枚方市スポーツ協会が重要なパートナーとして活動できるための連携強化を要望。「本市におけるスポーツ推進体制について」について質問しました。6月定例月議会、一般質問の報告④です。

2023/06/26

枚方市議会議員の奥野みかです。

ここでは、「3.本市におけるスポーツ推進体制について」の報告です。

本市のスポーツ推進計画は「だれもが生涯にわたってスポーツに親しみ、スポーツを通じて健康を増進し、人と人との交流を深めることを支える」を基本理念として、長年にわたり、スポーツを通じた豊かな人間関係やコミュニティの形成の視点のもと、さまざまな施策を公益財団法人枚方市スポーツ協会とともに展開してきました。今後は、スポーツを通じて健康を増進することの重要性がますます高まり、学校における部活動の指導の地域移行を支えるスポーツ指導者の人材確保という課題も重要となる等、多様化するスポーツニーズへの柔軟で機動的な対応も求められています。

本市のスポーツ施策をより効果的に推進していくためには、引き続き重要なパートナーとして、スポーツプログラム等のソフト事業を中心に枚方市スポーツ協会との連携体制を強化していくことが必要であるとのお答えでしたが、市がそれをどのように支え、どのように連携体制を確立するのかが極めて重要となってきます。市が単独で、専門性の高いスポーツ振興施策を担うのは不可能であることから、もし、指定管理業務を担わなくなったとしても、公益財団法人枚方市スポーツ協会が、本市の重要なパートナーとして活動できるための連携強化を要望しました。

 


 

以下、6月26日の一般質問でのやりとりを掲載します。

3.本市におけるスポーツ推進体制について

Q.私の質問

これまで本市では、枚方市スポーツ推進計画に定める基本理念のもと、公益財団法人枚方市スポーツ協会と連携して、各種の競技大会やスポーツ教室・各種イベントの開催、総合型地域スポーツクラブの運営などのスポーツ施策を推進してきた。
また、スポーツ協会は、市が多数整備してきたスポーツ施設の管理運営委託を受け、のちには指定管理業務を担っており、財源も人材も、指定管理者制度に伴う施設管理運営業務に依拠して確保してきた経過がある。
先日、本会議で報告のあったスポーツ協会の経営状況を見ると、経常収益において施設管理運営業務の割合が大きく、スポーツ施設の次期指定管理者について、仮に、スポーツ協会が指定管理から外れるということになると、組織や経営のあり方の抜本的な変革が必要になると思われる。それが適切に行われなければ、スポーツ協会の存続はもちろん、本市のスポーツ振興にも大きな支障がでるのではないかと懸念している。

これまでスポーツ協会が果たしてきた役割は非常に大きなものであるし、今後のスポーツ振興においても絶対に欠かせない存在だと考えており、現行のスポーツ推進計画でも、スポーツ協会のことをパートナーとして具体的に位置づけている。
今年度、スポーツ推進計画が改訂される予定であるが、改訂後の計画においてもそういった位置づけは変わらないのか、本市の今後のスポーツ推進体制について、市は、スポーツ協会とどのように関わりながら取り組みを進めていくのかを伺う。

A.観光にぎわい部長の答弁

本市がスポーツ施策を推進していく上では、さまざまな主体との連携が必要であると考えている。特に、公益財団法人枚方市スポーツ協会は、市内各加盟団体との連携による地域性や、民間事業者との柔軟な連携が取れる機動性を兼ね備えている組織である。
今後、多様化するスポーツニーズに柔軟に対応していくことが求められる中で、本市のスポーツ施策をより効果的に推進していくため、スポーツ協会とは今後の協会の運営方針について年度当初に共有化を図っており、引き続き重要なパートナーとして、スポーツプログラム等のソフト事業を中心に同協会との連携体制を強化していくことが必要であると考えている。

O.私の意見・要望

意見・要望のみ、述べさせていただく。
本市では、スポーツ推進計画に定める「だれもが生涯にわたってスポーツに親しみ、スポーツを通じて健康を増進し、人と人との交流を深めることを支える」を基本理念として、長年にわたり、スポーツを通じた豊かな人間関係やコミュニティの形成の視点のもと、総合型地域スポーツクラブやスポーツ教室、各種イベントなど、スポーツ振興のためのさまざまな施策をスポーツ協会とともに展開してきた。こうしたさまざまな取り組みにより、「するスポーツ」が定着し、各種の競技スポーツも盛んで、スポーツ施設の利用率も非常に高い状況となっている。
今後は、スポーツを通じて健康を増進することの重要性がますます高まるし、また、学校における部活動の指導の地域移行を支えるスポーツ指導者の人材確保という課題も重要となる。スポーツ協会が指定管理者として施設管理運営業務を担わず、多様化するスポーツニーズへの対応に専念されるということになるならば、市がそれをどのように支え、どのように連携体制を確立するのかが極めて重要となる。市が単独で、専門性の高いスポーツ振興施策を担うのは不可能であると考える。指定管理業務を担わなくなったとしても、公益財団法人枚方市スポーツ協会が、本市の重要なパートナーとして活動できるための連携強化を要望しておく。

 

 


【参考】

▶ 指定管理者管理運営評価表(2021年度実績)

枚方市立総合スポーツセンター

枚方市立市民体育館(渚市民体育館)

枚方市立伊加賀スポーツセンター

都市公園有料施設

枚方市指定管理者制度に関する基本指針(第3版)

▶ 枚方市都市公園有料施設指定管理者選定委員会

2021(令和3)年度 第3回選定委員会(R4はスポーツ協会も参画、R5からはなし)

▶ 人と人との交流を深めることを支える地域スポーツの推進を。「スポーツ施設(3施設)の指定管理について」「枚方市スポーツ推進計画の中間評価報告等について」です。(6月2日_総務委員協議会の報告)

 

▶ 2021年6月12日 総務常任委員会_議案第19号「枚方市立総合スポーツセンター条例等の一部改正について」の審議

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