12月8日、12月定例月議会の初日が終わりました。第2次の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金27.3億円の収入を含む一般会計補正予算や条例の改正等、議案21件の審議が行われました。

2020/12/08

枚方市議会議員の奥野みかです。

2020(令和2)年12月定例月議会初日は、12月8日(火曜日)10時から始まり、議案21件(補正予算案件9件、条例案件7件、契約案件1件、その他案件4件)の審議が行われ、すべて原案可決となりました。

冒頭の市長の挨拶。新型コロナウイルスの重症患者が急増し、医療現場を中心に大変厳しい状況が続いており、大阪府では先日、独自基準である「大阪モデル」の警戒度を「非常事態」(←「医療非常事態」ですね…)を示す「レッドステージ」へと移行した。本市においても11月に入ってから再拡大が続き、医療現場では病床や従事者の不足が深刻化してきている。複数の高齢者施設でクラスターの発生もあり、さらなる対策・体制の強化が必要な状況である。そのような中、苦渋の決断ではあったが、12月7日から15日までの間、市所管施設の利用を中止、市主催・共催のイベントの中止または延期を決定した。また、12月31日までとしていたコロナ対策実施店舗応援クーポン券の使用も来年2月28日までに延期することとした。現在の危機を乗り越えるため、国・府と連携し、全力で取り組んでいきたい、との挨拶でした。

コロナ対策実施店舗応援クーポン券の使用の延長は、「新型コロナウイルス感染症の新規感染者が急増している状況を踏まえ、未だクーポン券を使用されていない市民の皆様に、地域の商店街や身近なお店で安心して買い物や食事を楽しんでいただくため」との説明でしたが、ん?、この事業は「新型コロナウイルス感染症によるさまざまな影響を受けた市内事業者に対し、感染症対策促進等の支援を行うことを目的とする」と説明されていたので、ちょっと違和感を感じました。

さて、新型コロナウイルス感染症対策第10弾を含む「令和2年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第12号)」が可決され、史上最大であった令和2年度一般会計当初予算 1,508億円に対するこれまでの補正増額の合計は513億円となり、今回補正後の一般会計の額は 2,021億円となっています。

12月定例月議会は、本日より12月22日(火曜日)までの15日間の日程となります。一般質問は12月15日(火曜日)からの4日間です。私も質問を予定しており、今日、質問の内容の通告を行いました。

 

12月8日の付議事件議決の結果一覧は次のとおりです。

▶ 付議事件議決結果一覧
(※クリックするとPDFファイルが開きます。)

 


◇付議事件(12月8日)の概要について

印を付した案件については、以下の「議案の質疑について」等にも記載しています。)

議案(補正予算)9件

▪議案第84号 令和2年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第12号)★
→補正額 1,317,261千円(新型コロナウイルス感染症対策第10弾、予算の執行見直し等)
議案第85号 令和2年度大阪府枚方市国民健康保険特別会計補正予算(第5号)
→補正額 ▲885千円、債務負担行為 (特定保健指導業務委託など)
議案第86号 令和2年度大阪府枚方市自動車駐車場特別会計補正予算(第2号)
→債務負担行為 30,585千円(自動車駐車場指定管理料)
議案第87号 令和2年度大阪府枚方市介護保険特別会計補正予算(第3号)
→補正額▲651千円、債務負担行為(地域包括支援センター包括的支援事業委託など)
議案第88号 令和2年度大阪府枚方市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
→補正額 ▲232千円、債務負担行為(通知書等帳票封入封緘等業務委託など)
議案第89号 令和2年度大阪府枚方市母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計補正予算(第4号)
→債務負担行為 2,108千円(システム保守等委託)
議案第90号 令和2年度大阪府枚方市水道事業会計補正予算(第5号)
→補正額 収益的支出:▲16,060千円、資本的収入:▲441,000千円、資本的支出:▲501,633千円
→補正内容:建設改良事業費、津田低区配水場耐震化事業[継続費]、各施設機械警備委託[債務負担行為]
▪議案第91号 令和2年度大阪府枚方市病院事業会計補正予算(第8号)
→補正額 収益的収入:470,101千円、収益的支出:▲3,444千円、資本的収入:28,807千円、資本的支出:29,018千円
→補正内容:府補助金等、新型コロナウイルス対応感染拡大防止機器、医療機器保守点検委託[債務負担行為]
議案第92号 令和2年度大阪府枚方市下水道事業会計補正予算(第5号)
→補正額 収益的支出:▲1,608千円、資本的収入:▲2,025,400千円、資本的支出:▲2,048,172千円
→補正内容:汚水改良事業費、楠葉排水区下水道浸水被害軽減総合事業費[継続費] 、下水道施設維持管理等委託[債務負担行為]

