9月6日、2024(令和6)年9月定例月議会(第1日)がスタート。条例の制定・改正、財産の交換・取得、指定管理者の指定、補正予算等の議案の審議を行いました。

2024/09/06

枚方市議会議員の奥野みかです。

2024(令和6)年9月定例月議会(第1日)は、9月6日(金曜日)に開会されました。

9月定例月議会は、本日より10月18日(金曜日)までの43日間の日程となります。一般質問は9月13日(金曜日)からの4日間です。いま、一般質問の準備を行っています。

なお、決算特別委員会が設置され、一般・特別・事業会計の決算の認定案件(10件)、事業会計未処分利益剰余金の処分の議案(2件)は決算特別委員会に付託となりました。委員会は15人。「連合市民の会」からは八尾議員(副委員長)と私が委員になります。決算特別委員会は、10月2日、3日、8日、9日、15日の5日間、開催されます。

9月6日の議決結果は次のとおりです。

付議事件議決結果一覧
(※クリックするとPDFファイルが開きます。)

本日、私は議案第24号「2024(令和6)年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第4号)」の「大阪・関西万博関係事業経費等に対して議案質疑を行いました。

▶ 議案書

2024(令和6)年9月定例月議会議案書

 


 

◇決算特別委員会に付託された案件

認定10件・議案(その他)3件

認定第1号  2023(令和5)年度大阪府枚方市一般会計歳入歳出決算の認定について(2023(令和5)年度実質収支 2,311,605千円
認定第2号  2023(令和5)年度大阪府枚方市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について(2023(令和5)年度実質収支 31,396千円
認定第3号  2023(令和5)年度大阪府枚方市自動車駐車場特別会計歳入歳出決算の認定について(2023(令和5)年度実質収支 ▲13,984千円
認定第4号  2023(令和5)年度大阪府枚方市財産区特別会計歳入歳出決算の認定について(2023(令和5)年度実質収支 ー
認定第5号  2023(令和5)年度大阪府枚方市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(2023(令和5)年度実質収支 898,968千円
認定第6号  2023(令和5)年度大阪府枚方市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について(2023(令和5)年度実質収支 391,425千円
認定第7号  2023(令和5)年度大阪府枚方市母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計歳入歳出決算の認定について(2023(令和5)年度実質収支 40,819千円
認定第8号  2023(令和5)年度大阪府枚方市水道事業会計決算の認定について(2023(令和5)年度純利益 1,498,488千円
認定第9号  2023(令和5)年度大阪府枚方市病院事業会計決算の認定について(2023(令和5)年度純損失 ▲243,967千円
認定第10号  2023(令和5)年度大阪府枚方市下水道事業会計決算の認定について(2023(令和5)年度純利益 1,504,542千円

議案第49号  2023(令和5)年度大阪府枚方市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について(未処分利益剰余金 1,792,904,844円
→処分内容:建設改良積立金に1,076,742,613円、 その他積立金に716,162,231円
議案第50号  2023(令和5)年度大阪府枚方市病院事業会計未処分利益剰余金の処分について(未処分利益剰余金 1,966,327,260円
→処分内容:その他積立金に100,000,000円
議案第50号  2023(令和5)年度大阪府枚方市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について(未処分利益剰余金 1,638,282,395円
→処分内容:建設改良積立金に1,553,359,890円、 その他積立金に84,9262,505円

 

決算特別委員名簿

決算特別委員会質疑予定日一覧表
(※クリックするとPDFファイルが開きます。)

設置された決算特別委員会が本会議終了後に開催され、委員長・副委員長は指名推選により決定。委員会の運営方法などについても審議されました。私は全体の8番目に質問をさせていただくことになりました。
私の質問は、A日程分は、10月3日(木)10時からの1番目、B日程分は、10月9日(水)10時からの1番目、C日程分は、10月15日(火)10時からの8番目になる予定です。

 


