8月29日、建設環境委員協議会が開催され、「枚方市学校整備計画(第2期実施計画)について」等、7案件の協議が行われました。午後からは、所管事務調査「枚方市の公共交通の現状について」に関する協議。

2024/08/29

枚方市議会議員の奥野みかです。

8月29日は建設環境委員協議会が開催され、7件の案件の審議が行われました。私は控室で傍聴していました。
今回、提出された案件は次のとおり。

(1)ひらかたゼロカーボン推進事業(効率的なエネルギー調達と再生可能エネルギー導入)について
(2)ごみ収集におけるDXの推進について
(3)村野駅西地区地区計画及び茄子作地区地区計画の決定について
(4)区域区分及び用途地域の一斉見直しについて
(5)枚方市学校整備計画(第2期実施計画)について
(6)枚方市総合交通計画の改定に向けた取り組みについて
(7)公園駐車場の運営について

なお、それぞれの案件のタイトル部分をクリックすると、枚方市HP「枚方市議会/議会資料室」にアップされた資料にリンクします。

【案件名】

(1)ひらかたゼロカーボン推進事業(効率的なエネルギー調達と再生可能エネルギー導入)について [環境政策課]

「ひらかたゼロカーボン推進事業」
「枚方市役所CO₂削減プラン」→2030年度までに2013年度比で51%以上削減

市有施設での効率的なエネルギー調達と再生可能エネルギーの導入の推進

《事業費》
2024年度(当初予算) 25,625千円
公共施設への電力供給等業務事業者選定審査会委員報酬
電力一括購入等事業に係るプロポーザル等支援業務委託料
2024年度~2027年度(債務負担設定)9月補正計上予定 507,823千円
市有施設照明設備改良事業に係る工事費/一般財源 76,548千円、市債(脱炭素化推進事業債等)456,900千円

委員の質問

・2030年度までに2013年度比で51%以上削減。直近の値は?
→2023年度で28.9%。
・電力購入の一括化について、経済的なスケールメリットは何か。
→105施設全体で、電気料金約9億円の数%相当が経済的なメリットとなる。
・太陽光発電設備の導入について。
→再エネ導入が安定的にできると見込んでいる。
・公募型のプロポーザルとのことであるが、コンソーシアム方式を採用するメリット。
→ 電力の安定調達に資する。
・契約期間中に建替えはできるのか。
→建て替えは不可。事象終了後、設備は市に無償譲渡となる。
・充電はしないとのことであるが、余剰電力が出たらどうするのか。蓄電するのか。
→10年程度の支援を想定している。費用対効果もあり、充電設備は考えていない。


(2)ごみ収集におけるDXの推進について [環境事業課]

ごみの収集における煩雑な事務作業や多岐にわたる収集管理業務の効率化を図り、今後、様々な施策実施に対応するための人員確保や更なる市民サービスの提供など、安定的かつ効果的なごみ収集業務運営に向けてDX化に取り組むもの。

《事業費》実証導入に係る準備経費及び維持管理経費:8,096千円/一般財源/債務負担行為(2025年度~2026年度)

 


(3)村野駅西地区地区計画及び茄子作地区地区計画の決定について [都市計画課]

地区計画で定める内容を実現するため、建築物の制限に関する条例を定めるにあたり、地区計画の内容及び今後の予定について報告するもの。(※条例案の提出の際 、「建築物等の用途の制限」は、 建築基準法に基づく条項で 記載する)

 


(4)区域区分及び用途地域の一斉見直しについて [都市計画課]

大阪府が概ね5年に一度のサイクルで府下一斉に見直す区域区分の第9回一斉見直しが2025年度に予定されており、本市も用途地域の一斉見直しを実施するため、大阪府等と協議を進めているところ。

区域区分の一斉見直しについて(大阪府決定)… 別紙1
用途地域等の一斉見直しについて(枚方市決定)…別紙2

委員の質問

・楠葉花園町を近隣商業地域にしなかった場合のデメリットについて。
→現状と地区指定が不整合。築50年以上となるセンチュリーについて、同程度の建築物への建替えが不可能になる。近隣商業地域では高層マンションも建築可能。同規模のたて毛が可能となるよう変更するもの。11月に地区説明を予定。
・マスタープランでは、人口誘導地域になっている。都市機能誘導地域。

 


(5)枚方市学校整備計画(第2期実施計画)について[施設計画課]

「枚方市学校整備計画」(2020年3月策定)

第1期実施計画(2020~2024年度)→第2期実施計画(2025~2029年度)の策定に向け、現在の検討状況及び今後の予定等について報告するもの。

奥野の意見

本案件は教育子育て委員協議会でも報告いただきたいと思いました。
「その他の改修計画」に記載の内容も気になるところです。

委員の質問

・60年を80年に長寿命化。築80年の建築物が適当か。新しい時代の学校教育が昭和の学校教育を踏まえた建築物で実施できるのか。
・長寿命化で集中するよりも、費用の平準化を踏まえた建て替えが必要。
・教室棟のトイレ改修は進んだが、留守家庭児童会室はまだ和式で、男女共用も残る。特別教室等のタイムシェアでは落ち着かない。保育の必要な児童が放課後を安心して過ごせる環境を整備いただきたい。留守家庭児童会室の建替えについてはさらなる検討を。

 


(6)枚方市総合交通計画の改定に向けた取り組みについて [土木政策課]

枚方市総合交通計画推進協議会での意見等を踏まえ、「中間とりまとめ」となる骨子案を作成したもの。
2024年11月にパブリックコメントを実施し、2025年3月改定(公表)を予定。

 


(7)公園駐車場の運営について [公園みどり課]

「行財政改革プラン2024」に基づき、有料化を未実施の有料化検討公園について引き続き行政サービス・行政資源最適化の観点から検討を進めるとともに、2015年度に策定された「来庁者・利用者用駐車場の有料化に関する考え方」に基づき、受益者負担による市有財産の有効活用や駐車場管理の適正化の観点から、2019年度よりすでに有料化を行っている公園の駐車場においても課題があるため、駐車料金の見直し等も含めた運営管理の適正化についても検討を始めるもの。

委員の質問

・王仁公園駐車場の利用は、夏季プール期間とそれ以外では大きく差がある。夏季のみ慢性的に混雑している状況の改善に繋がる方策を。
→王仁公園、中の池公園の駐車場は有料化。指定管理制度で、条例の範囲内で指定管理者が料金を設定する利用料金制を導入。
・条例の記載内容について、「使用開始から2時間30分を超えた場合は800円」の上限について。
・東部公園に車以外でのアクセスは困難である。駐車場の有料化は利用者の利便性に反するのではないか。
・香里ケ丘中央公園駐車場(17台)の有料化により、近隣商業施設に影響が及ばないか。

 


◇所管事務調査「枚方市の公共交通の現状について

なお、本日行われた定例の委員協議会の後、所管事務調査の委員協議会「枚方市の公共交通の現状について」が行われました。
案件のタイトル部分をクリックすると、枚方市HP「枚方市議会/議会資料室」にアップされた資料にリンクします。

傍聴ができませんでしたので、以下、資料からの抜粋の掲載のみ。

(内容)

1. 交通を取り巻く社会情勢の変化


2. 路線バスの運転手不足の状況


3. 公共交通の需要動向


4. 2023(令和3)年度近畿圏パーソントリップ(PT)調査の結果


5. 公共交通の交通施策に関する市民ニーズについて


6. 公共交通以外の移動手段について


7. 富山市の交通政策について

8. 金沢市の交通政策について

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