※各会計ともに、人事院勧告に伴う人件費補正が行われています。それ以外の主な補正内容について、上記に記しています。

議案(条例)7件

▪議案第93号 枚方市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例の制定について★
→情報通信技術を利用する方法により、行政手続き等のオンライン化を可能とするため、所要の整備を行うもの。
議案第94号 枚方市市町村から委託を受けて非常災害により生じた廃棄物の処分を行うための一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等の手続きに関する条例の制定について
→市町村から委託を受けて非常災害により生じた廃棄物の処分を行うための一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等の手続きについて、所要の整備を行うもの。
議案第95号 職員の服務の宣誓に関する条例及び枚方市火入れに関する条例の一部改正について
→市に提出を求める書面について、押印原則を見直し、押印を要しないこととするもの。
議案第96号 枚方市債権管理及び回収に関する条例等の-部改正について
→公債権に係る延滞金の割合の特例を変更するもの。地方税法の改正に伴う文言整理で、6条例の改正。
議案第97号 枚方市総合文化芸術センター条例の一部改正について
→本館美術ギャラリーの使用料に新たな区分を設けるため、所要の改正を行うもの。展示室1、2、3の設置順を変更し、半室利用(全室利用の半分)を可能とする。


議案第98号 枚方市保健所事務手数料条例の一部改正について
→食品衛生法関係事務等についての手数料の額を見直すこと及び農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律関係事務についての手数料の額を定めるもの。
議案第99号 枚方市道路占用料条例等の一部改正について
→道路の占用料等を見直すもの。国の占用料改定のポイントの一部改正を受け改正するとともに、行政財産使用料条例、都市公園条例、準用河川占用料条例、法定外公共物の管理に関する条例も改正する。

議案(契約締結)1件

議案第100号 樟葉駅前広場ロータリー改良工事請負契約締結について★
→[施工場所]枚方市楠葉花園町地内、[受注者]大神工業(株)、[契約金額]138,083,000円、[契約期間]本契約締結日から令和4年1月31日まで

議案(その他)4件

▪議案第101号 枚方市立総合福祉会館の指定管理者の指定について★
→指定管理者の指定について、議会の議決を求めるもの。[施設の名称]枚方市立総合福祉会館、[団体名]HUG共同事業体、[代表団体]社会福祉法人枚方市社会福祉協議会、[指定の期間]令和3年4月1日から令和8年3月31日までの5年間
議案第102号 枚方市自動車駐車場の指定管理者の指定について★
→指定管理者の指定について、議会の議決を求めるもの。[施設の名称]枚方市自動車駐車場、[団体名]ミディ総合管理(株)、[指定の期間]令和3年4月1日から令和4年3月31日までの1年間
議案第103号 市道の廃止について
→市道14路線の廃止を行うもの。
議案第104号 市道の認定について
→市道91路線の認定を行うもの。

 


 

条例案件での議案質疑

◇議案第93号 枚方市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例の制定について

【議員からの質問】は次のとおり。
・条例の目的について。国は行政手続きの100%オンライン化を目標としているが、オンライン化推進の見通しについて。
・条例に努力義務規定が含まれていないことについて。
・オンライン申請に伴う本人確認の方法について。マイナンバーカードの普及率は2割程度の中での実現性について。
・今年度、ICT戦略課は設置されているが、本気で推進するためのIT人材の確保、ITインフラの整備等について。
・インターネット環境整備などへの配慮について

【市の答弁】としては次のとおり。
・条例の目的は、利便性の向上及び行政運営の簡素化及び効率化を図り、市民生活の向上に寄与すること。令和元年に国はデジタル手続法を定めた。法の趣旨を踏まえ、オンラインに向けた環境整備と新しい生活様式に準拠した手続きを包括的に進めていく。
・条例に努力義務規定を設けていないのは、国のデジタル手続法の趣旨を踏まえて制定するため。
・市として、行政手続き1295件を対象に調査を行ったところ、少なくとも347件が、実際に来庁せずにオンライン手続きでの対応が可能なことを確認したことから、今年度は、年間の取扱件数が1000件を超える55の手続きをターゲットに。優先順位を考えながら順次オンライン化を進める。対応困難なもの、対応不可なものもプロセス等を精査し、「完全オンライン化」を視野に入れて取り組む。
・電子的な本人確認については、マイナンバーカードの公的認証サービスによる本人確認を基本とする。国もその方向を基本として示しているが、他の方法も検討する。
・市民がスマホ・タブレットを利用しやすい環境整備を検討する。

