8月29日、立憲民主党 女性自治体議員ネットワーク 結成総会がオンラインで開催されました。立憲民主党の女性議員総数は206名。全国から80名超のメンバーが参加。

2020/08/29
8月29日、立憲民主党 女性自治体議員ネットワーク 結成総会がオンラインで開催されました。立憲民主党の自治体議員は776名、そのうち、女性自治体議員数は206名で、総会には、全国から80名超のメンバーが参加。立憲民主党の転換期ではありますが、この結成総会は、2020年2月16日の自治体議員ネットワーク総会で方針決定し、全国の女性議員がつながり、ジェンダー平等に向けて、それぞれの地域で活動を行っていくためのプラットフォームとして結成されたもの。
都道府県議員 政令市議員 一般市区議員 町村議員
36人 31人 124人 15人
結成呼びかけ人の遊佐美由紀議員(宮城県議会)から、一人ひとりが主体となってネットワークの取り組みを、と熱い挨拶で始まり、本部からは枝野幸男代表が挨拶。党としては、9月10日頃をめどに合流するが、3年間の積み重ねの中で結成された女性自治体議員のネットワークである。党の綱領・規約においてもジェンダー平等や女性の参画はより進化している。新たに仲間となる仲間とそれぞれの良さを生かして、人数が増える以上の効果を目指してほしい。新人のあと押し、女性候補者の人材の発掘・育成なども含め、女性議員の皆さん、日本の社会を変えていく、今日をスタートに、と熱い激励。
志を持って参加した自治体議員の集まりで、まさに女性が輝いている。結成総会の実現を嬉しく思うという山本まさの議員(埼玉県議会)や、女性・マイノリティを孤立化させないネットワークにしていこうといううすい愛子(北区議会)や、「志と心意気」に出会えたネットワークで「文化は戦略に勝る Culture eats strategy for breakfast(ピーター・ドラッガー)」という言葉もあるが、まっとうな党文化、男性社会やタテ社会ではない、平等・多様性の尊重・お互いさまで支え合う「ジェンダー平等の政治文化」をともに実現していこうという堤かなめ議員(福岡県議会)。そんなパワフルな呼びかけ人の皆さんから、活動方針や世話人体制の提案(「立憲民主党女性自治体議員ネットワーク活動方針」)がありました。
基調講演は「 女性自治体議員が切り開く民主主義政治 」をテーマにお茶の水女子大学教授、クオータ・ジェンダー政策研究の申 琪榮(きよん)先生。 SDGsの5番目に「ジェンダー平等の実現」も掲げられているが、日本のジェンダーギャップ指数は121位。特に政治分野は144位と低く、地方自治体議会の女性ゼロ自治体が16.9%。世界に目を向けると、クォータ制を導入している国もあり、北欧では40%台、ルワンダ・ボリビア・キューバがそれを上回り、60%程度の女性議員比率とか。
コロナ対策で評価されている各国の女性リーダーたちの話に触れながら、コロナパンデミックにおける課題について、女性の政治家が活躍できる政治への期待が語られました。
「政治は生命と健康に直結するもの」で、政治が私たちのために何をやってくれるか、本王に必要な政治は何か、望ましい政治リーダーとは、そして、心を開いてさまざまな意見を聴く寄り添う政治の大切さを語られました。マイノリティに対する関心が高いということだけでも女性議員の意義はあり、誰ひとり取り残さない、多様な市民の痛みや声に耳を傾け、いのちを守っていってほしいということがに力をいただきました。
その後、各地の取り組み報告と経験共有があり、「議会報告:福岡の性暴力根絶条例」を堤かなめ福岡県議会議員が報告、「議員歴8期の経験から~議員を続けられた5か条」を平出陽子北海道議会議員が報告、「世帯主主義に関するプロジェクト」について中山みずほ世田谷区議会議員が報告と続きました。
グループトークでは、全国の仲間が4テーマに分かれて思い思いの体験談や意見を語り合い、最後に共有。その報告に対して、上智大学教授の三浦まり先生がコメントというとっても熱い構成でした。一人で孤立してしまわないよう、女性同士の支え合う関係、「メンター」の仕組みを取り入れよう。新人議員が2期目につながるよう育成支援を、そして、残念ながら落選した議員へのフォローを確実にといった激励もありました。
本当にたくさんの力をいただいた総会でした。何が求められているか、何ができるか、多くのことを振り返る機会にもなりました。学んだことを一つひとつ、前へ進むための力にしていきたいと思います。
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