◇付議事件(9月6日)の概要について

★印を付した案件については、以下の「議案の質疑について」にも記載しています。)

報告8件

報告第9号 2023(令和5)年度枚方市土地開発公社の経営状況について
→[当期純利益]5,516,862円 [準備金]190,301,887円
報告第10号 2023(令和5)年度公益財団法人枚方市スポーツ協会の経営状況について
→[経常収益]372,310,580円 [経常費用]377,469,032円 [一般正味財産増減額]▲5,210,472円

※以上、報告第9~10号は市が出資する外郭団体について、2023(令和5)年度経営状況を報告するもの。

報告第11号 債権の放棄について
→2023(令和5)年度に放棄した債権について報告。
★子ども医療助成返還金など6債権で1,023件、金額 5,394,053円

報告第12号 2023(令和5)年度枚方市基金の運用状況について
→2023(令和5)年度の定額運用基金の運用状況について報告。
・くらしの資金貸付基金:年度末貸付累計 6,331,353円
・土地開発基金(基金の額 715,450,000円):年度末貸付累計 715,450,000円(貸付・返済ともに運用なし)
・水洗便所等改造資金融資基金(基金の額 10 ,000,000円/融資限度額30,000,000円)、2023(令和5)年度融資額 1,177,000円

報告第13号 2023(令和5)年度大阪府枚方市水道事業会計継続費の精算報告について
→[事業名称]津田低区配水場耐震化事業、[事業年度]2017(平成29)年度から2023(令和5)年度まで、[支払義務発生額]2,321,746,100円
→[事業名称]都市計画道路内里高野道線整備関連事業、[事業年度]2020(令和2)年度から2023(令和5)年度まで、[支払義務発生額]413,228,200円

報告第14号 2023(令和5)年度大阪府枚方市下水道事業会計継続費の精算報告について
→[事業名称]楠葉排水区下水道浸水被害軽減総合事業、[事業年度]2015(平成27)年度から2023(令和5)年度まで、[支払義務発生額]4,247,140,927円

報告第15号 2023(令和5)年度健全化判断比率及び資金不足比率の報告について
→国が定める健全化判断比率等について、2023(令和5)年度決算に基づく数値を報告するもの。[実質赤字比率]-(2022-)、[連結実質赤字比率]-(2022-)、[実質公債費比率]1.5% (2022 0.6%)、[将来負担比率]-(2022-)、[資金不足比率]水道・病院・下水道ともに-(2022-)

報告第16号 専決事項の報告について(損害賠償の額を定めることについて、専決第3、4、5号:車両人身事故、第6号:車両物損事故)

議案(補正予算)8件

議案第24号 2024(令和6)年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第4号)
→補正額 1,123,736千円  ※内容の詳細は下記

議案第25号 2024(令和6)年度大阪府枚方市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
→補正額 75,888千円 (前年度繰越金、機構改革に伴う事務費の補正)
議案第26号 2024(令和6)年度大阪府枚方市介護保険特別会計補正予算(第2号)
→補正額 159,599千円(前年度繰越金、機構改革に伴う事務費の補正、認知症施策推進計画策定経費)
議案第27号  2024(令和6)年度大阪府枚方市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
→補正額 71,032千円(前年度繰越金、機構改革に伴う事務費の補正、広域連合負担金)
議案第28号  2024(令和6)年度大阪府枚方市母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計補正予算(第2号)
→補正額 2,995千円(前年度繰越金、母子父子寡婦福祉資金貸付金)
議案第29号  2024(令和6)年度大阪府枚方市水道事業会計補正予算(第1号)
→補正額 収益的収入 ▲4,272千円、収益的支出 50,375千円、資本的収入 ▲1,564千円、資本的支出 48,793千円(他会計負担金及び補助金)
議案第30号 2024(令和6)年度大阪府枚方市病院事業会計補正予算(第1号)
→補正額 収益的支出29,657千円
議案第31号  2024(令和6)年度大阪府枚方市下水道事業会計補正予算(第1号)
→補正額 収益的収入 ▲60,931、収益的支出 ▲23,671千円、資本的収入 ▲8,700千円、資本的支出 ▲13,430千円(他会計負担金)