 オンライン化へ加速(プレスリリース)

 


契約・その他案件での議案質疑

議案第100号 樟葉駅前広場ロータリー改良工事請負契約締結について

【議員からの質問】は次のとおり。
・樟葉駅前広場ロータリー完了工事の目的について。
・乗降場所の構造について

【市の答弁】としては次のとおり。
・樟葉駅前ロータリーの交通混雑解消や安全性の向上を図るもので、タクシー乗り場をメインロータリーに移し、自家用車を専用レーンにする等、一般車両のメインロータリーへの乗り入れの抑制し、バスに乗降しやすい環境整備を実施する等、公共交通の利便性の向上に向けた改良工事を実施するもの。工事期限は2022(令和4)年1月末とする。
・バス乗降時、歩道とバスステップとの隙間をなくす改良について、バス事業者の意見も聞いている。

 


▶ 後日追記(広報ひらかた1月号より、樟葉駅前広場ロータリー改良について)

 


◇議案第101号 枚方市立総合福祉会館の指定管理者の指定について

【内容】
枚方市立総合福祉会館の指定候補者の選定は「枚方市立総合福祉会館指定管理者選定委員会」に諮問。9月28日から10月26日までの間、公募が行われ、申請団体は 1 団体。審査の結果、社会福祉法人枚方市社会福祉協議会を代表団体とする「HUG共同事業体」を指定候補者として選定する旨の答申が提出されたことを受け、11月16日、指定候補者の選定を行い、議案として提出するもの。指定管理料は 840,405,000円。

【議員からの質問】は次のとおり。
・選定のありかたについて。公募を行わないこととしない(指定管理者の指定の手続等条例第2条第3項第3号:専門的な知識及び個別的な経験を要する指定施設の管理を、現に当該指定施設の指定管理者である団体に引き続き行わせることが適当であると認める場合)など、競争性の確保にこだわる理由について。
・公募したが、応募が1者であった要因について。応募に至らなかった理由について、他の事業者の意見等は聞いているのか。

【市の答弁】としては次のとおり。
・事前のサウンディングにも努め、現地説明会には8者の参加。条例も改正し、参入の障壁となっていると考えられる専門性の高い福祉相談業務を省く募集要項とするとともに、管理運営体制の明確化も図ったが、結果として、3者による構成JV、1団体のみの応募であった。
・指定管理制度は、住民ニーズの多様化に対応し、民間活力を活用した効果的・効率的な運営を目的として導入された制度である。包括外部監査の指摘もあり、施設におけるサービスの最大化を図るため、公募を前提としている。特定は例外。
・新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響や、プールや水泳教室の再委託先、あるいはJVを組むパートナーを見つけられなかったのではないか、多様な人材の確保やコスト面での課題があったのではないか。事業者の想定以上の大規模は複合施設であったという意見もあった。

【奥野の意見】
11月26日に開催された市民福祉委員協議会で、この案件について、意見を述べています。
市立総合福祉会館の指定管理者選定にあたり、条例改正を行い、指定管理業務の内容を見直した目的は、より多くの事業者の参入が可能になるという競争性の確保とともに、「枚方市」と「枚方市社会福祉協議会」と「市立総合福祉会館の指定管理者」の役割分担を明確にし、社会福祉協議会の果たすべき役割とその活動についてしっかりと見極めるということがあったと認識しているので、条例改正を行ったこの機会を逸することなく、「枚方市社会福祉協議会」との連携をさらに強化し、市が適切な支援を行うよう整理していただきたいと思っています。

◇議案第102号 枚方市自動車駐車場の指定管理者の指定について

【内容】
枚方市自動車駐車場の指定候補者の選定について、新型コロナウイルス感染拡大に伴い実施された外出自粛要請による自動車駐車場の事業者状況から、新規参入には極めて消極的であり競争性の確保は難しいと判断するとともに、公の施設としての安定的な管理運営の継続確保の観点から、公募は行わず(指定管理者の指定の手続等条例第2条第3項第5号:特別の理由があると認める場合)、現在の指定管理者である「ミディ総合管理株式会社」を1年間の指定候補者として特定し、「枚方市自動車駐車場指定管理者選定委員会」に諮問。同選定委員会から「ミディ総合管理株式会社」を指定候補者として選定する旨の答申が提出されたことを受け、11月10日、指定候補者の選定を行い、議案として提出するもの。指定管理料は 30,585,000円。

