11月27日、建設環境委員協議会が開催され、「枚方市学校整備計画(第2期実施計画)について」等、10案件の協議が行われました。午後からは、所管事務調査「枚方市の公共交通の現状について」に関する協議。
枚方市議会議員の奥野みかです。
11月27日は建設環境委員協議会が開催され、10件の案件の審議が行われました。私は控室で傍聴していました。
今回、提出された案件は次のとおり。
(1)第2次枚方市一般廃棄物処理基本計画の策定について
(2)枚方市・京田辺市における可燃ごみ広域処理の進捗状況について
(3)枚方市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画の改定について
(4)「枚方市 市街化調整区域における地区計画のガイドライン」の改定について
(5)第2次枚方市空家等対策計画の改定について
(6)枚方市学校整備計画(第2期実施計画)について
(7)枚方市立禁野小学校新校舎整備事業の進捗状況について
(8)枚方市総合交通計画の改定に向けた取り組みについて
(9)公園駐車場の運営について
(10)中宮浄水場更新事業の進捗状況について
終了後、所管事務調査も行われました。
なお、それぞれの案件のタイトル部分をクリックすると、枚方市HP「枚方市議会/議会資料室」にアップされた資料にリンクします。
【案件名】
(1)第2次枚方市一般廃棄物処理基本計画の策定について [循環型社会推進課]
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第6条に基づく法定計画である「枚方市一般廃棄物処理基本計画(2022年3月改定)」の計画期間が2025年度末に満了となることから、新たに「食品ロス削減推進計画」を盛り込んだ、2026年度~2035年度を計画期間とする「第2次枚方市一般廃棄物処理基本計画」の策定に向けた取り組みを進めるもの。
2025年5~6月、枚方市廃棄物減量等推進審議会へ諮問、10~11月に答申を受け、2026年3月策定をめざす。
◇基本計画に盛り込む項目
①ごみの発生抑制やごみの適正処理の推進に関すること
ごみ処理の現状、ごみ処理体制、ごみ量の将来予測、ごみの減量・焼却目標、ごみの減量施策など
②食品ロスの削減に向けた取り組みの推進に関すること
食品ロスの現状、食品ロスの削減目標、食品ロス削減に向けた施策など
③生活排水の適正処理の推進に関すること
生活排水処理の現状、生活排水の将来予測、生活排水の適正処理目標、生活排水適正処理に向けた施策など
《事業費》
計画策定に係る委託料 25,000千円、委員報酬 1,026千円
(2)枚方市・京田辺市における可燃ごみ広域処理の進捗状況について [広域処理推進課]
枚方市・京田辺市における可燃ごみ広域処理については、2025年度末の可燃ごみ広域処理施設の完成・稼働に併せ、枚方京田辺環境施設組合が、新施設及び東部清掃工場焼却施設(可燃ごみの中間処理施設)の管理運営事務を処理できるようにするため、施設の建設のみを規定した枚方京田辺環境施設組合規約の変更内容に係る協議を行うとともに、当該手続きに係るスケジュールについても、枚方・京田辺可燃ごみ広域処理推進協議会を設置し、協議を進めてきているところ。
(3)枚方市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画の改定について [都市計画課]
本市では、コンパクトなまちづくりと交通施策等との連携による「コンパクト・プラス・ネットワーク」を実現するため、2017年3月に「枚方市都市計画マスタープラン(都市計画法第18条の2)」の改定にあわせて、「枚方市立地適正化計画(都市再生特別措置法第81条)」を作成している。両計画の目標年次である2026年度を迎えるにあたり、社会情勢の変化等への対応や、上位計画及び分野別行政計画との整合を図るため、改定に向けた取組に着手する。計画は、2027年度から2036年度までの10年間を計画期間とする改定で、主な改定内容は、以下の3点。
・現計画に位置付けた施策や事業の実施状況等の検証及び評価
・都市計画基礎調査の結果や人口動態など社会情勢の変化等への対応
・東部大阪都市計画区域マスタープラン等の上位計画や関連する分野別行政計画との整合
◇実施時期等
2025年度 現計画の検証及び評価、市民・事業者アンケート調査、計画改定作業
2026年度 計画素案作成、市民説明会、パブリックコメント、枚方市都市計画審議会(諮問)、計画改定・公表
事業費:業務委託料等 41,652千円(2024~2026年度の債務負担、2024年12月補正予算)
財源:国庫補助金(コンパクトシティ形成支援事業[交付対象事業費の1/2]を活用、立地適正化計画の改定が交付対象)
(4)「枚方市 市街化調整区域における地区計画のガイドライン」の改定について [都市計画課・審査指導課]
国は「地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律(地域未来投資促進法)」を見直し、特に重点的に産業促進を図る区域を定めた場合は、市街化調整区域であっても地域経済に貢献する事業を開発許可の配慮の対象施設として拡充することを示している。
本市においても、同法に基づき大阪府と共同で作成している大阪府枚方市基本計画が今年度末に計画終期を迎えるため、重点促進区域の制度活用に向けた第2期基本計画の作成にあわせて、「枚方市市街化調整区域における地区計画のガイドライン」の改定に向けた検討を進めているところ(2024年度中)。2025年度には、作成した第2期基本計画について、国の同意を求めていく。
(5)第2次枚方市空家等対策計画の改定について[住宅まちづくり課]