※各会計ともに、人事異動等による人件費補正が行われています。それ以外の主な補正内容について上記に記しています。

議案(条例)6件

議案第32号  東部大阪都市計画村野駅西地区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の制定について
→東部大阪都市計画村野駅西地区地区計画の区域内における建築物の制限を定めるため。
議案第33号  東部大阪都市計画茄子作地区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の制定について
→東部大阪都市計画茄子作地区地区計画の区域内における建築物の制限を定めるため。
議案第34号  枚方市国民健康保険条例の一部改正について
→保険料の徴収猶予の期間を見直すため。
議案第35号  枚方市基金条例の一部改正について
→枚方市くらしの資金貸付基金の額を減額するため。
議案第36号  枚方市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について
→行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の改正に伴い、所要の整備を行うため。
議案第37号  枚方市看護師修学資金貸与条例等の一部改正について
→修学資金の貸与の要件等を見直すため。

議案(その他)11件

議案第38号 財産(幼児療育園跡地活用事業用地)の交換について
→[交換渡財産]地番 枚方市三矢町322-4、[面積]16.53㎡、[交換受財産]地番 枚方市三矢町322-6、[面積]6.76㎡、[交換相手方]枚方市内在住者、[交換による差額(相手方が本市に支払う金額)]2,324,000円、[用途]幼児療育園跡地活用事業の推進にあたり、歩行空間を整備する用地を確保するため。
議案第39号 財産(消防団ポンプ車両)の取得について
→[取得物件]消防団ポンプ車両3台、[契約先]小川ポンプ工業(株)、[取得金額]25,575,000円、[用途]枚方市消防団の火災対応業務に使用。
議案第40号 枚方市総合文化芸術センターの指定管理者の指定について
→[施設の名称]枚方市総合文化芸術センター、[団体名]アートシティひらかた共同事業体、[指定の期間]2024(令和7)年4月1日から2029(令和12)年3月31日までの5年間
議案第41号 大阪府後期高齢者医療広域連合規約の変更に関する協議について
→番号法等の一部改正法により、2024(令和6年12月2日から現行の被保険者証が廃止されることについて所要の整備を行うため。
議案第42号 大阪広域水道企業団規約の変更に関する協議について
→大阪広域水道企業団と5団体の水道事業を統合するため。
議案第43号 和解及び損害賠償の額を定めることについて
→[賠償の額]金3,588,004円、[賠償の相手方]枚方市所在の法人、[事案概要]2018(平成30)年度から2022(令和4)年度までの各年度において、本市と相手方との間で業務委託契約を締結して実施した障害者地域生活支援事業(相談支援事業・基幹相談支援事業)に関し、本市において当該事業が消費税(地方消費税を含む。)の非課税対象であると誤認し、当該委託料の積算に際し消費税の計上を遺漏したことにより、相手方において以下の消費税の納付税額に相当する損失が生じたもの。
議案第44号 和解及び損害賠償の額を定めることについて
→[賠償の額]金2,416,100円、[賠償の相手方]枚方市所在の法人、[事案概要]内容については、同上
議案第45号 和解及び損害賠償の額を定めることについて
→[賠償の額]金3,249,900円、[賠償の相手方]枚方市所在の法人、[事案概要]内容については、同上
議案第46号 和解及び損害賠償の額を定めることについて
→[賠償の額]金3,387,300円、[賠償の相手方]枚方市所在の法人、[事案概要]内容については、同上
議案第47号 和解及び損害賠償の額を定めることについて
→[賠償の額]金2,653,466円、[賠償の相手方]枚方市所在の法人、[事案概要]内容については、同上
議案第48号 和解及び損害賠償の額を定めることについて
→[賠償の額]金2,097,600円、[賠償の相手方]枚方市所在の法人、[事案概要]内容については、同上


