3月27日、3月定例月議会が終わりました。報告案件1件、議案22件の審議が行われました。
2020(令和2)年3月定例月議会の5日目は、3月27日(金曜日)10時から始まりました。
3月27日は、報告案件1件、議案18件(予算特別委員会に付託の当初予算10件、厚生常任委員会に付託の条例案件1件、人事4件、補正予算2件、条例案件1件)、議員提出議案4件(専決1件、条例案件3件)、請願2件(常任委員会に付託分)の審議が行われ、「総合的な過疎対策の充実、強化を求める意見書」「中高年のひきこもりへの実効性ある支援と対策を求める見書」「緊急防災・減災事業債の期間延長等を求める意見書」「性犯罪に関する刑法のさらなる改正を求める意見書」「新型コロナウイルス感染症への適切な対応を求める意見書令和元年台風19号等からの復旧、復興に向けた支援策の推進を求める意見書」(5件)が可決(意見書4件は否決)されました。
最後に、議会運営委員会の所管事務調査について報告を受けました。
議会は 3月30日(月曜日)から4月28日(火曜日)のうち、市の休日を除く22日間は休会となります。
休会中に開催される諸会議について確認し、2月26日(金曜日)から開催された3月定例月議会が、本日終了となりました。
なお、本会議終了後、議場で防災訓練を実施しました。開催中に地震が発生したとの想定です。また、枚方市議会として策定した業務継続計画(BCP)も共有しました。
➣付議事件議決結果一覧
(※クリックするとPDFファイルが開きます。)
2020(令和2)年3月定例月議会は、新型コロナウイルス感染症拡大への心配が広がっていく中での開催となりました。
初日2月26日は、まず、2期目となる市長の令和2年度市政運営方針の説明を受けました。子育て支援や学校教育、高齢者施策など重点施策等の具体化を進め、2020(令和 2)年度は、本市独自の第 2 子以降の保育料無償化、学校園トイレ整備の加速化、高齢者の外出支援策など、形ある成果を市民の皆さんに示すことによって「枚方はよくなっている」と実感していただくよう全力で取り組む、と決意を述べられました。
また、「誰ひとり取り残さない」という理念の下、17 の目標を掲げる SDGs(持続可能な開発目標)について、本市施策との関連付けや市民参加のワークショップによる目標設定にとりくみ、育児や介護をはじめとする生活の様々な場面において、多くの女性が担っている現状を踏まえ、これまで以上に女性の視点を取り入れ、より一層「住みやすく、生き生きと暮らせるまち」をめざす、とのことでした。
私たちは、この考えは支持し、SDGs をベースにとりくんでいくことが、市民福祉の最大化をめざすことにつながることを確認し、すべての人がありのままの自分を肯定し、安心して暮らすことができるまちづくりに尽力していきたいと考えています。
市政運営方針の重点的にとりくむ 8 つの分野等については、3月4日、各会派の代表による質問で確認し、要望等が行われました。連合市民の会は漆原議員が代表質問を行いましたが、特に、今回の新型コロナウイルスの感染症対応など人命に関わる重大な課題への迅速かつ的確な対応を図れるよう、保健所長の権能を高めることも意見として述べるとともに、新たな機構改革で設置を予定している危機管理監の役割も確認し、防災・防犯、そして感染症対策も含む危機事象の全般を掌する市長直轄の職として設置するとの回答を得ています。
今回予定されている大きな機構改革についての考え方、「この街に住みたい基金」への問題提起、都市間競争による「選ばれるまち」の視点への指摘や中学校給食の完全給食をめざすことについての問題提起、市駅周辺再整備計画の中での庁舎整備計画のコンパクト化、子どもの育ち支援センターにおける複合的課題となる8050問題に対する対応への懸念、教育大綱に記すことを予定された市長の発言等々、各会派ともに、同じ課題に対して、かなり類似した視点からの指摘が見られたことが印象的でした。常識的な判断、ということでしょうか。
なお、昨年度より 7.4%増の 1,508 億円、特別・企業会計を含めると3.7%増の 2,811億円となる2020(令和 2)年度一般・特別・事業会計の当初予算の審議を付託された予算特別委員会には、連合市民の会から番匠議員と私が委員として出席し、3月12 日から5日間にわたって開催された予算特別委員会で審議しました。