2015(平成27)年5月に全面施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき、2017(平成29)年 12 月に「枚方市空家等対策計画」を、2022(令和4)年1月には、その次期計画となる「第2次枚方市空家等対策計画」を策定し、空き家や空き地等の対策に取り組んでいる。
2023年12月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」の一部が改正され、それに伴い「第2次枚方市空家等対策計画」の改定に向けた取り組みを進めていたところであるが、この度、枚方市空家等対策協議会での答申を受け、改定した「第2次枚方市空家等対策計画(案)」をとりまとめたので、パブリックコメントを実施するにあたり、その内容について報告するもの。
(6)枚方市学校整備計画(第2期実施計画)について [施設計画課]
現在、2020年度から2024年度までの5年間を計画期間とする第1期実施計画を進めており、今年度で計画期間を満了することから、次期計画となる第2期実施計画について、今回、素案としてとりまとめたもの。
本計画は、第5次枚方市総合計画における基本目標「一人ひとりの成長を支え、豊かな心を育むまち」及び枚方市教育委員会における教育目標「学びあい、つながりあい、一人ひとりの未来をひらく」の達成に向けた取り組みの方向である「教育施設の整備」「学習環境の充実」に対する施策の計画として、位置づけている。
(7)枚方市立禁野小学校新校舎整備事業の進捗状況について [施設整備課]
禁野小学校新校舎整備事業は、旧高陵小学校と旧中宮北小学校の学校統合に伴い、新校舎を建設するもの。2022年6月10日に前田組・浦辺設計共同企業体(JV)と契約締結し、設計施工一括型デザインビルド(DB)方式により事業を進めており、2024年5月に実施設計のとりまとめが完了し、7月より建設工事に着手している。
この度、受注者よりインフレスライドの請求があった。また、敷地西側法面調査の結果、改修工事の設計が必要となったので、現時点の状況について報告するもの。
(8)枚方市総合交通計画の改定に向けた取り組みについて [土木政策課]
将来のまちづくりを見据えた総合的な交通体系の構築を目的として2018年12月に策定した「枚方市総合交通計画」について、近年の社会情勢により交通を取り巻く環境が大きく変化している状況を受け、公共交通の維持など、様々な課題に対して機動的に交通施策を講じることができるようにするため、新たに「地域公共交通計画」の位置付けを付加するなど、2024年度の計画改定に向けて検討を行っている。
これまで、枚方市総合交通計画推進協議会において、運転手不足をはじめとする公共交通などを取りまく様々な課題を整理し、本市が目指すべき交通分野に関する将来像の実現に向け、市民・企業・行政が連携して取り組むべき施策の基本方針や施策などについて協議を行い、今年の8月には骨子案の取りまとめを行った。
今般、これまでに開催した同協議会でいただいたご意見を踏まえて作成した、計画素案のパブリックコメントを実施することから、その内容及び今後のスケジュール等についてご報告するもの。
(9)公園駐車場の運営について [公園みどり課]
今回、有料化未実施の検討公園(東部公園、香里ケ丘中央公園)、およびすでに有料化を行っている公園駐車場(王仁公園、中の池公園)について、それぞれ現時点での方向性および考え方について報告するもの。
(10)中宮浄水場更新事業の進捗状況について [上下水道部浄水課]
中宮浄水場については、施設の老朽化が進み、耐震性が不足していることから、将来にわたり安全・安心な水道水を安定的に供給できる浄水場とするため、2021年12月に事業者と契約締結し、DBO方式により更新事業を進めているところ。このたび、2024年2月の委員協議会で報告を行った砲弾等の処理と全体スライドの請求に関して、その変更額が確定したことから、進捗状況と今後の予定も併せて報告するもの。
(1)砲弾等の処理について
地下構造物の築造箇所約 12,000 ㎡の金属探査及び砲弾等の処理に関する費用について、237,448,200円と確定したことによる増額変更とともに必要となる6か月の工期延期の手続きを進めるもの。なお、今後、他の工事区域においても、同様の金属探査等を行う予定。
(2)全体スライド及びインフレスライドの請求について
工事請負契約において、長期にわたる工事期間中の比較的緩やかな、価格水準の変動に対応する全体スライドについて、事業者からの請求に基づき、その変更額を 1,658,110,300円として確定し、事業者と合意に至りましたので今後、手続きを進めるもの。また、別途、工期内の急激なインフレーション等の物価水準の変動に対応するインフレスライドについても2024年4月に事業者より請求があり、その変更額を概算で約5億円と見込んでいる。現在、変更額の精査を行っており、今後、変更額が確定し、事業者と合意が整い次第、報告する。
(3)工事の進捗状況と今後の予定について
工事進捗については排水池及び雨水貯留槽の躯体構造が完成しています。現在は地盤改良が概ね完了し、前処理施設や膜ろ過棟の地下構造物築造のため、掘削作業を進めているところで、全体工事における出来高率は 9.3%となっている。今後は引き続き、掘削工事を進めるとともに残された区域における地盤改良工事を行い、来年1月には前処理施設や膜ろ過棟の躯体の築造工事に取りかかる予定。
なお、地盤改良工事については、設計業務における地質調査により、新たに必要となった工事であるため事業者から、その工期として8か月の提示があり、これまで工期末への影響が最小限となるよう協議・調整を行ってきた。その結果、6か月の工期延期が必要となることから砲弾等の処理による工期延期と合わせて 12か月の変更契約の手続きを進める。
当初契約工期 2021年12月20日~2027年3月31日→変更契約後の工期 2021年12月20日~2028年3月31日