条例案件での議案質疑

◇議案第24号について

先月開催された総務委員協議会の「大阪・関西万博に向けた取り組み等について」の報告時にも多くの質問が出されましたが、本日の補正予算提案時も多くの議員から疑問が投げかけられました。

※議案第24号に対する私の質疑のやりとりは次のとおりです。

Q.私の質問

議案第24号「2024(令和6)年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第4号)」のうち、議案書85ページの「大阪・関西万博関係事業経費(9,851千円)」、及び、債務負担行為として計上されている172ページ「大阪・関西万博関係事業(14,262千円)」の内容について伺う。

この秋、さらなる物価高が進み、実質賃金や年金収入の目減りが一段と進みそうで、市民の生活は極めて厳しい状況にある。そうした中で、「イベント」という一過性の費用に多額の税金を使うことについては、市民から極めて厳しい眼を向けられていると認識しなければならない。
今回、バタバタと補正予算計上された「大阪・関西万博への出展」に係る経費については、その内容や効果に関して数多くの疑問があるので、順次、質問させていただく。

まず、「(仮称)大阪ウィーク」として開催される万博推進局主体の「コアイベント」のうち、春・秋の2回にわたって開催される「大阪43市町村の祭典」の「しなはれ」「たべなはれ」の2ゾーンへの出展経費の内訳は、会場工作物の企画・設計・デザイン・会場造作費・運搬費に11,723千円、広報・プロモーション費に4,600千円、「しはなれ」の誘客ツールの制作費に1,898千円、「しなはれ」の誘客イベントとして行われる「企業団地ツアー」に2,174千円、以上の総額で20,395千円の予算となるとの説明を受けた。予算の内訳は、現計予算の補正が9,238千円、債務負担が11,157千円とのことである。

そこでまず、2千万円を超えるイベント経費の内容がいかなるものなのかについて、改めて伺う。また、この経費を執行する本イベントへの出展期間は何日なのか、また、台風や雨などの災害等によりイベントの開催が中止になった場合、支出済みの費用はどうなるのか、伺う。

さらに、広報・プロモーションは誰をターゲットに、どのような効果をめざして行うのか。特に、日本語版12,000部、英語版6,000部を見積もられた紙のPR冊子は、いつ、どこで、誰が配布するのか。さらに、「しなはれ」の誘客ツールとして制作するというトレーディングカードは、どのような効果をめざしてどれだけの枚数を作成し、いつ、どこで、誰が配布するのか、また、その効果の検証はどのように行うのか、伺う。

A.藤原総合政策部長の答弁
大阪・関西万博関係事業経費についてお答えします。
まず、「大阪43市町村の祭典」の「しなはれ」「たべなはれ」については、7つの企業団地を有する街として、ものづくりの楽しみを知ってもらうためのイベントや、地場食材を使用した食品など本市ならではの特産品のPRなどを予定している。
出展に係る主な経費の内容については、会場設営に係る経費として、会場工作物の企画・設計・会場造作費・運搬費等、広報・プロモーションに係る経費としては、PR冊子や動画の企画・製作費、誘客ツールとしてトレーディングカードの製作費等が主な内容となっている。
本イベントの開催期間については、夏は7月28日~30日、秋は9月13日~15日のそれぞれ3日間の予定である。本市は夏・秋とも3日間でエントリーしているところであるが、現在、万博推進局で府内各自治体の出展意向をとりまとめ、各市の出展の調整を行っておられるところである。
次に台風や雨などで開催が中止になった場合の支出済み費用の取り扱いについてであるが、大阪ウィークを主催する万博推進局が日本国際博覧会協会と協議を行い、今後、大阪ウィークの全イベントを対象とした規約やガイドラインを定める予定となっている。
次に広報・プロモーション及び誘客ツールとしてのトレーディングカードについてであるが、国内外のたくさんの方に枚方の魅力を知っていただき、本市への誘客に繋がるよう、今後事業者への委託を進めるにあたり、効果的な手法やPR冊子の配布時期、配布方法などについて調整・協議を行っていく予定です。また、カード製作については、日本語版と英語版を考えており、8,000枚のカードを作成し、万博会場で委託事業者が配布する予定です。最後に誘客への効果検証につきましては、大阪観光局のデータなどを活用し、本市への誘客についての検証を行っていく予定としている。

