3月6日、3月定例月議会の4日目が終わりました。補正予算、条例の改正等の議案に加えて、議員提出議案件の審議が行われました。

2025/03/06

枚方市議会議員の奥野みかです。

2025(令和7)年3月定例月議会4日目は、3月6日(木曜日)10時から始まり、議案32件(補正予算案件7件、条例案件19件、契約案件4件、その他2件)、議員提出議案件1件の審議が行われ、すべて原案可決となりました。

本会議の会議資料(議案書など)は、市HPの議会資料室(令和7年3月定例月議会)に掲載されています。

1.2025(令和7)年3月定例月議会議案書
2.2025(令和7)年3月定例月議会議案書(別冊)
3.2025(令和7)年3月定例月議会議員提出議案第5号

3月6日の付議事件議決の結果一覧は次のとおりです。

▶ 付議事件議決結果一覧

(※クリックするとPDFファイルが開きます。)


◇付議事件(3月6日)の概要について

印を付した案件については、以下の「議案の質疑について」等にも記載しています。)

議案(条例)19

議案第104号 枚方市いじめ問題対策連絡協議会等設置条例の制定について
→枚方市いじめ問題対策連絡協議会を設置するため。


議案第105号 刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について
→刑法の改正に伴い、所要の整備を行うため。
議案第106号 枚方市乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について(★)
→乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定めるため。
議案第107号 枚方市公設市場条例の廃止について(★)
→枚方市公設市場サンパークを廃止するため。
議案第108号 枚方市くらしの資金の貸付けに関する条例及び枚方市くらしの資金の貸付けに関する特別措置条例の廃止等について(★)
→枚方市くらしの資金の貸付制度を廃止するため。
議案第109号 枚方市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正について
→退職報償金の支給額を改定するため。
議案第110号 枚方市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について
→補償基礎額を見直すため。
議案第111号 枚方市国民健康保険条例の一部改正について
→低所得者の保険料の減額の基準となる所得の額の引上げを行うため。
議案第112号 枚方市税条例の一部改正について
→固定資産税及び軽自動車税の種別割の減免申請の特例を定めるため。
議案第113号 枚方市職員給与条例等の一部改正について
→①教育職に係る給料月額を改定するため。②技能労務職給料表1級の号給数を見直すため。③扶養手当、通勤手当及び管理職員特別勤務手当を見直すため。④再任用職員に対する住居手当を支給するため。
議案第114号 枚方市職員の退職手当に関する条例の一部改正について
→雇用保険法の改正に伴い、所要の整備を行うため。
議案第115号 職員の旅費に関する条例の一部改正について
→旅費の支給基準を見直すため。
議案第116号 職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について
→①時間外勤務の制限を請求できる育児を行う職員の範囲を拡大するため。②介護両立支援制度等の利用の促進のための措置について必要な事項を定めるため。
議案第117号 枚方市附属機関条例の一部改正について
→くすの木園旧園舎跡地整備事業者選定審査会の設置等を行うため。
議案第118号 枚方市基金条例の一部改正について
→枚方市スポーツ振興基金を設けるため。
議案第119号 枚方市軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正について
→職員の配置の基準等を変更するため。
議案第120号 枚方市臨時保育室条例の一部改正について
→枚方市立渚西臨時保育室において乳児等通園支援事業を行うため。
議案第121号 枚方市空家等及び空き地等の対策に関する条例の一部改正について
→空き地等への対策を見直すため。
議案第122号 枚方市建築基準法関係事務条例及び枚方市建築行政事務手数料条例の一部改正について
→建築物エネルギー消費性能基準適合性審査に係る手数料等を見直すため。

議案(補正予算)7

議案第97号 2024(令和6)年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第10号)
→<補正額>4,273,625千円<主な補正内容>※別紙参照
議案第98号 2024(令和6)年度大阪府枚方市国民健康保険特別会計補正予算(第6号)
→<補正額>▲144,060千円<主な補正内容>国保財政安定化支援事業繰入金、雑入
議案第99号 2024(令和6)年度大阪府枚方市介護保険特別会計補正予算(第5号)
→<補正額>179,760千円<主な補正内容>介護予防サービス等給付費、高額介護サービス等給付費
議案第100号 2024(令和6)年度大阪府枚方市後期高齢者医療特別会計補正予算(第5号)
→<補正額>49,234千円<主な補正内容>大阪府後期高齢者医療広域連合負担金
議案第101号 2024(令和6)年度大阪府枚方市水道事業会計補正予算(第5号)
→<補正額>収益的支出:20,000千円、資本的収入:1,364,946千円千円、資本的支出:1,633,259千円千円<主な補正内容>中宮浄水場更新事業費、中宮浄水場~春日受水場間送水管更新事業費
議案第102号 2024(令和6)年度大阪府枚方市水道事業会計補正予算(第4号)
→<補正額>収益的収入:3,079千円、収益的支出:214千円<主な補正内容>医療提供体制設備整備交付金
議案第103号 2024(令和6)年度大阪府枚方市下水道事業会計補正予算(第4号)
→<補正額>収益的収入:▲11,660千円千円、収益的支出:53,000千円、収益的収入:158,381千円<主な補正内容>雨水公共下水道補助金