【議員からの質問】は次のとおり。
・特定で1年間の指定管理とした理由について。

【市の答弁】としては次のとおり。
・新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の前のサウンディングにおいては複数参入の意向は確認できたが、解除後、今年度の応募は見合わせる事業者が多数。外出自粛要請による自動車駐車場の事業者の状況もあり、公募は行わず、現事業者に1年間の特定とした。

 


補正予算案件での議案質疑

※議案第84号 令和2年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第12号)

今回の補正予算では、人事院勧告等による人件費の補正や、障害者自立支援費等の扶助費の決算見込み基づく補正等が行われました。この他、新型コロナウイルス感染症への対応とともに、予算の執行見直しによる減額補正、また、債務負担行為や繰越明許費の設定もありました。

なお、住居確保給付金事業の増額や高齢者・障害者施設等入所時PCR検査事業費など、新型コロナウイルス感染症対策(第10弾)として12月定例月議会に計上された補正予算額は 177,701千円、市負担額は 44,763千円となります。

そして、新型コロナウイルス感染症対策(第1弾から第10弾まで)の市負担額の合計は53億4千万円となります。この市負担総額に対しては、国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(第1次交付額 10億1千万円・第2次交付額27億2千万円)が充当される予定とのことです。

新型コロナウイルス感染症対策(第10弾)も含む、議案第84号「令和2年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第12号)」(補正予算額 1,317,261千円)については、多くの議員から質問がありました。

以下に議案第84~92号の主な事業の内容(新型コロナウイルス感染症対策の第10弾は【☆】印)と質疑内容の一部を掲載します。

◇新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、財政調整基金繰入金(歳入)

【内容】
新型コロナウイルス感染症対応経費に係る国庫補助金の第2次実施計画承認分として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金 2,726,612千円の増額補正。それに伴う減額及び財源調整分として、財政調整基金繰入金 2,370,763千円の減額補正

【議員からの質問】は次のとおり。
・第2次交付金 27.2億円を受け、新型コロナ関連経費の市負担額はいくらになるのか。その結果、財政調整基金の残高はどのようになるか。

【市の答弁】としては次のとおり。
・新型コロナウイルス感染症対策(第1弾から第10弾まで)の市負担額(12月補正まで)の市負担額の合計は 53億4千万円である。第1次交付金で 10憶1,400万円、第2次補正で 27憶2,700万円で、合計 37億4,000万円となることから、市負担額は 16億円。これを受け、財政調整基金の残高は、予算ベースで 90億200万円、見込みベースで 100億円と算定している。
・市負担額(市単独事業)の内容は、コロナ対策実施店舗応援事業 15億6,000万円、水道料金基本料金助成 2億5,600万円、新しい生活様式に係る高齢者のICT加圧用に関する調査等 1億5,300万円等。

◇住居確保給付金給付事業費について

【内容】
新型コロナウイルス感染症の影響により離職・廃業となった方に家賃を支給するもので、今年度の決算見込みに基づく不足分について 31,846千円の増額補正。財源は国3/4で  23,884千円(←生活困窮者自立支援事業経費に係る国庫負担金)

【議員からの質問】は次のとおり。
・支援の現状について。
・年齢や申請者の状況について。

【市の答弁】としては次のとおり。
・30代が 25%、20代・40代・50代が各 20%。1人世帯 50%、2人世帯 20%。
・11月までで、新規 228件、延長 125件、再延長 65件。原則3か月。延長でさらに3か月、再延長でさらに3か月。最長は9か月の支援となる。本人面接で状況を確認。最大9か月なので、緊急小口資金の案内等も行っている。

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 合 計
新 規 14件 87件 49件 18件 27件 13件 9件 11件 228件
延 長 11件 50件 31件 11件 14件 8件 125件
再延長 8件 38件 19件 65件