Q.私の質問

市の説明を伺って、まず驚いたのは、万博推進局主体の「コアイベント」の「大阪43市町村の祭典」の中の1つのブースに過ぎない会場作りに1千万円を超える経費を見込んでいることである。それも出展期間はわずか3日間が2回、というのである。枚方市が出すブースを作るだけなら、これほどの費用がかかるとは思えない。本来ならコアイベントの主体である万博推進局が行うべき会場造作費用の一部を負担させられているのではないかという疑念が残る。
また、台風や豪雨などの気象条件でイベントが中止になった場合、本市の場合、行事保険で費用補填を行った経験が何度もあると伺っている。しかし、そうした対応をうかがわせるご答弁はなかった。ということは、台風などにより、夏・秋の3日間、万博が中止になれば、大半の経費が「無駄金」になるおそれがあるということである。現時点で、開催が中止になった場合の費用対応も示されていないし、災害時のリスク対応についても安心できるものではないようである。

では次に、「(仮称)大阪ウィーク」の市町村主体のレギュラーイベントとして開催される「夏の絆」では、「未来を担う子供を主体とした催事」や「世代をつなぐ催事が展開されることから、本市は「みんなで創ろう!この街の未来プロジェクト」を企画出展すると説明があった。本企画は、枚方市内において実施する複数回のワークショップが主となるようであるが、経費の内訳としては、ワークショップ会場および万博会場の施設利用費が782千円、デザイン・制作・材料費及び運搬費が1,861千円、保険料60千円、以上の総額で2,703千円の予算を計上しているとの説明を受けた。予算区分としては現計予算の補正が232千円、債務負担が2,471千円とのことである。
この経費の内容について、改めて伺う。また、ワークショップで制作した作品は、子どもたちが会場で最終の仕上げ作業を行い、万博会場に展示するとのことである。子どもたちが万博会場で行う最終の仕上げ作業は、どの程度の時間を計画しているのか。子どもたちの会場への送迎は、誰が引率するのか。どのように行うのか。出展期間は何日になるのか、伺う。
そもそも万博は「国際博覧会」であり、地球レベルでのテーマであれば国内外の来場者に共通のテーマであるが、「未来の枚方市のまち」は地域課題であると思う。
子どもたちのアイデアや作品は、枚方市の行政関係者・企業関係者・市民に向けて発表してもらい、そこで対話も行ってこそ意味があると思われるが、枚方市内では市内商業施設に2週間程度の期間、展示するだけであるとの説明を受けた。
結局、万博の大阪府イベントの穴を埋めることに子どもを使うことになっているのではないか、市の見解を伺う。

同じく「(仮称)大阪ウィーク」の市町村主体のレギュラーイベントに本市が企画出展する「人にやさしい近未来の医療」について、伺う。
「がん領域における光免疫療法や新薬開発」「感覚創薬技術の実用化」「ゲノム情報に基づく個別化医療」「ips細胞を活用した再生医療」という出展内容は、まさに大阪府のヘルスケアパビリオンが掲げるテーマに沿ったようなものだと思うが、本市において、実際にこのイベントを出展する作業は誰が行うのか、伺う。また、今回、債務負担行為として予算計上されている634千円は、形を変えた大阪府への負担金支出に他ならないのではないか、伺う。