議案(契約)4

議案第123号 2025(令和7)年度包括外部監査契約の締結について
→包括外部監査契約の締結について議決を求める。
【契約相手方:公認会計士 横田慎一、契約金額:予算額を上限とする額、契約期間の始期:2025年4月1日】
議案第124号 枚方市立小中学校教室等空調設備更新DBO事業請負契約締結について
→<施工場所>枚方市枚方上之町9番21号他<受注者>枚方三究共同事業体 代表者(株)三機サービス<契約金額>8,998,000,000円<契約期間>契約締結日から2043(令和25)年3月31日まで
議案第125号 ひらかたゼロカーボン推進事業における市有施設照明設備改良事業請負契約締結について
→<施工場所>枚方市磯島北町37番1号他<受注者>(株)橘電気工事、(株)エネ・グリーン、大阪支社<契約金額>412,500,000円<契約期間>契約締結日から2028(令和10)年3月31日まで
議案第126号 枚方市立禁野小学校整備事業(設計・施工一括発注)請負変更契約締結について
→<施工場所>枚方市御殿山南町2番2号<受注者>前田組・浦辺設計共同企業体、代表者(株)前田組<契約金額>変更前_3,385,800,000円、変更後_3,966,611,000円<変更理由>受注者から工期内の急激なインフレーションを理由とする契約金額の変更請求によるもの。

議案(その他)2

議案第127号 財産(執務室等什器)の取得について
→財産の取得について議決を求める。
【取得物件:保健所移転係る什器(執務室等什器)一式、契約先:株式会社ムラノ、取得金額:24,970,000円、用途:執務室及び窓口等に設置される什器】
議案第128号 枚方京田辺環境施設組合の共同処理する事務及び同組合規約の変更に関する協議について
→組合規約の変更に関する協議について、議会の議決を求める。
【枚方京田辺環境施設組合の共同処理する事務及び同組合規約の変更に関し、京田辺市と協議するため。】

議案(議員提出議案)1

議員提出議案第5号 市長の専決処分事項の指定について
→地方自治法の改正に伴い、所要の整備を行うため。

 


 
条例案件での議案質疑

◇議案第106号 枚方市乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について

他の議員の質問
こども誰でも通園制度のため制定するとのことで、条例第23条に、「乳児等通園支援従事者の数は、~満1歳以上満3歳未満の幼児おおむね6人につき1人以上とし、そのうち半数以上は保育士とする」との規定があるが、枚方の認可保育所の基準は5人に1人以上。毎日、毎時間、2時間半、受け入れる子どもが異なるのに(障害のある子どもも医療的ケアの必要な子どもも受け入れる)、資格・経験を問わなくてよいのか。一時預かり事業と同様の基準との説明であるが、こども誰でも通園制度の目的は「子どもの育ち」の支援であり、そもそも目的が異なる。
→一時預かり事業同様、そのうち半数以上は保育士とし、残りは研修を受けた「子育て支援員」等とする。親子通園も取り入れる。令和8年の本格実施に向け、国の動向も注視していく。
・自由利用型と定期利用型のパターンを国が示す中、市は定期利用型の施行を行うとし、利用にあたっては事前面接を行うとしているが、本当に子どもにとって、より安心できる環境とするためのものか。

◇議案第107号 枚方市公設市場条例の廃止について

今回、質疑は行いませんでしたが、2023(令和5)年1月に1階店舗が撤退してから2年余を経た今、2023(令和5)年3月7日開催の産業振興対策審議会の意見(2年前の意見です→「この地域における公設市場として一定の役割は終えたと考えられる」)を付して、公設市場条例を廃止する条例を提案されました。しかも、附則に定める条例の施行は、1年半後の2026(令和8)年10月1日となっています。
「はじめに結論ありき」の無駄な投資が無駄遣いになるのはもちろんですが、すぐにでも活用可能な市有資産を放置する「機会損失」についても、市民の皆さんからお預かりしている税金の無駄遣いになるわけです。ようやく動き始めたけれども、施行は1年半後…。
さらに、公設市場の跡地活用については、「(仮称)子ども未来館」としての活用が検討されているようですが、行政課題の解決につながるよう、必要な市場調査や意見聴取は必須であると考えますし、公的な施設を検討するのであれば、「計画」の策定と市民意見聴取が必要です。必要なプロセスは踏んでいただきたいと願っています。

第5回枚方市産業振興対策審議会(2023年3月7日)/「資料18 枚方市公設市場サンパークについて」/会議録

 

 

 

◇議案第108号 枚方市くらしの資金の貸付けに関する条例及び枚方市くらしの資金の貸付けに関する特別措置条例の廃止等について

他の議員の質問
・くらしの資金貸付金は、昭和44年設置の本市独自のセーフティネット(生活資金貸付制度)である。2021(令和3)年度以降の貸付実績がない、2021(令和3)年度の包括外部監査結果(指摘)があった、議会での様々な意見・指摘、国や社協の生活困窮者自立支援制度や重層的支援体制制度の整備・拡充等により、2月の委員協議会にて報告(生活困窮者のさらなる自立支援について)し、今回、廃止の提案であるとの説明であるが、地域福祉計画、市政運営方針、行財政改革プラン、部の運営方針にも取り上げられていないのに、なぜ今年度末なのか。市民の意見も反映できていないと考える。3月で廃止とする等、あまりにも拙速ではないか。廃止ありきの検討である。市民のための制度をこんなに簡単に廃止していいのか。
→生活困窮者への支援について、貸付や給付等の直接的な支援だけではないため、くらしの資金貸付制度は廃止するが、CSWを増員する等、相談支援体制のさらなる充実を図る。
・2月末の基金残高について。
→36,045,305円である。

生活困窮者のさらなる自立支援について(2025年2月_市民福祉委員協議会)

 

包括外部監査結果(2021年度)

 

 

 



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