◇高齢者施設等入所時PCR検査事業費

【内容】
65歳以上及び基礎疾患有病者の新規施設入所者等に対するPCR検査の実施経費 10,515千円で、財源は国1/2で5,022千円。

【議員からの質問】は次のとおり。
・できるだけ幅広くPCR検査を実施すべきと考えるが、65歳以上及び基礎疾患有病者の高齢者・障害者施設への新規施設入所者等に限定している理由について。豊中市は65歳以上高齢者すべてにPCR検査を実施。寝屋川市は施設職員1,000人に2wごとの検査を実施。相次ぐ集団感染の報告もある中、高齢者・障害者施設は、施設職員も含めたPCR検査の実施が必要ではないか。

【市の答弁】としては次のとおり。
・本市が行う事業が府内で実施される行政検査に支障を及ぼさないよう、大阪府の推奨も参考に、新規施設入所者等を対象とし、唾液で検査する抗原検査キットを郵送。65歳以上及び基礎疾患有病者は重症化リスクが高い。クラスター発生防止に資するため実施。

◇避難所等の新型コロナウイルス感染症対策事業費

【内容】
一次避難所へのキャンブベッド及び間仕切りの購入経費 31,308千円。財源は基金。

【議員からの質問】は次のとおり。
・購入内容について。
・開設直後から必要な資材もあるが、備蓄場所について。

【市の答弁】としては次のとおり。
・簡易ベット795台(53か所に15台ずつ割り当てられるよう)やパーテーション635台。協定事業者から避難所への提供に3日かかると言われている。協定分と併行して備蓄を進めるもの。
・備蓄は市の防災倉庫にできる限り配備する。平時より一時避難所への配備が必要。

予算の執行見直しによる減額

【議員からの質問】は次のとおり。
・長尾中学校トイレ改善事業、枚方幼稚園スロープ改良工事(3歳児が入園することになり必要)の不執行による減額の補正について。予算繰越をしなかった理由について。

【市の答弁】としては次のとおり。
・夏季休業期間が短縮されたため、工事の実施が困難となり、見送っている。不執行の内容について、施設保全整備計画の内容を精査する。未契約分(予算執行を伴わない)は繰越にはなじまないので、補正減額とした。

 

※議案第92号 令和2年度大阪府枚方市下水道事業会計補正予算(第5号)

◇楠葉排水区下水道浸水被害軽減総合事業費


議員からは工事中断に至った経緯や現状、今後の取り組みについて、質問がありました。
令和2年8月の工事開始前のものですが、楠葉雨水貯留管整備工事(公共下水道第69工区)について、作業中にシールドマシンに損傷が生じ、工事のスケジュールが変更していると等についての市からのお知らせの内容です。→「楠葉雨水貯留管整備工事等のお知らせ」


 

議案第84号 令和2年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第12号)
(歳入歳出補正額 1,317,261千円、補正後の額 202,069,512千円
 ↓
※令和2年度当初予算は150,800,000千円なので、ここまでで51,269,512千円の補正増額になります。

歳入は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の補正とあわせて財政調整基金繰入金の減額補正、歳出は、人事院勧告等による人件費の補正や、障害者自立支援費等の扶助費の決算見込み基づく補正、新型コロナウイルス感染症への対応とともに、予算の執行見直しによる減額補正、債務負担行為や繰越明許費の設定などを行うもの。

【歳入】(※主なもの)
生活困窮者自立支援事業費等負担金 23,884千円(←生活困窮者自立支援事業経費に係る国庫負担金)、
▪疾病予防対策事業費補助金 5,022千円(←高齢者施設入所時等のPCR検査に係る国庫補助金)

新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金 2,726,612千円(←新型コロナウイルス感染症対応経費に係る国庫補助金 第2次実施計画承認分)
▪新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金 65,550千円(←私立・公立保育所等の延長保育事業、病児保育事業や公立幼稚園の一時預かり事業、北河内夜間救急センターの新型コロナウイルス感染症対策経費に係る府補助金)
▪障害者自立支援給付費負担金 447,100千円(←障害者自立支援費に係る国・府負担金)、
新庁舎及び総合文化施設整備事業基金繰入金 193,400千円(←総合文化芸術センター整備事業経費に係る基金繰入)、
財政調整基金繰入金 ▲2,370,763千円(←新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の補正に伴う減額及び財源調整分)