A.藤原総合政策部長の答弁

次に「みんなで創ろう」この街の未来プロジェクトは、廃材を利用した子供たちが「未来の枚方のまち」を創る来場者参加体験型のプロジェクトであり、その経費内容については、作品製作に係る費用として、デザイン・企画費、製作材料費、万博会場利用費等が主な内容となっている。
出展期間については、本イベントは万博会場に出展するまでの期間、市内においてワークショップを6回開催する予定としており、8月3日に万博会場にて来場者と一緒に完成させる予定である。
この仕上げ作業については、最終の装飾など簡易な作業を想定しており、開催時間帯の間、主に会場の来場者において行っていただくものとなる。枚方の子どもたちが来場される場合は、保護者同伴で来場されるといったことになる。

この取り組みにより、次世代を担う子どもたちが創作活動を通じて、枚方の未来のまちを自ら考えることで、創造力や表現力などの感性を育むとともに、自分たちが作った作品がたくさんの人々が訪れる万博会場に展示されることで、達成感や自ら考え、創り出す楽しさを感じる機会、さらに製作に廃材を利用することで、本市の子どもたちがSDGzの取り組みとして、国内外へ披露できる機会にもなると考えている。
また、「関西医科大学が取り組む人にやさしい近未来の医療」の企画などを含む出展作業につきましては、当大学が行う予定である。今回予算計上させていただいている63万4千円については、本イベントにおける万博会場施設利用や運搬にかかる費用である。

Q.私の意見

「(仮称)大阪ウィーク」において、万博推進局主体の「コアイベント」である「大阪43市町村の祭典」の「しなはれ」「たべなはれ」の2ゾーンへの出展への正式なエントリー時期は、今年(2024年)7月。同じく、コアイベントの「秋の陣」に出場する中学生の吹奏楽は、今年(2024年)8月に内定したとのことである。「真夏の陣」の交流盆踊りはまだ、ということか。
また、市町村主体の「レギュラーイベント」である「夏の絆」に、枚方市として「みんなで創ろう!この街の未来プロジェクト」を企画出展するという正式なエントリー時期についても、また、「人にやさしい近未来の医療」の正式なエントリー時期についても今年(2024年)7月、とのことである。
大阪・関西万博の開催9か月前に、バタバタと出展を決めて、必要となる予算について、この9月に補正計上したという状況のようだ。
説明を伺って感じるのは、結局、「しなはれ」「たべなはれ」の2ゾーンへの出展は、本来、万博推進局が主体となるべき「コアイベント」を大阪43市町村に「丸投げ」しただけではないのか。本市として2千万円を超える経費を投じるイベントの出展日数はたったの6日間である。もちろん、内容も検証されると思うが、この短い出展期間で高すぎるのではないか。
また、「夏の絆」は、「未来を担う子どもを主体とした催事」とやらを大義名分にして、ご答弁によると、枚方の子どもたちが必ずしも会場に行くわけではないようであるが、8月3日という、真夏の危険な暑さの中に子どもたちを引っ張り出して、万博会場の展示の穴埋めをさせるだけではないのか。さらには、たけうちちひろさんのご厚意に甘えて、丸投げすることにならないか。芸術家に対する正当な対価、適切な対価が支払われているのだろうか。

「人にやさしい近未来の医療」に至っては、まさに大阪・関西万博のテーマのど真ん中の展示の一部を関西医科大学に割り付け、その費用を枚方市に負担させるだけではないのか。
さまざま申し上げたが、そのような懸念がぬぐえない。

公費を投入する場合には、予算の透明性と効果の確認が重要である。市民の皆さんから預かった税金が本当に適切に使われるのか。費用対効果が認められるのか。「きてね、枚方」という「誘客」の効果をどう検証するのか等についても、今後、しっかりと監視させていただくと申し上げておく。

 

◇枚方市議会 2024(令和6)年9月定例月議会(第1日)(3:29:30くらいから)

 


2024(令和6)年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第4号)

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