関西医大看護学部の老年看護が専門の水野敏子教授のお話を聞きました。
自宅にひそむ転倒の危険を知る!
29日、関西医科大学看護学部の老年看護領域教授の水野敏子さんのお話を聞かせていただきました。主催は宮之阪中央商店会振興組合。会場はイズミヤ横特設会場。どなたでも参加自由のちらし&地元の常連さんに誘われての参加でした。
救急搬送される高齢者の事故の約8割が「ころぶ」事故。その5割以上の発生場所が自宅等居住場所(屋内)で、「居室・寝室」がダントツ1位。2位の「玄関・勝手口」の約7倍とのこと。
そして、「転倒」は要介護となる原因の第3位。
転ぶことによって骨折、寝たきり、要介護になる危険が大きいけれども、転倒予防によって危険が60%下がる。
いつまでも地域で元気に過ごしていくためには、転倒予防が重要だよという導入からお話は始まり、チェック表を用いて自分の転倒リスクを評価。「体力」「病気」「環境」のどの部分に気を付けなければいけないかをそれぞれ確認。
若い頃は美しいかなと見ていた鏡、今度は姿勢を気にして見てください、と先生。
そして、転倒しやすい環境を知ろうと、自宅で転倒しやすいところの点検をそれぞれ行い、実際に転倒したことのある参加者の状況を共有しました。布団のシーツに足の指が絡まって転んだり、床に転がっている紙の上に足を置いて滑ってしまったり…。室内の動線はモノに触れないように確保されているか、室内に陰はないか、室内は靴型のスリッパ・屋外はひも靴がおすすめ、分厚い靴下は危険、新聞などは置く場所を決めよう、階段は降りるときつかむ方に手すりを…、そんな防ぎうる小さな危険に対策を。そのことが大きなリスクの予防になる、と先生。
参加者の皆さん、うなずきながら、熱心に聞き入っておられました。
さて、このイズミヤ横特設会場、「街の健康ROOM(まちのけんこうルーム)」の看板があがっていました。地域包括支援センター松徳会とともに、宮之阪中央商店会振興組合主催の「健康測定会」等も行われているようです。
お買い物ついでに立ち寄れる、とてもいいロケーションだと思いました。