【歳出】(※主なもの) アンダーラインは新型コロナウイルス感染症対策(第弾)関連】
人件費補正 ▲51,307千円(←人事院勧告等によるもの)、
公民連携推進事業経費  3,000千円【負】(←行政課題の解決を図るための実証実験に係る負担金、財源は「こども夢基金」)、
端末・ネットワーク管理経費 3,500千円【備】(←セキュアプリントの導入に向けた備品購入費)、
枚方市総合文化芸術センター整備事業経費 206,900千円【委・工】(←工事変更等によるもの。財源は「新庁舎及び総合文化施設整備事業基金 193,400千円」ほか)、
▪住居確保給付金給付事業費 31,846千円【補】(←新型コロナウイルス感染症の影響により離職・廃業となった方に家賃を支給するもので、今年度の決算見込みに基づく不足分。財源は国3/4で
  23,884千円)
▪公的介護施設等整備事業経費 4,609千円【補】(←新型コロナウイルス感染症対策として、介護施設等への簡易陰圧装置の整備補助。財源は府10/10)
▪高齢者施設等入所時PCR検査事業費 10,515千円【消・印・通・委】(←65歳以上及び基礎疾患有病者の新規施設入所者等に対するPCR検査の実施経費。財源は国1/2で5,022千円)
障害者自立支援費 596,143千円【扶】(今年度の決算見込みに基づく不足分←国・府 447,100千円)、
▪感染拡大防止対策経費 65,000千円【消・備・補】(←私立・公立保育所等の延長保育事業・病児保育事業や、公立幼稚園・私立認定こども園等の一時預かり事業、子育て援助活動支援事業に対する新型コロナウイルス感染防止対策経費。財源は府10/10)
▪北河内夜間救急センター運営費負担金 550千円【負】(←北河内夜間救急センターにおける感染防止対策経費。財源は府10/10)
基幹改良発注支援業務委託料 3,003千円【委】(←令和3年度から予定する基幹的設備改良事業に係る工事費用について検証するための業務委託)、

枚方寝屋川消防組合に対する負担金 164千円【負】(←ハラスメント相談体制の見直しに伴う負担金)、
▪避難所等の新型コロナウイルス感染症対策事業費 31,308千円【備】(←一次避難所へのキャンブベッド及び間仕切りの購入経費。財源は「基金」)
▪学校施設整備経費  40,000千円【工】(←津田中学校長寿命化改修工事に係る工期及び数量変更に伴う増額。財源は「市債30,000千円」ほか)、
▪オリンピック・パラリンピック関連事業経費  2,000千円【消】(←オリンピック聖火リレーに係る物品購入)、
▪予算の執行見直しによる減額  ▲112,938千円(←避難所等の新型コロナウイルス感染症対策事業費、学校園施設改善事業費ほか。「国・府・市債等▲63,141千円」ほか)

【債務負担行為補正 5,353,360千円】(※主なもの)
▪待機児童用保育室整備事業 令和2年度から令和3年度まで [限度額]98,000千円
▪オリンピック・パラリンピック関連事業 令和2年度から令和3年度まで[限度額]19,811千円
▪総合福祉会館福祉相談・福祉情報提供等事業 令和2年度から令和5年度まで[限度額]50,718千円
▪総合福祉会館指定管理料 令和2年度から令和7年度まで [限度額]840,405千円
▪自動車駐車場指定管理料 令和2年度から令和3年度まで [限度額]30,585千円
▪空調設備維持管理業務委託料 令和2年度から令和3年度まで [限度額]60,280千円

【地繰越明許費 6,172,907千円】(※主なもの)
▪総合文化施設整備事業 6,084,007千円
▪総合福祉会館管理運営経寶 3,900千円
▪学校施設整備経費 85,000千円

 

議案第91号 令和2年度大阪府枚方市病院事業会計補正予算(第8号)
(収益的収入補正額 470,101千円・補正後の額 11,114,634千円)
(収益的支出補正額 ▲3,444千円・補正後の額 10,652,313千円)
(資本的収入補正額 28,807千円・補正後の額 934,179千円)
(資本的支出補正額 29,018千円・補正後の額 1,338,395千円)

【歳入】 合計 498,908千円
収益的収入:新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金 462,890千円(府補助金)
資本的収入:医療機関体制確保事業補助金 14,789千円(国補助金)m新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金 11,587千円(府補助金)

【歳出】 合計 25,574千円
収益的支出:期末手当 ▲8,909千円【給与費】、診療材料費(新型コロナウイルス対応感染拡大防止診療消耗品)688千円、委託料(清掃) 6,523千円
資本的支出:医療器具及び備品購入費(新型コロナウイルス対応感染拡大防止機器) 26,376千円【資産購入費】
←新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するための人工呼吸器等の購入費や清掃委託費。(国・府10/10)

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