➣奥野みかの質問:3月16日(総務・文教)、3月24日(厚生・建設環境)、3月25日(特別・企業)
議案審議は3月6日と3月27日に行われました。条例案件では、市長事務部局の組織及び事務分掌を変更する大規模な機構改革となる枚方市事務分掌条例の一部改正議案や、新たな特定目的基金として「このまちに住みたい基金」を加える枚方市基金条例の一部改正議案について、多くの議員から質問がありました。いずれも議決されていますが、議会での質疑内容やその際に出された意見・要望については真摯に受け止めて、適切な対応をしていただきたいと強く願っています。
連合市民の会の野村議員からは、新型コロナウイルス感染症の拡大によるさまざまな問題が起こっているこの時期に、観光やにぎわいといった名称を付すことに非常に違和感を覚える、との意見を表明し、「このまちに住みたい基金」については、一般財源的に市長がいつでもその財布を開けて自由に使えるという趣旨のものでは決してない、ということを確認し、特定目的基金としての実態に近づけるためには、具体的な対象事業と取り崩しの時期も含む運用計画案を予算編成時ではなく、より早い時期に議会に示していただくということを要望しています。
また、新型コロナウイルス感染症対策経費も含め、提出された補正予算案件はすべて議決されましたが、新設されたこの街に住みたい基金への5億円の積立金の計上など、決算で確認しなければならない課題もあると考えているところです。
【報告事件 1件】
・報告第24号 専決事項の報告について
(車両物損事故1件)
【指定 1件(※議員提出案件)】
・議案第1号 市長の専決処分事項の指定について
(専決処分事項1件)
【条例の制定・改正 5件(※1件は厚生常任委員会に付託分[委員長報告]、3件は議員提出案件)】
・議案第128号 枚方市国民健康保険条例の一部改正について
・議案第159号 市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について
(市長等の損害賠償責任の一部免責について必要な事項を定めるため。)
・議案第2号 枚方市議会委員会条例の一部改正について
・議案第3号 市議会議員の議員報酬に関する特別措置条例の一部改正について
・議案第4号 市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正について
【人事案件 4件】
・議案第151号 副市長の選任の同意について →(小山 隆氏同意)
・議案第152号 公平委員会委員の選任の同意について →(田中潤子氏同意)
・議案第153号 固定資産評価員の選任の同意について →(岸 弘克氏同意)
・議案第154号 教育委員会委員の任命の同意について →(橋野陽子氏同意)
【一般・特別・事業会計当初予算 10件(※予算特別委員会に付託分[委員長報告])】
・議案第98号 令和2年度大阪府枚方市一般会計予算
・議案第99号 令和2年度大阪府枚方市国民健康保険特別会計予算
・議案第100号 令和2年度大阪府枚方市自動車駐車場特別会計予算
・議案第101号 令和2年度大阪府枚方市財産区特別会計予算
・議案第102号 令和2年度大阪府枚方市介護保険特別会計予算
・議案第103号 令和2年度大阪府枚方市後期高齢者医療特別会計予算
・議案第104号 令和2年度大阪府枚方市母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計予算
・議案第105号 令和2年度大阪府枚方市水道事業会計予算
・議案第106号 令和2年度大阪府枚方市病院事業会計予算
・議案第107号 令和2年度大阪府枚方市下水道事業会計予算
【一般・事業会計補正予算 2件】
・議案第157号 令和元年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第7号)
(歳入歳出補正額2,219,396千円:枚方市駅周辺地区市街地開発事業補助金416,000千円・交通安全施設緊急整備工事費52,400千円・学校ICT機器等整備事業経費478,800千円・学校園施設改善事業経費929,052千円・新型コロナウイルス感染症対策経費91,845千円、地方債補正額1,226,900千円、繰越明許費補正額2,355,918千円)
・議案第158号 令和元年度大阪府枚方市下水道事業会計補正予算(第5号)
(資本的支出補正額63,000千円:雨水公共下水道整備事業費)